大島支庁で大島紬研修・販売会

2019年10月16日

政治・行政

小物製品などを品定めする職員ら=15日、奄美市名瀬の県大島支庁

小物製品などを品定めする職員ら=15日、奄美市名瀬の県大島支庁

 奄美市名瀬の県大島支庁で15日、職員を対象とした大島紬の研修会と販売会があった。本場奄美大島紬協同組合女性部会(前田紀子会長)の会員が反物や小物製品を持ち寄り、伝統工芸の魅力を紹介した。

 

 研修会は13回目。大島紬に触れる機会をつくり、伝統産業への理解と知識を深めようと毎年開催している。職員ら約20人がDVDを鑑賞して大島紬の製造工程などを学んだ。

 

 販売会には会員4店舗が出店。ネクタイやバッグ、ストール、名刺入れ、携帯用ストラップなどが並び、職員たちは手に取って独特の感触を確かめ、気に入った製品について質問していた。

 

 前田会長は「産地の後継者不足は深刻で、行政の支援が必要」としつつ、「県職員の方々は着付けをして街歩きをしてくれるなど、本土に異動しても大島紬をPRしてくれている」と感謝した。