師走選挙? 奄美の有権者、声さまざま

2014年11月19日

政治・行政

 安倍晋三首相が18日夜、衆議院の解散を表明し、予想されていた「師走選挙」が確実となった。安倍首相が解散理由に掲げたのは、2015年10月に予定していた消費税率引き上げの先送り。「自らの判断について国民に信を問う」とする首相の姿勢に対し、奄美からは「師走選挙」を疑問視する声や、消費税引き上げ延期方針に対するさまざまな声が上がった。衆院解散、総選挙に対する群島民の思いを聞いた。

 「この時期に巨額の税金を投じた選挙が必要か疑問」と話すのは奄美市名瀬の会社役員、栄敏郎さん(60)。「国民消費が冷え込む中、消費税引き上げの先送りは必要だが、それが解散の理由になるのか」と投げ掛ける。
 瀬戸内町の介護施設職員男性(49)も「この多忙な時期の解散総選挙は歓迎できない。あまりに唐突。政策論争が深まるのか」と批判。消費税増税については「介護、福祉への財源充当も目的だった。先延ばしは残念」と訴えた。