起業を支援で「FAAVO奄美群島」開設

2020年07月22日

政治・行政

「FAAVO奄美群島」の開設を機に開催されたクラウドファンディング勉強会=20日、奄美市名瀬

「FAAVO奄美群島」の開設を機に開催されたクラウドファンディング勉強会=20日、奄美市名瀬

 奄美群島広域事務組合は20日、クラウドファンディング地域プラットフォーム「FAAVO奄美群島」を開設した。事業に必要な資金と支援者の獲得機会を提供することで、群島内での起業を支援していく。同日は奄美市名瀬で起業予定者を対象としたクラウドファンディングの勉強会もあった。

 

 クラウドファンディングとは、「クラウド(群衆)」と「ファンディング(資金調達)」を組み合わせた造語。アイデアやプロジェクトを紹介し、それに共感した一般の人から広く資金を集める仕組みのこと。

 

 「FAAVO」は地域密着に特化したクラウドファンディングの総合サイトで、同組合はそのエリアオーナーとなり「FAAVO奄美群島」を開設した。

 

 同組合では「FAAVO」の開設に加え、関係機関の連携などによる支援体制を構築。農業や観光・交流、情報通信を重点分野として策定された「奄美群島成長戦略ビジョン」の理念に即したプロジェクトを支援し、産業振興や人材育成を図っていく方針。

 

 起業希望者を支援するキュレーターと呼ばれる人材を現在8人確保しており、同組合は「各島々にキュレーターを1人ずつは配置したい。奄美出身の方々にも呼び掛けて支援の輪を広げていきたい」としている。

 

 勉強会には4人が参加し、クラウドファンディングの仕組みや魅力、プロジェクトの作成方法などについて理解を深めた。