愛称は「ゆらいバス」 下方、古見方地区で運行 奄美市コミュニティーバス

2020年02月22日

政治・行政

「ゆらいバス」の愛称が決定した奄美市のコミュニティーバスと有村さん=21日

「ゆらいバス」の愛称が決定した奄美市のコミュニティーバスと有村さん=21日

 奄美市は21日、市内の下方、古見方地区で運行するコミュニティーバスの愛称が「ゆらいバス」に決まったと発表した。一般公募し、同市名瀬の有村そのえさん(56)の案が採用された。武下義広商工観光部長は「出入口にステップを備えた使いやすい車両。愛称によって、子どもからお年寄りまで多くの人に親しまれる路線になれば」と期待した。

 

 コミュニティーバスは㈱しまバス(本社・奄美市名瀬)の路線再編に伴い、同社が2019年10月1日から奄美市の委託を受けて運行している。車両は普通2種免許で運転できるジャンボタクシー(10人乗り)タイプ。

 

 愛称決定を受け、車体には「ゆらいバス」の文字と奄美市のマスコットキャラクター「コクトくん」「ロビンちゃん」のイラストを塗装。利用者に分かりやすいよう、古見方が紫色、下方は黄色に塗り分けた。

 

 21日は同市名瀬のしまバス整備工業でお披露目式があり、有村さんへ、しまバスの1日乗り放題チケットが贈られた。

 

 「ゆらい」は方言で「寄り合い、集まり」などの意味。有村さんは「バスでの移動が利用客にとって楽しい空間になればという思いを込めた。チケットで奄美大島をゆっくり周りたい」と話した。

 

 塗装されたバスは22日から運行開始する。