統一ロゴマーク決定 県産農産物、海外でPRへ 愛媛県の渡部さんデザイン

2019年03月14日

政治・行政

県産農林水産物を海外でPRするロゴマークと、デザインした渡部潤さん=13日、鹿児島

県産農林水産物を海外でPRするロゴマークと、デザインした渡部潤さん=13日、鹿児島

  【鹿児島総局】一般からデザインを募った「鹿児島県農林水産物輸出用統一ロゴマーク」がこのほど決まった。鹿児島のシンボル桜島を軸にした、愛媛県松山市の渡部潤さん(37)のデザインを採用した。県はこのロゴをあしらった法被やテーブルクロス、パンフレットなどを国内外での商談会や見本市などで活用し、県産農林水産物のPRを図る。

 

 渡部さんのデザインは桜島の噴煙を桜の花に変え、背景を日の丸にして日本らしさを表現。桜島を黒色にして黒牛や黒豚をイメージさせ、外側の黄金の虹を海にかけることで鹿児島の農林水産物の輸出拡大を目指すメッセージを込めた。

 

 ロゴは県産農林水産物の海外での認知度向上などに向けて募集。県内外から154点寄せられ、選考委員会を経て渡部さんの作品が最優秀賞の知事賞に決定。2月1日付で国内の商標登録を終えた。渡部さんは松山市職員。各地のロゴマークデザインへの応募活動を続けている。鹿児島県関係ではこれまで、奄美トレイルのロゴマークなど2件に応募した。

 

 13日に県庁であった表彰式で、三反園訓知事から賞状を受け取った渡部さんは「鹿児島の農産物を地球の裏側でもPRするお手伝いができたらうれしい」と感想。三反園知事は「鹿児島の安心、安全を世界の人々にアピールし、オール鹿児島で県産農林水産物の販路拡大につなげたい」と話した。