平田浄水場更新事業が完了

2018年07月06日

政治・行政

平田浄水場内に新設された膜ろ過棟=奄美市名瀬

平田浄水場内に新設された膜ろ過棟=奄美市名瀬

 施設の老朽化に伴い、奄美市が再整備を進めてきた同市名瀬の平田浄水場の更新事業がこのほど完了した。不純物を物理的に除去する高度浄水処理で、より良質な水道水を提供できる膜ろ過方式を採用。既に名瀬市街地を中心とする給水区域で供用開始している。18日に現地で竣工式が行われる。

 

 平田浄水場は昭和30年代に完成、給水開始した。過去にも拡張事業を重ねてきたが、ろ過システムを切り替えたのは第7次となる今事業が初。

 

 更新事業は2014年8月に着工、18年3月末に完成した。約27億円を投じて主に膜ろ過棟と原水ポンプ棟を新設、既存施設を補強した。

 

 細かい膜の穴に水を通す膜ろ過方式は、従来の砂ろ過方式と比べ除菌や除濁効果に優れているのが特徴。より安全で安定した水質を維持できる。

 

 将来の人口推計に基づき、計画最大処理水量は1日当たり1万5600立方㍍、計画給水人口は2万9500人に設定した。給水エリアは市街地全域と、下方・古見方の各一部。昨年12月の試運転を経て今年1月から供用開始している。

 

 19年度以降は配水池2基の建て替えを進める予定。市水道課は「水道料金はなるべく上げない方向で計画的に更新していきたい」と話した。