警戒レベルと行動指針策定 新型コロナ

2020年07月14日

政治・行政

★5市町村新型コロナ警戒レベルと行動目安を策定(奄美大島)    夏の旅行シーズンが本格化するのを前に奄美大島5市町村は13日、新型コロナウイルス感染症の警戒レベルを策定・発表した。島内の感染者の発生状況を基準に5段階に分け、レベルごとに住民や事業者の行動指針、公共施設の対応などを定めている。13日現在の奄美大島の警戒レベルは「3」で、「陽性反応のある人はいないが、感染者発生地域との往来でリスクが高まっている」状態。奄美市健康増進課の徳永明子課長は「今が一番大事な時期。意識を高め対策をとってほしい」と呼び掛けた。

 

 警戒レベルの策定は、市民生活の安全安心の確立と社会経済活動の緩やかな回復を目指す目的。奄美市の呼び掛けで、5市町村でつくる「奄美大島新型コロナウイルス感染症対策本部会議」(会長・朝山毅奄美市長)で協議、決定した。

 

 レベル3では、住民や事業者、来島者に感染防止対策を呼び掛けつつ、公共施設などは通常運営を継続できるとしている。

 

 レベル4は、「奄美大島内で感染を確認」「感染者と濃厚接触者の陰性確認が取れていない」「感染経路不明の感染者を確認」した状態。市民らへ不要不急な外出の自粛を訴えるとともに、一部施設で利用制限、閉館措置などを行う。市町村主催の行事は原則、延期・中止とする。公共施設の対応は各市町村で異なる場合がある。

 

 同会議事務局の徳永課長は「医療体制が脆弱な奄美では、一気に感染が広がる可能性がある。警戒レベルを目に見える形で示すことで、住民や来島者に危機感を高めてもらいたい」と語った。

 

 警戒レベルは各市町村のホームページやSNS(会員制交流サイト)などで周知するほか、今後は島内のレンタカー業者や宿泊施設と協力し、来島者にも対策を呼び掛ける。

 

 奄美市は今後、感染防止対策のチェックリストを作成して市内全事業所に配布するとしている。