参院選 鹿児島選挙区に3候補

2019年07月05日

政治・行政

候補者の第一声に耳を傾ける支持者ら=4日午前、鹿児島市

候補者の第一声に耳を傾ける支持者ら=4日午前、鹿児島市

 第25回参院選が4日公示され、17日間にわたる選挙戦が始まった。鹿児島選挙区(改選数1)には届け出順に、無所属新人の前田終止氏(71)、野党統一候補で無所属新人の合原千尋氏(39)、自民党現職の尾辻秀久氏(78)の3氏が立候補。合原氏が4野党や市民団体と連携する一方で、前田氏と尾辻氏は保守票の分裂を警戒する。いずれも従来の支持基盤を固めながら、新たな票の掘り起こしにも力を入れる。投票は一部地域を除いて21日に行われ、即日開票される。

 

 元霧島市長の前田氏は、自民党籍のまま無所属で立候補。「草の根選挙」を掲げるとともに、県議や市長として地方政治に携わった経験から、地方重視の政治推進をアピール。1次産業や観光振興などを政策に掲げる。

 

 国民民主、社民、立憲民主、共産の4野党や市民団体が連携、擁立した合原氏は、安倍政権との対決姿勢を打ち出すとともに、賃金引き上げなどを政策に掲げる。若さを前面に、唯一の女性候補として浸透を図る。

 

 比例区を含め6期目を目指す尾辻氏は、厚労大臣や財務副大臣などを務めた実績をアピール。国民皆保険の堅持など社会保障制度の充実を掲げる。450以上の団体や公明党から推薦を受け、組織選挙を展開していく。

 

 選挙戦は憲法改正の是非や消費税率の引き上げなどが争点となりそう。

 

 期日前投票と不在者投票は5日にスタート。繰り上げ投票は18日に三島村、十島村、屋久島町の一部であり、20日には瀬戸内町の請、与路の両島と長島町の一部で行われる。

 

 3日現在の選挙人名簿登録者数は鹿児島選挙区全体で137万7251人(男64万1059人、女73万6192人)。16年の前回投票率は55・86%だった。