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6月16日(土)付 

内海水浴場の水質調査で大金久(与論町)、兼母(同)、大浜(奄美市)がベスト3に
 県環境管理課は十五日、今年五月に実施した県内海水浴場二十カ所の水質調査結果を発表した。結果はすべて、「海水浴場に適している」という評価で。水質はB以上だった。水質ベスト3は@大金久(与論町)A兼母(同)B大浜海浜公園(奄美市)、浦田(西之表市)で、奄美の海水浴場が上位を占めている。
 同調査は、シーズン中の推定利用者が一万人以上の海水浴場を対象に毎年実施している。判定基準は、透明度、ふん便性大腸菌群数、科学的酸素要求量(COD)、油膜や腸管出血性大腸菌O―157の有無など。
 調査結果は二十海水浴場のうち十四カ所が「特に良好な水質」とされるAAで、「良好な水質」のA評価が二カ所、水質Bが四カ所だった。腸管出血性大腸菌O―157はすべての海水浴場で検出されなかった。
 奄美の海水浴場では、水質ベスト3に入った3カ所のほか、徳之島町の畦プリンスビーチが調査対象になり、水質Aの評価だった。
奄美市名瀬で日中最高気温が今年最高の33・4度
 奄美地方は十五日、南から暖気が入ったため気温がぐんぐん上がり、奄美市名瀬で午後零時五十分に今年最高の三三・四度を観測した。鹿児島地方気象台によると、午後四時現在の全国観測値ランキング(最高気温)で第一位だった。
 奄美地方ではこのほか、喜界島二八・九度、瀬戸内町三〇・四度、天城町二八・九度、伊仙町二八・六度、沖永良部二九・〇度、与論三〇・一度など夏日や真夏日になった。

6月17日(日)付 

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アジサシが群舞

 〇…アジサシの仲間が奄美に飛来し、群れ飛ぶ姿が見られるようになった。瀬戸内町の篠川湾では、ベニアジサシやエリグロアジサシが数百羽の群れをなし、小魚を求めて次々と海面にダイビング。そこかしこで水しぶきが上がり、沸き立つような喧騒に包まれている。
 〇…ベニアジサシやエリグロアジサシは子育てなどのためにオーストラリアなどから南西諸島へ飛来する夏鳥。「ギュイ、ギュイ」と甲高い声で鳴き交わしながら海面近くを群舞し、時折り水しぶきを上げながら海中に飛び込んでえさを求めていた。

大ハブ(2.2メートル)を捕獲

 体長二・二メートルの大ハブ(オス)が十五日、奄美市住用町の山中で捕まった。捕獲したのは同町山間の建設業渡一利さん(40)。「蒸し暑く、ハブが出そうだと山に入ったが、こんな大物に出合えるとは思いも寄らなかった」と興奮気味に話した。
 十数年前から、暇と天候を見てハブ捕りに行っているという渡さん。十五日は今年二回目のハブ捕りで、午後九時半ごろ車で自宅を出た。林道を探索していたところ同十一時ごろ、ヘッドライトにがけを降りるハブが光った。
 「がけを降り切るまで十五分、ハブ棒を持ち、ハブ箱を開け、じっくり待った。過去の反省も踏まえ、しっかり準備したこともあって、慌てることなく取り込めた」と渡さん。十六日は朝から、うわさを聞きつけた友人らから電話やメールがひっきりなし。見物に訪れる住民もいた。
 奄美観光ハブセンターの中本英一所長によると、過去最大のハブは体長二・四一メートル、体重三・二五キロ。「今年も六月に入って二メートル近いハブが持ち込まれるようになってはいるが、二メートルを超えるような大物は最近では珍しい」と話した。渡さんの獲物は自宅近くの奄美アイランドで、はく製にされる予定だという。

6月18日(月)付 

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休刊日


6月19日(火)付 

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カンキツグリーニング病(CG病)の今年度前期調査が始まる

 かんきつ類に被害を与えるカンキツグリーニング病(CG病)の二〇〇七年度前期調査が十八日から沖永良部島で始まった。期間は二十三日までの六日間。門司植物防疫所や県病害虫防除所、両町の担当者らがミカンの木とゲッキツを目視し、感染の疑いがある樹木をサンプリングする。
 調査は感染樹を特定し、まん延防止と早期根絶に役立てるのが目的。昨年度までの調査で感染樹を確認した地点から半径五百メートル以内(和泊町二百六十七カ所、知名町二百三十二カ所)でしっかい調査を実施する。並行して他地域の抽出調査を行い、疑わしい樹木の葉を県病害虫防疫所のPCR検定(遺伝子解析)に回す。
 初日の知名町では昨年正名集落で二本の感染樹が確認された。今回は三班に分かれて正名、住吉、上平川、下平川、屋者を重点的に巡回。家庭や果樹園に植栽されたミカン木のほか、媒介虫のミカンキジラミが寄生するゲッキツを調べる。
 奄美群島のCG病前期調査は五月の喜界町から始まり、六月中に和泊町、知名町、徳之島町、奄美市を回る予定。後期調査は十月から十二月にかけて実施する。県病害虫防除所によると、昨年度までに喜界、天城、伊仙、和泊、知名、与論の計六町で感染樹を確認した。

6月20日(水)付 

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奄美振興へ住民アンケート調査始まる

 「奄美群島は将来、どんな島になってほしいですか?」。奄美群島振興開発特別措置法の期限切れを来年度末に控え、県は今年度、総合調査に着手した。その一環として六―七月、住民や事業所、出身者などを対象にした奄美群島振興開発アンケートを実施する。県側は「今後の振興は奄美の宝をどのように生かすかが重要」とみており、アンケートへの協力を呼び掛けている。
 調査対象は高校生、専門学校生および二十歳以上の男女、群島内の事業所。転入してきた人々、群島外への転出者、群島への来訪者も含む。今回は約六千八百人を予定、前回(五千三十八人に配布)から大幅に増やした。
 調査項目は@奄美の魅力A定住または帰島意向B事業展開と奄美基金(奄美群島振興開発基金)の利用意向C奄振事業の評価と期待―など。
 今回は新たな視点として「共生・協働」「少子化対策」についての設問を盛り込んだほか、調査対象に群島内事業所(千事業所)を追加し、産業振興策や奄美基金の利用意向などの把握に努める。高校生も増やし、若者の考えを広く吸い上げる。また、調査項目全般で設問を簡素化した。
 六月中に調査票を配布、七月には回収。九月までに集計と分析、報告書を作成する計画だ。
 県側は「今後の奄美振興のためには素晴らしい自然や温暖な気候、独特の伝統文化など奄美が持っている多くの宝や魅力をどのように生かすが重要」とみており、調査への協力を呼び掛けている。調査対象は無作為に抽出。個人情報が流出したりすることはない。
奄美市の「住みよい環境を守る」標語・ポスター展入賞者51人を表彰
 「地球がね/泣き出しているよ/ゴミ問題」(屋仁小六年・池田裕奈さん)。奄美市の「住みよい環境を守る」標語・ポスター展表彰式が十九日、市役所であった。「豊かな自然を後世に引き継ごう」と心を込めて作品を寄せた児童生徒五十一人を表彰した。
 表彰式で平田隆義市長は「奄美の豊かな自然環境を守っていくのは一人ひとりの心掛けが大事。皆さんの標語・ポスターを見て環境問題、世界自然遺産登録に関心を持っていることを知り、うれしく思う」とあいさつした。
 審査員は「水資源の保護やマイバッグ運動など新しい視点が盛り込まれている」(標語)、「身近な題材から環境問題を考える作品が多かった」(ポスター)などと講評。児童生徒の豊かな感性が奄美の世界自然遺産登録運動に弾みをつけそうだ。
 標語・ポスター展は旧名瀬市から行われており、奄美市になって二回目。今回は学校審査を経た作品(標語二百三十九点、ポスター百二点)の応募があり、五十一点が入賞した。作品は二十二日まで市役所一階ロビーで展示。二十三日からは商店街で一般公開される。

6月21日(木)付 

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宇検村議会が「放射性廃棄物持ち込み拒否条例」を可決
 高レベル放射性廃棄物最終処分場の誘致問題で揺れた宇検村の国馬和範村長は二十日、村議会六月定例会に「放射性廃棄物持ち込み拒否条例」を提案した。一月に行われた村長選のしこりもあって賛否両論が噴出したが、採決の結果、六対四の賛成多数で可決した。国馬村長は「(問題が持ち上がった)昨年夏以降、群島民や出身者に心配を掛けた。条例制定で払しょくできたと思う」と述べた。放射性廃棄物の拒否条例制定は県内で七番目。
 条例は「放射能の影響から村民の命と生活を守り、次世代を担う子供たちに、美しく豊かな自然と安心して暮らせる生活環境を残す」ことが目的。内容は@放射性物質等の処分、保管および研究に関するすべての施設の建設を拒否するAいかなる場合も放射性物質等の村内持ち込みを拒否する―。放射性物質は医療機関などで発生する低レベルも含む。
 質疑・討論では「条例制定は奄美の他の市町村にも例がなく、時期尚早。条例が放射線以外の企業誘致の阻害要因になることも考えられる」「条例制定を掲げて国馬現村長が当選した村長選挙の結果を見ても、村民の理解は得られている」「放射性廃棄物の受け入れ拒否には、候補地に手を挙げさせないことが大切」と賛否双方の発言があった。
 国馬村長は「条例制定は時期尚早とは思っていない。昨年一年間、群島民や出身者に大きな心配を掛けた。条例をつくることで村民も安心する。企業(処分場)の誘致だけが島興しにつながるものではない」などと述べ、条例制定に強い意欲を示した。起立採決の結果、賛成多数で可決した。
村側は条例制定を国や関係機関に通知し、「一切の放射性廃棄物の持ち込みを拒否する立場」をアピールする。村のホームページにも条例を掲載する方針だ。
 昨年、同村で高レベル放射性廃棄物処分場に関する説明会を開いた原子力発電環境整備機構(NUMO)は、「宇検村の条例制定についてコメントする立場にない」と述べた。

全九州高校体育大会・レスリング競技で、日本文理大附属の奄美出身者が活躍

 2007年度全九州高校体育大会・レスリング競技は16、17の両日、福岡県立情報科学センター(アクシオン福岡)であり、団体戦は大分県の日本文理大附属が初優勝を果たした。メンバー7人の中には奄美出身者が5人おり、初優勝に貢献した。2位は鹿屋中央、3位に北九州、玉名工業が入った。
 日本文理大附属の団体戦メンバーには50キロ級の中尾裕也(1年・笠利中出身)、55キロ級の濱田裕馬(3年・赤木名中出身)、60キロ級の若林健太(同)、74キロ級の福長大寿(3年・小宿中出身)、120キロ級の坂元将悟(1年・赤徳中出身)がいる。勝龍三郎監督(奄美市笠利町出身)は「2月の九州新人大会では玉名工業に敗れ、2位だった。今回は減量がきつかった濱田を1階級上げ、若林も団体戦重視で1階級上げての挑戦だった。奄美出身者の頑張りで初優勝できうれしく思う」と喜びを語った。

奄美伝統野菜ハンダマの振興策の検討会開く

 県園芸振興協議会大島支部主催の「ハンダマ検討会」が二十日、奄美市であり、生産農家や市場関係者、行政担当職員が出席して、奄美伝統野菜のハンダマの振興策について情報交換した。同支部事業の実証ハウスで、周年栽培・出荷してきた同市の農家は「面積当たりの粗収入は悪くない」と報告した上で、安定的な出荷体制づくりの確立とさらなる需要の喚起の必要性を指摘した。
 報告した実証農家は同市小宿の岡山洋一さん(66)。昨年三月に栽培を始め、現在の栽培面積は、三棟のハウスで計四・八アール。実績報告によると、平均販売単価はキロ二百五十六円。十アールに換算した年間販売額は百五十万円になった。
 奄美でのハンダマ生産は庭先や畑の角での露地栽培が主流で、本格的な施設栽培は岡山さんが初めて。岡山さんは害虫被害への対応や、市場価格の不安定さといった課題も指摘した。
 市中央青果によると、健康ブームと知名度の高まりもあって、二〇〇六年度の同青果取り扱い量は七・二トンで五年前の十倍以上。ただし、検討会では出席者から地場野菜の有望品種として今後の成長に期待する意見と並んで課題も次々に出された。
 同事業は、〇四―〇八年度の五年計画で取り組まれている「奄美大島在来野菜の商品化検討」の一環。検討会では、県農村振興課と県農産物加工研究指導センターが事業の進ちょく状況やハンダマの成分分析結果、加工試作品研究の現状を報告した。

龍郷町立龍郷小学校の児童らが八月踊り学ぶ

 龍郷町立龍郷小学校(引地俊一校長、児童三十三人)の児童らは二十日、秋季運動会で披露する八月踊りを学ぼうと地域住民を講師に迎えた。伝統行事が盛んな地域ということもあって児童らは器用に手踊りを繰り返し、住民らと交流した。
 同校区は龍郷と安木屋場の二集落からなり、両住民が毎年交互に教えている。今年の指導者は龍郷集落のオジ、オバ二十三人。
 集落に伝わる十二曲のうち、輪になった集落民が「あらしゃげ」「ヒヤヌガヘ」「でっくまとうらがみ」の三曲を披露。周りを児童らが囲み、大人の手本を見よう見まねで踊った。
 種下ろしなどの伝統文化に普段から親しんでいることもあり、曲のスタートと同時に慣れた様子で踊り始める児童が多かった。子供たちは男女の踊りの違いも感じながら約一時間、楽しい汗を流した。
 東京から今年四月に新入学した清正詩音君(一年)は「初めてでドキドキした。ちょっと難しいけど運動会ではシマンチュみたいに踊りたい」と話した。
 また、安木屋場集落の廣和美壮年団長ら二人からチヂン(太鼓)のたたき方も教わった。

6月22日(金)付 

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5月、奄美市の人口は4万8千987人

 奄美市は五月三十一日現在の人口を発表した。総人口は四万八千九百八十七人(男二万二千九百四十三人、女二万六千四十四人)で、総世帯数は二万三千八百四十世帯だった。
 地区別人口は、名瀬が四万四百七十人(男一万八千九百十六人、女二万一千五百五十四人)、住用が千七百四十六人(男八百十八人、女九百二十八人)、笠利が六千七百七十一人(男三千二百九人、女三千五百六十二人)。
 奄美市の総人口は、前月に比べて六百四十七人(男三百十一人、女三百三十六人)増加した。
 外国人登録数は百十七人(男四十一人、女七十六人)。

与論町のサンゴ礁条例施行

 与論町は町内外からの寄付金を財源化し、政策推進に充てる「ヨロン島サンゴ礁条例」を二十日施行した。事前に使い道を明示し、善意を募る通称「寄付条例」で県内初の試み。町の財源不足を補うとともに、サンゴ保全事業から少子化対策まで四つの政策メニューに寄付者の意向を反映させる。
サンゴ礁条例は十九日の町議会で可決した。対象となるのは@サンゴ礁と共生する環境の保全事業Aヨロンマラソン大会運営事業B与論十五夜踊の保存事業C離島振興事業(少子化対策)。
具体的には赤土の流出を防ぐ植栽やリーフチェック、ヨロンマラソンと与論十五夜踊の運営費などに活用していく。「住民参加型の個性的なまちづくりを目指す」との趣旨から事業選定には町の特性を重視した。
送金は一口五千円から受け付け、寄付者が振込用紙に希望の事業を記入する。運用の受け皿として「ヨロン島サンゴ礁基金」を新設し、一般会計に計上する方針。町長は基金の運用状況を定期的に公表し、充当結果を報告しなければならない。
 同町総務企画課は町民に加えて町外在住の出身者や観光客からの寄付を想定し、南政吾町長は「地域格差が社会問題化する中、自助努力が報われる制度として導入した。政策メニューに対する共感が得られるよう、有効性を訴えていきたい」としている。

県奄美パーク田中一村記念美術館で一村の作品「秋晴れ」の特別常設展

 奄美市笠利町の県奄美パーク田中一村記念美術館(宮崎緑館長)で二十一日、一村が中央画壇に背を向け孤高の画家として歩み始めるきっかけになったとされる千葉時代の代表作「秋晴れ」(一九五八年)の特別常設展が始まった。一村作品の海外流出を止める目的で購入してきた実業家らの寄託作品群の一つで、初公開。他の初公開作品「菖蒲(しょうぶ)図」(五九―六〇年)とともに九月十八日まで展示する。
 「秋晴れ」は二枚折りの屏風絵で、雅号を田中一村と改めて公募展に出品した作品。選外となって主催者と激しくぶつかり、その後中央画壇と決別して奄美大島に移り住むことになる一村のターニングポイントとなった作品ともいわれている。下地に張った金ぱくの上に、のどかな農村風景が厚塗りの絵の具で描かれている。
 公開に合わせて美術館エントランスには造園業者が作品を模して設えた箱庭が出現。オープニングセレモニーでは、近くの節田小学校の児童が作品と同じように木の枝にダイコン十一本を掛けた。
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