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4月7日(土)付 

徳之島「夢」振興会議が贈ったハイビスカスを植樹
 関東在住の徳之島出身者で組織するNPO法人徳之島「夢」振興会議(徳田昌則会長)の一行が来島し、同会議が推進するフラワーロードプロジェクトの一環で六日、徳之島町井之川の沿道にハイビスカスを植樹した。同会議メンバーや神之嶺小の新一年生十人らが参加し、丁寧に記念樹を植えた。
 プロジェクトは「ふるさとに十年間で十万本の花木を植え、きゅらしまづくりで島の発展を」をコンセプトに四年前から本格的に進めている。二〇〇三年に徳之島町井之川の町道沿いにハイビスカスを植えたのを皮切りに、島内全小中学校の児童生徒の記念植樹や空港、天城町クロスカントリーパークなど公共施設への植樹も手掛けている。
 四年目となった今年は島内全小中学校と新設徳之島高校、樟南第二高校の新入生らに千五十一本のハイビスカスを贈呈。六日はフラワープロジェクトの村岡清男代表の出身校でもある神之嶺小で入学式を終えたばかりの新一年生と植えた。
 有馬校長は「同郷の方々の温かい心がうれしい。子供たちの情操教育にも役立てていきたい」などと感謝していた。
全国高校女子硬式野球選抜大会で奄美出身の里綾実選手(神村学園)が活躍
 兵庫県で開催された第8回全国高等学校女子硬式野球選抜大会(3月31―4月3日)で、鹿児島の神村学園が5年ぶり3回目の優勝を飾った。奄美出身の里綾実選手(17)=金久中=もチームの中心メンバーとして投打に活躍し、優勝に大きく貢献した。
 全国から優秀な選手が集まる神村学園高等部女子硬式野球部で、レギュラーとして活躍している地元選手は、里選手ただ1人。攻撃ではクリーンナップの一角を担い、守備でも3塁手、投手として活躍している。全国から5チームが参加した選抜大会では、3試合中、1試合で勝利打点を叩き出し、駒澤学園との決勝戦でも7回1失点の力投で勝利投手に輝いた。
 兄の影響を受けて小学時代からスポーツ少年団の野球チームで活躍していた里選手は「将来は中学校の先生になって女子野球部をつくり、競技人口を拡大させたい」と、さわやかな笑顔で将来の夢を語っていた。

4月8日(日)付 

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伊仙町犬田布岬で戦艦「大和」慰霊祭

 戦艦「大和」を旗艦とする特攻艦隊の第四十回戦没将士慰霊祭が七日、伊仙町犬田布岬の慰霊塔前であった。祖国防衛のため東シナ海に散った三千七百二十一柱の御霊の安らかな眠りを祈ると共に、改めて恒久平和と国の発展を霊前に誓った。慰霊祭の前に三月三十日に天城岳で自衛隊ヘリが墜落した事故で亡くなった隊員四人に参列者全員で黙とうをささげた。
 慰霊祭では関係者らが見守る中、午後一時半すぎから神事が行われた。参列者を代表して、自衛隊鹿児島地方協力本部広報企画室の松本繁明広報班長と地元の正友哉さん(85)が「自らの命をサクラの花にたとえたようなことが二度と繰り返されないよう願います」「安らかにお眠りください」などとそれぞれ祭文奏上した。
 参列者全員で戦艦大和が沈没した午後二時二十三分に合わせて黙とう。玉ぐしをささげた後、大久保明伊仙町長は「自らを犠牲にして守り抜かれた戦没将士の御霊に報いるため、祖国日本を今後も一層発展させるよう努力することを誓います」と慰霊の言葉を述べた。

4月9日(月)付 

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奄美市で鹿大大学院のサテライト教室

 鹿児島大学大学院人文社会科学研究科・教育学研究科の奄美サテライト教室開講式が七日、奄美市内のホテルであった。受講生ら約四十人が出席した。今年度は徳之島分室を開設し、大学院生二人を加えた十六人が受講する。
 人文社会科学研究科の木部暢子科長が「今年は多くの受講生を迎えることができた。奄美市と徳之島をインターネットで結び同時授業も計画している。地元の学生を巻き込んで共同してやっていきたい。奄美での試みを全学的なものに広げていきたい」とあいさつした。
 奄美委員会の山田誠委員長は、徳之島分室は予想を超える七人の受講生があったとした上で「今年は転換の年。学生に受講疲れが見え、教育学研究科も厳しいスタートになる。今年度で文科省の助成が終了し、来年度からの運営は大学にとって重たい」と指摘し、「今後はもっと地元が中心になって具体的な要求を大学に突きつけ、奄美で完結するシステムを目指し努力していかなければいけない」と述べた。
 サテライト教室は大学院の教授が出張講義し、修士号取得に向けての教育プランを提供するシステム。奄美教室は二〇〇四年の開設。今年度は奄美市で「行政の法システム演習」や「奄美プロジェクト研究」「生活環境持論」「障害児治療心理学持論T」など二十一科目、徳之島分室で「総合講義(島嶼論)」「文化人類学持論」の二科目の講義を予定している。

県議選奄美市区は与、永井両氏が再選

 全国統一地方選前半戦となる鹿児島県議会議員選挙は八日、投票が行われた。現職三人が激戦を繰り広げて県内でも注目区となった奄美市区(定数二)は自民党公認で現職の与力雄氏(61)が一万一千六百八十七票を獲得してトップ当選、千七十一票差で自民党公認で現職の永井章義氏(50)が続き、それぞれ二期目の議席を獲得、自民が二議席を独占した。四期目を目指した無所属で現職の栄和弘氏(63)は及ばなかった。投票率は69・22%にとどまり、前回を3・39ポイント下回った。
 トップ当選の与氏は、旧名瀬市議六期を含む政治活動二十七年の実績を強調しながら「奄美もっと豊かに」をスローガンに掲げ、離島の課題や格差是正などに取り組む姿勢を有権者にアピール。一番早く選挙態勢を整えて四地区に設けた後援会組織、四地区の議員でつくる「与力雄を支える議員連盟」(川上勝会長、二十五人)、建設業界など各種団体の支援を受けて優位に選挙戦を展開。大きな目減りが予想された公明票の穴埋めを図り、割れた自民票や自由連合票をうまく取り込み一万一千票台に乗せた。最後まで危機感を募らせて陣営引き締めを図ったことが奏功し二番手の永井氏に千票余りの差をつけた。
 永井氏は選挙態勢の構築がやや遅れた状況にあったものの、十六年余りの代議士秘書経験や県議四年の政治活動、実直な人柄を前面に打ち出し、知名度をアップさせる戦術を展開。自民票や公明票などの取り込みを図って追い上げ、一万票余り獲得して再選を果たした。
 栄氏は四期目を目指したが、出馬表明が二月末にずれ込み、陣営が選挙態勢を十分に整えられなかったことが最後まで響き当選ラインに届かなかった。栄氏の県議会での言動や辞職勧告決議も影響したとみられる。自由連合票が割れた目減りも痛く、反自民のB受け皿Cを狙い推薦を受けた連合鹿児島傘下の労組票の取り込みを図ったが、伸び悩んだ。
 投票率は前回県議選の旧名瀬市区とほぼ同率の69%台にとどまり、昨年四月に行われた奄美市長選を7・77ポイント下回った。
 当日有権者数は四万二千六百二十一人(男一万九千五百七十四人、女二万三千四十七人)。投票総数二万九千五百三票、有効二万九千五十六票、無効四百四十七票。

4月10日(火)付 

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知名町に移住した児童文学作家・長崎さん、地域と交流

 東京都出身の児童文学作家・長崎夏海さん(45)が昨年九月に知名町住吉へ移住し、創作に打ち込んでいる。四月には沖永良部島で生まれた初めての作品が出版されたばかり。自然と人に恵まれた土地柄を島の魅力に挙げ、「新しい創作に結びつく環境に身を置き、充実した毎日を送っている。いずれは沖永良部島を題材にした作品にも取り組みたい」と話している。
 長崎さんは東京都文京区で生まれ、同人誌活動などを経て一九八六年に作家デビュー。「トゥインクル」で日本児童文学者協会賞を受賞し、二十一年間の作家生活で「あかいきりん」「青い惑星」「ライム」など三十八作を発表した。
 長年暮らした東京都から沖永良部島へ拠点を移したのは「海の近くに住みたい」という思いから。趣味のダイビングを通じて知り合った友人・川畑伸之さん(48)=知名町住吉=の計らいで家を借り、移住を実現させた。以前は東京都内で美容院を経営していた夫の町田弘之さん(51)も合流し、島暮らしを満喫している。
 作品は小学校低学年や中学生向けの児童書が主で、子供のころの体験を基にした物語を多く手掛けてきた。住吉で創作した最新刊はポプラ社刊の「ゆうやけごはん いただきます」。心温まる親子のやりとりを中心に、島の海を想像する風景などが描かれている。
 創作の傍らで子供たちに本の魅力を伝えたいと、住吉小学校に作品を寄贈するなど地域との交流を大切にする長崎さん。今後の抱負については「日常と宇宙をつなぐ世界観が大きなテーマ。年齢を問わず、日々の生活には宝物があるというメッセージが伝わるとうれしい」と語った。

4月11日(水)付 

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奄美RCが三角浜のパンフレット作成

 奄美ロータリークラブ(名島一義会長)は、奄美市名瀬小浜町の大島地区消防組合東側の通称・三角浜の自生植物など五十五種を掲載したパンフレットを作製した。
 同クラブは、社会奉仕活動の一環で二〇〇五年度から三角浜の整備に乗り出した。これまで、定期的な清掃作業やアダンを植栽してきた。今年度は奄美の自然を考える会の協力を得て、自生植物を調査し、クサトベラやシャリンバイ、リュウキュウコスミレなど五十五種を掲載したパンフレットを作製した。千部作製し、近く行政や学校などに配布する。
 三角浜は、一九六九年完成した小浜埋め立てで誕生した砂浜。同浜を調査している作田裕恒さん=奄美市名瀬=によると、植物は八三年にグンバイヒルガオを初めて確認、その後次々に種類が増え現在約六十種。砂浜も成長を続け、〇四年に作田さんが実測したところ、波打ち際約百四十メートル、奥行き七十五メートルあった。
 県大島支庁で十日、名島会長らが記者会見し、「奄美の砂浜は荒れている。子供たちに自然環境の大切さを意識付け、島全体に島の原風景である砂浜を大事にする機運を盛り上げていきたい」などと話した。

県大島紬技術指導センターに伝習生5人が入所

 県大島紬技術指導センター(上原守峰館長)の二〇〇七年度伝習生入所式が十日、奄美市名瀬の同センターであった。本場奄美大島紬協同組合の赤崎拓郎理事長など関係者約二十人が出席し、男女五人の伝習生を激励した。伝習生は一年間かけて大島紬の製造に関する専門知識や技術を学ぶ。
 同センターの伝習生制度は優秀な中堅技術者の養成を目的に一九三二年(昭和七年)に始まり、〇六年度までに千三十四人が修了証書を手にしている。
 〇七年度の伝習生はデザイン科が女性二人、染色化学科が男性一人、女性二人。年齢構成は二十三歳から四十歳までで、奄美市のほか東京都から二人、千葉県から一人、鹿児島市から一人が入所した。
 上原館長が「この一年間で学ぶ技術、知識、人脈は皆さんの人生の中で非常に重要な要素になることは間違いない。貪欲(どんよく)に職員に質問し、技術や知識を吸収してほしい」などとあいさつした。
 続いて赤崎理事長らが来ひん祝辞を述べ、「大島紬の技能習得は並大抵ではなく、忍耐と絶えまぬ努力が必要。皆さんが今お持ちの決意と希望を最後まで忘れず、研さんに励まれるよう期待する」などと伝習生を激励。
 伝習生を代表し川畑裕徳さん(29)が「一年間の研修に一生懸命取り組み、全国に誇れる本場奄美大島紬の中堅技術者となれるよう努力します」と宣誓した。閉式後にはオリエンテーションなどが行われた。
春の味覚・ダーナ店頭に
 ○…奄美の春の味覚・ダーナ(タケノコ)が収穫シーズンを迎え、店頭に並べられている。現在、出回っているのはコサンダケで本土産のモウソウチクと比べ細身だが、身が柔らかくて風味がある。みそ汁の具として根強い人気があり、旬の味を買い求める主婦らの姿が見られた。
 ○…奄美市名瀬永田橋の中原商店では、二週間ほど前から取りたてのコサンダケを販売している。店主の中原一成さん(55)によると、今月下旬がピークで、値段は四本束(約六百五十グラム)で四百八十円と出だしということもあってやや高め。「コサンは柔らかくてあくが無いのが特徴。生は今の時期しか食べれない。少々根が張っても買っていくお客さんも多い」と話す。

4月12日(木)付 

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大島紬技術専門学院に島内外から9人入校
 本場奄美大島紬協同組合(赤崎拓郎理事長)が県と市の補助を受けて運営する本場奄美大島紬技術専門学院(校長・同理事長)の二〇〇七年度入校式が十一日、奄美市名瀬の紬会館であった。今年度は女性九人が一年間かけて織り技術の習得を目指す。赤崎校長は「大島紬の製造工程の中で織りは最も重要な部門。優秀な織り技術者になることを期待する」などと入校生を励ました。
 二十八期生の年齢構成は三十五歳から六十六歳で平均は四十九歳。島外からは埼玉県、兵庫県、徳之島から各一人が入校した。
 入校式では赤崎校長の式辞に続いて来賓祝辞があり、奄美市の朝山毅副市長が平田隆義市長のメッセージを代読したほか、県大島紬技術指導センターの上原守峰館長などが入校生に激励の言葉をかけた。
 入校生を代表して久永和加子さん(50)=奄美市=が「本場奄美大島紬の織り技術を一生懸命習得することを誓います」と宣誓。
 兵庫県から来島した玉田理恵さん(35)は「昔から技術者になりたかったので、仕事を辞めて一念発起して来島した。まずは合格品を織りたい」と決意を語った。
 同学院は折り技術者の育成などを目的に一九八〇年に織工訓練学校として開設され、九二年に名称変更。これまでに四百五人の修了生を送り出している。

4月13日(金)付 

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奄美産クロマグロ、米国へ出荷。完全養殖成魚、初の海外販売

 近畿大学がクロマグロ販売や養殖技術販売を目的として設立したベンチャー企業「アーマリン近大」(本社・和歌山県白浜町、大原司代表)は、瀬戸内町花天にある近大水産研究所奄美実験場で人工ふ化させて育てた奄美産クロマグロの成魚を十一日、米国の卸売業者へ出荷した。近大水産研究所によると、日本の養殖施設で卵から育てた完全養殖のクロマグロが海外へ販売されるのは初めて。今後も市場開拓に取り組みたいとしている。
 出荷したクロマグロは二〇〇四年に奄美実験場で人工ふ化で生まれ、体長約一・五メートル、体重約七十キロに成長した二匹。四月九日に水揚げされ、十一日に成田空港からロサンゼルスへ搬送、カリフォルニア州の卸売業者「NNPR社」に販売した。同社はロサンゼルスなどの高級日本料理店向けにマグロの卸売りをしており、「近大クロマグロ」と名付けて高級ブランドとして販売を計画している。
 養殖クロマグロの海外販売は、〇四年に天然の幼魚から育てた成魚一匹をハワイへ出荷した事例が一件あるが、完全養殖による成魚の出荷は初めて。卵から育てた成魚がさらに産卵するというサイクルの完全養殖技術を確立しているのは世界でも同研究所だけ。「養殖施設だけで生育するクロマグロは、近大の養殖技術が100%反映されるため高い安全性と品質を実現でき、世界から注目を集めている」とPRしている。
 アーマリン近大は今後も養殖技術の販売と合わせ、「高級クロマグロ市場開拓にも取り組みたい」としている。近大水産研究所の養殖クロマグロは、国内ではデパートやスーパーで販売されている。

餌木(えぎ)で8・8キロのコブシメ釣る

 「化け物かと思った」―。瀬戸内町古仁屋の昌山真(しん)さん(38)=自営業=は三月末、自宅近くのコーラル橋で八・八キロの大きなコブシメ(コウイカ)を上げた。釣り上げた瞬間、あまりの大きさに面食らったという昌山さん。
 昌山さんはこの日、いつも通りに仕事を終え、午後九時半ごろにエギングを始めた。まず、沖に一投目。エギを引き寄せ始めると、すぐに何かがついてきた。街灯に照らされ、見えてきたのはとてつもなく大きなコブシメ。昌山さんの目の前でエギにかみついた。
 かかってすぐに釣り仲間の根本一機さん、竹田大輔さんに電話で呼び出し、駆け付けた二人と共に二十分ほど格闘。ギャフ三本を使っても持ち上げられず、最後は二人が抱きかかえるように取り込んだ。三人とも見たこともないその大きさにあ然とし、ただ笑うしかなかったという。
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