新庁舎で初の消防訓練 奄美市役所
2020年03月20日
政治・行政
奄美市役所の消防訓練は19日、多くの市民が利用する庁舎2階を中心に行われた。昨年2月に開庁した新庁舎では初の実施で、職員ら約50人が消火用設備や避難経路などを確認。防火戸(シャッター)の作動に時間が掛かり、避難誘導が遅れるなど改善点もみられた。
訓練は火災発生時の来庁者、職員の安全確保や被害抑制が目的。庁舎2階の湯沸かし室内コンセントから出火した想定で、初期消火から119番通報、避難誘導までの一連を実践した。途中、煙を感知して閉まる防火戸の作動に時間が掛かり、避難誘導が遅れる場面もあった。
訓練後、市財政課の押川治財産管理係長は「新しい設備に慣れておらず、次回までに改善すべき点もみられた」と講評。訓練を見守った名瀬消防署員は「避難を促す放送から避難完了まで7分掛かった」と指摘し、「来庁者がトイレなどに残っていないかも必ず確認するように」と助言した。