国際交流員を初任用 奄美市

2018年08月07日

政治・行政

 奄美市の国際交流員に任命されたローズマリーさん=6日、奄美市名瀬

奄美市の国際交流員に任命されたローズマリーさん=6日、奄美市名瀬

  奄美市は6日、アメリカ出身のホワイト・ローズマリーさん(22)に同市初となる国際交流員(CIR)の辞令を交付した。朝山毅市長から辞令を受け取ったローズマリーさんは「奄美のために貢献できるよう一生懸命頑張りたい」と抱負を語った。任用期間は7月30日から1年(更新で最長5年)。

 

 CIRは主に地方公共団体の国際交流推進部局などに配属され、観光資源の発掘や地域の魅力発信などに取り組む。6日現在、県内で18人が任用されている。

 

 奄美市によると、ローズマリーさんは主に市やあまみ大島観光物産連盟のホームページや観光パンフレットの翻訳、インバウンド(訪日外国人)への観光案内などの業務を担う。8月中は同市紬観光課、9月からは同課と観光物産連盟で勤務する予定。

 

 ローズマリーさんはカリフォルニア州立大学出身。在学中の2015年9月から1年間、東京都の慶応大学に留学した。「子どもの頃から日本の漫画が好き。日本語と英語の通訳を目指して勉強している。今回、奄美での交流員の機会をいただいてうれしい」とも語った。

 

 朝山市長は「働きながら歴史や文化、人や自然に触れ、日本や奄美の良さを体験してほしい。グローバルな感性での社会貢献を期待する」と激励した。

 

 CIRは自治体国際化協会が運営する外国青年誘致事業で来島する外国人の参加種別の一つ。他の種別に外国語指導助手(ALT)、スポーツ国際交流員(SEA)がある。6日現在、奄美市はCIR1人、ALT4人となった。