世界遺産再推薦を閣議了解  知事や地元関係者コメント

2019年01月23日

政治・行政

世界的に貴重な照葉樹の森が広がる奄美大島

世界的に貴重な照葉樹の森が広がる奄美大島

 「奄美大島、徳之島、沖縄島北部および西表島」の世界自然遺産登録に向け、政府が22日に国連教育科学文化機関(ユネスコ)への再推薦を閣議了解したことを受けて鹿児島、沖縄両県知事や奄美関係者らがコメントを出した。

 

 三反園訓知事は「昨年5月の国際自然保護連合(IUCN)の勧告以降、短期間のうちに再推薦に至ったことは国、地元市町村、関係者の尽力によるもの」と敬意を表した上で、「本日を契機として決意を新たに国、沖縄県、地元市町村、関係団体とも一層連携を図りながら、2020年夏の登録に向けて全力で取り組んでいきたい」とコメントした。

 

 朝山毅・奄美群島広域事務組合管理者(奄美市長)は「日本を代表する世界遺産候補として再挑戦できることを改めて誇りに思うとともに、決意と責任を強く感じる」とし、確実な登録実現に全力で取り組む姿勢を見せた。

 

 伊集院幼・大島郡町村会長(大和村長)は「これまで尽力いただいた国をはじめ多くの関係する皆さまに心から感謝申し上げる。19年に予定されているIUCN現地調査への適切な対応に努め、引き続き取り組んでいきたい」と決意をにじませた。

 

 沖縄県の玉城デニー知事は談話で、県内の推薦地について「ヤンバルクイナをはじめとする国際的にも希少な固有種が多く生息・生育し、生物多様性の保全上、極めて重要な地域だ」と強調。「国、鹿児島県などと一層緊密に連携し、20年の確実な登録を目指す」とした。