出産祝い金を贈呈 徳之島町

2020年07月09日

政治・行政

 今年度から支給された出産祝い金を受け取った保護者と新生児ら=8日、徳之島町役場

今年度から支給された出産祝い金を受け取った保護者と新生児ら=8日、徳之島町役場

 徳之島町は8日、4月から6月末までに誕生した新生児のうち、申請があった保護者13人に出産祝い金を贈呈した。同町は今年度から祝い金を支給しており、「人口減少に歯止めをかけ、人口維持につなげたい」と期待を寄せている。

 

 祝い金は少子化対策の一環で、3月の町議会定例会で出産祝い金支給条例を制定した。財源には、ふるさと思いやり基金を活用し、今年度の総事業費は1475万円。出産1年前から町内に住所があり、出産後も半年以上定住する人を対象に、第1子10万円、第2子15万円、第3子25万円、第4子35万円、第5子45万円、第6子以降は1子ごとに50万円を支給する。

 

 贈呈式は町役場会議室であり、高岡秀規町長から保護者らに祝い金が手渡された。高岡町長は「子どもを大事にする心を育て、家族を大切にして健康づくりに励んでほしい」と述べた。

 

 4月に第3子の統馬(とうま)ちゃんが誕生し、今回25万円の祝い金を受け取った豊喜有佳さん(32)=亀津=は「今回初めて出産祝い金をいただけるのでありがたい。子育てにはお金がかかるので、おむつ代などに使いたい」と話した。