奄美市と鹿女短大、3分野で包括連携協定

2014年06月18日

政治・行政

 奄美市と学校法人志學館学園鹿児島女子短期大学(鹿児島市)は17日、地域社会の発展や大学の教育・研究活動の向上に寄与することを目的に包括連携協定を締結した。(1)子育て支援(2)健康増進(3)地域振興―の3分野を柱に、市は大学の知的資源を地域再生・活性化に活用し、地域の教育力を大学に還元する。同市が大学と包括連携協定を結ぶのは鹿児島大学に次いで2例目。
 研究、教育、社会貢献が一体となった大学づくりを目指す同大学が今年2月、市側に協定締結を提案した。同大学は奄美市のほか、鹿児島市と協定を結んでいる。
 主な取り組みとして、大学側が奄美出身の学生らを派遣し、(1)では子育て支援講座や学習会の開催、子育てに関する課題の調査・研究。(2)では食育の推進、シニア世代を対象にした健康づくり講座の開催。(3)では地域食材を用いた加工品開発―などを計画している。
 調印式は同日、奄美市役所であり、朝山毅市長は「高邁なる大学の理念を地域に還元していただけることは大変ありがたい。少子高齢化における人口減少や地域活性化は喫緊の課題。大学のノウハウを生かすことで市民が元気な社会の構築につながる」などと述べた