おがみ山バイパス、事業再開視野に/用地交渉費計上へ /国交省

2018年08月30日

政治・行政

事業が凍結されているおがみ山バイパス予定地=29日、奄美市名瀬

事業が凍結されているおがみ山バイパス予定地=29日、奄美市名瀬

 国土交通省は奄美市の国道58号おがみ山バイパス事業の再開を視野に入れ、2019年度予算案の概算要求で用地交渉費を計上する。具体的な金額は未定だが、社会資本整備総合交付金を充てる見込みだ。

 

 同事業は渋滞緩和や災害への対応のため02年度に着手したが、「地元の合意形成が不十分」(県道路建設課)などの理由から県は事業を凍結している。

 

 宮古崎トンネル(奄美市―大和村)などの整備を優先していたが、三反園訓知事は早期の事業推進を求める奄美市の要望を受け、地元の理解を前提に再開へ前向きな姿勢を示した。

 

 バイパス事業のうち、トンネルは奄美市名瀬真名津町―名瀬永田町間の延長約1・2㌔。事業の凍結に伴い、真名津町と永田町の用地買収は中断している。