奄美体験プログラム好評/東京で移住・交流フェア

2018年02月08日

政治・行政

移住者の最大の関心事・住宅事情を説明する龍郷町のブース=1月21日、東京ビッグサイト

移住者の最大の関心事・住宅事情を説明する龍郷町のブース=1月21日、東京ビッグサイト

 一般社団法人移住・交流推進機構(JΟIN)は1月21日、東京ビッグサイト(江東区・有明)で「JΟIN移住・交流&地域おこしフェア」を開いた。都市部に住みながら、地方への移住や定住に興味を持つ約8千人が来場。奄美群島広域事務組合と龍郷町がブースを設けて来場者に地域の魅力を発信し、移住に関する相談に対応した。

 

 総務省、農水省、厚労省、観光庁、内閣府地方創生推進事務局、地域活性化センターが後援。人口減少に歯止めがかからない地域にとって、移住・定住による人口増が大きな課題となっており、全国から250を超える自治体が参加して地域の魅力をアピールした。

 

 奄美群島広域事務組合は、自治体が用意した移住促進のパンフレットに加え、これまでに移住希望者から寄せられた▽先輩移住者や島民と話がしたい▽役場、学校、病院などの公共施設を確認したい▽伝統行事や集落行事に参加したい―といった疑問にも答える100超の「移住体験プログラム」を準備した。

 

 来場者からは「移住希望者が持つ疑問の『ツボ』を押さえた体験プログラムの数々に驚いた」(30代夫婦)、「気持ちにもゆとりを持った生活ができる土地を探している。奄美も候補の一つ」((60代男性)、「子育ての環境がよい地域に親子で一緒に移住したい。障壁は仕事」(20代夫婦)などの声が寄せられた。

 

 来場者の対応に当たった龍郷町企画観光課の丸山拓大係長は「奄美群島への関心の高さを実感することができた。来場者から得た疑問点や希望を持ち帰り、町の活性化に役立てたい」と手応えを語った。