52年間ありがとう 奄美市旧庁舎閉庁式

2019年02月16日

政治・行政

閉庁式で看板を取り外す朝山市長(左)と師玉議長=15日、奄美市役所旧庁舎

閉庁式で看板を取り外す朝山市長(左)と師玉議長=15日、奄美市役所旧庁舎

 奄美市の新庁舎移転に伴う旧庁舎の閉庁式が15日、旧庁舎1階の正面玄関前であった。市職員や市議会議員ら100人余りが参加。旧名瀬市時代から行政の要として52年間使用された施設に別れを告げた。

 旧庁舎は手狭になった木造庁舎の代替施設として1967(昭和42)年3月に完成した。鉄筋コンクリート造の地下1階、地上6階建て(延べ床面積5771・34平方㍍)。当時は奄美初のエレベーターを備え、全館冷房の「デラックス庁舎」と話題になった。

 閉庁式は業務が終了した午後5時20分に始まった。朝山市長は「先輩方が魂を込め努力し汗を流し市民にサービスを提供してきた庁舎。感謝とお礼を持ってお別れしたい。長い間お世話になりました。新庁舎で市民へのさらなるサービス向上に努めていこう」と語った。

 朝山市長と師玉敏代議長の2人で庁舎玄関前に掲げられた高さ150㌢、幅45㌢のリュウキュウマツを使った「奄美市役所」の看板を取り外すと、職員らから大きな拍手が湧いた。

 役目を終えた旧庁舎は4月以降に解体される。