隈崎、米澤氏が立候補表明 喜界町長選

2020年08月02日

政治・行政

隈崎悦男氏

隈崎悦男氏

 喜界町元副町長の隈崎悦男氏(66)=赤連=と、元県職員で学校薬剤師の米澤守光氏(71)=西目(五十音順)は1日、町内でそれぞれ会見し、任期満了(10月4日)に伴う喜界町長選挙に無所属で立候補することを表明した。現職の川島健勇町長(76)は今年3月議会で勇退を表明しており、新人2氏による一騎打ちの公算が大きい。同町での選挙戦は2000年以来20年ぶり。

 

 隈崎氏は喜界高卒。15年3月まで34年間町役場に勤務し、建設課長、総務課長などを歴任。今年6月まで約1年2カ月間、副町長も務めた。現在は町シルバー人材センター理事長。

 

 隈崎氏は「勇退する川島町長から後継として指名をいただき、町民からも『ぜひ出てほしい』という期待の声も多かったため決意した」と立候補の動機を説明。

 

 「現町政を継承しつつ、さらに発展させたい。町民の声にしっかり耳を傾け、活力ある元気な島に」などと主張。公約の重点に①出産祝金の創設など結婚・子育て支援②島外出産にかかる旅費の助成金拡充など妊産婦支援③第2地下ダム整備を見据えた農業振興│などを据えた。

 

 米澤氏は明治薬科大卒。10年3月まで約36年間、県職で保健福祉部参事兼薬務課長などを歴任。16年に古里の喜界町へ住居移転。日本総合医療学会県支部副支部長も務める。

 

 米澤氏は「人生の最後は古里のために頑張ろうという気持ちで立候補を決意した。『島を変えてほしい』という多くの町民の声に応えたい」と決意を述べた。 「今の町政は住民の民意が全く反映されていないと感じる。私は自ら足を運び、住民と対話をしながら町政を進めたい」と町政の刷新を主張。▽新型コロナウイルスの感染防止対策と医療連携体制の確保▽妊婦検診や出産に関する助成金拡充など子育て支援│などを公約に掲げた。

 

 同町長選は9月22日告示、27日投開票。10月31日に任期満了を迎える町議とのダブル選挙で、両選挙の立候補予定者説明会は今月21日午後2時から町役場コミュニティセンターである。

 町選管によると、6月1日現在の登録有権者数は5887人(男2881人、女3006人)。

米澤守光氏

米澤守光氏