台風ごみ助っ人で処理 小型焼却炉2千万円かけ導入 喜界町

2019年02月14日

政治・行政

喜界町が導入した小型焼却炉チリメーサー=7日、喜界町湾の粗大ごみ置き場

喜界町が導入した小型焼却炉チリメーサー=7日、喜界町湾の粗大ごみ置き場

 喜界町は小型焼却炉「チリメーサー」を6日に導入し、運転を始めた。クリーンセンターが昨年9月末の台風被害で1カ月半の間、稼働休止を強いられ、現在も処理仕切れていない家庭ごみ約100トンが粗大ゴミ置き場に残っている。町は小型焼却炉をごみ処理の助っ人として活用する。

 

 チリメーサーは小型ながら黒煙を出さずに廃棄物の処理ができ、操作も簡単なのが特徴。喜界町が導入した機器は畳一枚程度の大きさで、高さは煙突を含めて約3メートル。2千万円をかけ設置した。

 

 チリメーサーを開発した㈱トマス技術研究所(本社・沖縄県うるま市、福富健仁代表=奄美市名瀬出身)の田原伸也さんによると、沖縄県内の離島を中心に設置が進んでおり、喜界町で78台目。1時間当たり45キロの焼却能力があり、煙を感知し焼却炉内の環境を自動調整することができる。耐用年数は10年。ごみの種類によって変わるが、6日に行った運転では100キロの燃やせるごみが10キロの灰になったという。

 

 町住民課の盛実課長補佐は「チリメーサーを活用し、3月末までにはたまったごみの処理を終えたい。住民の皆さんには引き続き分別とごみ減量のご協力をお願いしたい」と呼び掛けている。