共産・松崎氏が立候補表明 衆院鹿児島2区

2020年09月04日

政治・行政

会見で立候補の意向を表明する松崎真琴氏=3日、鹿児島市

会見で立候補の意向を表明する松崎真琴氏=3日、鹿児島市

 共産党鹿児島県委員会副委員長で前県議の松崎真琴氏(62)は3日、鹿児島市の県庁で記者会見し、次期衆院選の鹿児島2区に同党の公認候補として立候補する意向を表明した。同選挙区への立候補表明は松崎氏が初めて。新型コロナウイルス対策や南西諸島の軍備増強反対などを掲げる。九州・沖縄ブロック比例代表区と重複立候補する予定。

 松崎氏は2003年の鹿児島県議選に鹿児島市・鹿児島郡区から立候補し初当選。4期16年務めた。

 次期衆院選に向けては、新型コロナ感染拡大防止に向けたPCR検査の抜本的な強化や馬毛島での米軍FCLP訓練の移転反対などを基本姿勢に位置付けている。奄美群島関連の政策については「米軍のオスプレイによる低空飛行訓練をやめさせ、住民の生命と暮らしを守る。サトウキビや大島紬などの地場産業育成や、県本土に比べ割高な物価の低減にも取り組みたい」と話した。

 会見に同席した党県委員会の桂田成基書記長は、松崎氏の擁立について「安倍晋三首相の辞任表明で衆議院の年内解散の可能性が高まり、党としても体制を早期に固めることが必要」と説明。鹿児島1区から4区までの各選挙区で他の野党県連や市民グループとの共闘に向け調整を図り、2区については松崎氏を野党統一候補に位置付けたいとする意向を示した。