紬着用でシックな雰囲気 奄美市議会

2019年12月25日

政治・行政

大島紬姿で最終本会議に臨む奄美市議ら=24日、同市名瀬

大島紬姿で最終本会議に臨む奄美市議ら=24日、同市名瀬

 奄美市議会12月定例会の最終本会議が開かれた24日、市議、執行部約50人は本場奄美大島紬を着用して会に臨んだ。大島紬は深みのある独特の光沢と渋さが魅力。2月に開庁した新議場にはシックな雰囲気が漂った。

 

 地場産業を盛り上げようと旧名瀬市時代から42年続く恒例の紬議会だが、新庁舎で初、10月の改選で誕生した新人5人にとっても初めてとなった。最年少の新人議員、弓削洋平議員(33)は体格の良さも手伝ってなかなかの着こなしぶり。「一昨年に着て以来。改めていいものですね」

 

 一方、本場奄美大島紬の2018年生産実績は4千反割れを記録するなど厳しい状況が続く。今定例会から采配を振るった与勝広新議長(59)は「伝統産業か基幹産業か岐路に立つ重要な時期。市議会も改選後初の定例会であり、市民の注目度が高い。身の引き締まる思い」と語った。