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7月14日(土)付 

台風4号、奄美を直撃
 大型で非常に強い台風4号は十三日午後八時現在、徳之島の西北西約一四〇キロの海上にあり、奄美地方を暴風域に巻き込みながら時速約二五キロで北に進んだ。最大瞬間風速は、和泊町で同日午後二時三十二分に五一・七メートル、奄美市名瀬で午後六時九分に四〇・九メートルを記録。十二日午後四時から十三日午後七時までの雨量は、沖永良部で一二一ミリ、天城で一一六ミリ、与論で一〇三ミリに達した。県大島支庁は午後三時半、中野実支庁長を支部長とする県災害対策本部大島支部を設置し、厳重な警戒を呼び掛けた。台風の北上に伴い、奄美地方では波の高さが一二メートルの猛烈なしけとなり、名瀬測候所はうねりを伴った高波や突風、土砂災害などに注意を呼び掛けた。
 名瀬測候所によると、台風4号の中心気圧は九四〇ヘクトパスカル、中心付近の最大風速は四五メートル、最大瞬間風速は六五メートル。中心の南東三五〇キロ、北西一九〇キロの範囲が暴風域に、南東六五〇キロ、北西四三〇キロの範囲が強風域。
  台風4号は十三日、奄美群島を暴風域に巻き込み、各地で被害が広がった。県危機管理防災課のまとめによると、知名町など五町で三十世帯・七十二人が公民館や病院に自主避難している。停電の中、公民館に集まった人たちは「猛烈な風雨で家がぐらっと揺れ、とても怖かった」と不安と恐怖を訴えた。和泊町では自宅倉庫のドアを閉めようとした女性(47)が転倒し、頭部を打って軽傷を負った。折れた街路樹が道路に張り出し、サトウキビの倒伏も各地で見られた。奄美市名瀬長浜町の船だまりでは漁船が浸水した。海と空の交通機関は全便欠航、停電が二万四千戸に及ぶなどライフラインにも影響を及ぼし、住民生活は完全にストップした。
ソテツが20本以上の雄花付ける
 大和村湯湾釜、上原繁さん(67)の畑に植えられたソテツが二十本以上の雄花を咲かせた。
 ソテツの雄花は一本のものが多い。二十本以上の雄花を付けた珍しいソテツは、高台にある上原さん所有のスモモ園内の中央付近に植えられた一本。
 上原さんは「十数年前に雄花を十六本付けたこともあり、野球のキャッチャーミットのようだった。今回はそれよりも多く、見つけた時はびっくり」と笑顔で話した。

7月15日(日)付 

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6月の県内紬生産は前年比28・0%減の5738反

 県観光交流局かごしまPR課がまとめた六月の県内大島紬生産状況によると、生産反数は前年比28・0%減の五千七百三十八反で、生産額は18・2%減の三億三千三十六万八千円だった。
 県内大島紬の生産反数は二〇〇五年九月に前年同月を上回って以降は減少に転じており、二十一カ月連続で前年同月を下回った。生産額は〇四年十一月以降、三十一カ月連続で下回っている。

奄美市の崎原小中学校で児童らが炭の釜出し

 奄美市の崎原小中学校(服部香校長、児童五人生徒四人)で十二日、炭の窯出しがあり、生徒たちは手作り炭のまずまずの出来に満足げな表情を見せた。
 炭作りは三年前から行っている。学校敷地内にある「はあごろ釜」は保護者や地域住民ら手製の立派なもの。
 六月二十七日にカシやシイなどの生木を窯に入れ、翌日に火入れした。職員が交代で火加減を見張り、七月三日に火を下ろして入り口をふさいだ。
 窯出しとなったこの日は固めた入り口を男子生徒が崩し、女子生徒や児童らが二層のレンガ壁を取り除いた。職員らが中に入って様子をうかがうと、芯まで真っ黒に焼けた炭がずらり。台風4号の強風で舞い散る灰に四苦八苦しつつも協力して取り出した。
 炭は倉庫で保管して二学期にインテリア作りに活用する。昨年は市内の農林産物直売所で炭を販売したこともあり、今年は既に予約が入るなど住民からも好評。
 表皮をはがす作業に熱中していた齊野美緒さん(13)は「きれいにできて良かった。インテリアを作ったらひもで縛ってテレビの部屋に飾りたい」と話していた。

7月16日(月)付 

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マイクロソフトのNPO活動支援助成事業に与論島のサンゴ再生計画も

 与論町のNPO法人「与論情報化グループe―○K(イーマルケー)」(竹村浩之理事長)によるサンゴ礁再生プロジェクトがこのほど、マイクロソフト(株)(本社東京都)のNPO活動支援助成事業に選ばれた。ダイバーの潜水記録「ダイバーログ」を活用し、データを蓄積することで再生策を見いだすのが狙い。情報技術を環境再生に活用する試みが注目を集め、採択につながった。
 e―○Kによると、与論島周辺のサンゴ礁は白化現象から十分に回復せず、再生方法の解明が遅れている。このため専用サイトでダイバーログの提供を募り、潜水時の水温や潮流、サンゴの生息状況(白化現象、オニヒトデの有無など)に関する情報を集める。ダイバーや研究機関の協力を得てデータを分析し、再生システムを開発する考えだ。
 今年で五年目を迎える同社のNPO支援事業はITの活用で市民活動の活性化を図るのが目的。今年は応募総数百八十七団体のうち、保健・医療から教育分野まで六団体を選んだ。助成期間は七月から来年六月まで。各団体に三百万円を交付し、活動を支援する。
 竹村理事長らメンバー三人は五日、同社であった授与式に出席し、ダレン・ヒューストン代表から目録を受け取った。植田佳樹副理事長(41)はサンゴ礁保全と観光分野の連携にも触れ「多くの人々に参加を促し、活動の輪を広げることでサンゴ保全への関心を深めたい」と抱負を語った。

龍郷町島唄保存会が「行きゅんにゃ加那唄遊び」

 龍郷町島唄保存会(武島末隆会長、会員約四十人)の奄美の郷ライブステージが十五日、奄美市笠利町の県奄美パークイベント広場であった。「あなたも『行きゅんにゃ加那』を唄いんしょろや!!」のテーマにあるように、出演者と観客が即興で唄を掛け合うユニークなプログラムも登場、会場が一体となったステージを繰り広げて盛り上がりを見せた。
 村山美智子さんら女性唄者六人による「朝花節」でスタート。男唄では隈元範久さんが相方の妻巳子さんと息もぴったりに「俊金節」を歌い、また女唄では武島オチヨさんらが「かんつめ節」など女性をテーマにした唄で観客を酔わせた。
 初の試みとなった「行きゅんにゃ加那唄遊び」ではまず、中田和子さんが安木屋場集落の海岸の波音をBGMに、アカペラでしっとりと歌い上げた。続いてベテラン唄者三人が登場。唄自慢の観客にも次々とマイクを握らせて唄掛けの妙を競い、島唄ファンを楽しませた。
 八月踊り数曲を披露した円子ども会は、チヂンを手に大人顔負けの掛け合いと踊りっぷりを見せて舞台に花を添えた。
 締めくくりは出演者勢ぞろいでお約束の六調。会場にも踊りの輪が広がってにぎやかに繰り広げられた。

7月17日(火)付 

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奄美市で子ども環境会議

 「第五回子ども環境会議in奄美」(奄美ゴミ減量・リサイクル推進協議会主催)が十六日、奄美市の奄美文化センター会議室であった。島内のこどもエコクラブ三団体が活動発表したほか、県環境学習アドバイザーの塩川哲郎さん(NPO法人地球環境フォーラム鹿児島事務局長)が地球規模で進む環境汚染の現状を報告。参加者は日常生活の在り方を見直し、身近なことから実践していくことを再確認した。
 宇検村の阿室小中学生からなる「阿室っ子E倶楽部」は阿室川の生き物調査について事例発表。昨年六―九月、計四回の捕獲調査で分類した結果、「(生息する生物の種類で水の汚れを判断する)水質階級T、Uの生物が多く、きれいな川だと分かった」と報告した。
 また、奄美エコ探偵団を代表して富謙伸君(13)、備悠輔君(同)がリュウキュウアユ観察活動を紹介。「地球温暖化で水温が上がると海に下っていった稚魚は生きるのが難しくなる」として二酸化炭素の排出抑制が急務とし、アユを守るには@捕食しないA赤土流出する工事をしないB森の木を切らない―ことが大切とした。
 奄美市の五反田晃一さん一家四人でつくる「なないろグループ」は、長女の由衣さん(7つ)が去年のエコ探偵団活動を振り返った。
 講演した塩川さんは「今の暮らしを続ければ地球はあと三つ足りない。一方、世界では毎日平均三万人の子供が食糧不足で死んでいる」と日本人の環境配慮への認識不足に警鐘を鳴らし、クジラやマグロの水銀汚染、鹿児島湾の巻き貝の異常などを報告。ゴミ減量を目的にあらゆる生活用品を量り売りするオーストラリアのスーパーなど、世界で進む環境保護活動を紹介した。
 温暖化により今世紀末には平均気温が最大六・四度上がることが懸念され、南極の氷床の崩壊による海面上昇が及ぼす影響も大きい―として「子供が変わると親も変わる。エコクラブで自然のことを学び、わが家でできることにチャレンジしてほしい」と呼び掛けた。

7月18日(水)付 

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奄美から本山宙君、且知奈美さんが県の「環境大臣」に

 県は十七日、秋名小学校六年生の本山宙君、赤徳中学校一年生の且知奈美さんら県内の小中学生九人を第二期かごしまこども環境大臣に任命すると発表した。今月三十一日に鹿児島市で任命式と大臣サミットがある。昨年も奄美から二人が任命されている。
 大臣は、環境保全活動などを行っている児童・生徒らを対象にした県の「環境レター」募集で、優秀作品に選ばれた九点の応募者。昨年に続く二年目のレター募集で、小中学校三十一校の五百十六人から応募があった。
 本山君は「自然からのSOS」の題で激減するサンゴ、アマミノクロウサギの輪禍などを指摘。且さんは「大切に」のテーマで浜辺に打ち上げられるごみの多さに驚いたことを紹介。共に一人ひとりができることから取り組んでいくことの大切さを訴えている。
 こども環境大臣の任命は地球温暖化対策の一環。任命を受けた大臣はサミットで意見交換し、「かごしまこども環境宣言」を作成して知事に伝達する。
沖永良部地区生活研究グループ協が「食の伝承・技の伝承活動交流会」
 沖永良部地区生活研究グループ連絡協議会は十七日、和泊町中央公民館で二〇〇七年度総会と「食の伝承・技の伝承活動交流会」を開いた。和泊、知名、与論各町で活動する六十五人が参加。役員改選で西松代さん(和泊町)を会長に選んだほか、各グループが持ち寄った加工品を試食して技術交流を広げた。
 同協議会には沖永良部、与論地区の十四グループ・九十五人が加入し、独自のメニュー開発などに取り組んでいる。〇七年度の活動計画は@地域の食材を生かした豊かな食生活の実現A食文化と技の伝承B地域産物のPR・交流活動の推進―が柱。「かごしまのB食C交流の推進」を共通目標に据え、研修会やイベントに随時参加する。
 総会後の交流会は沖永良部島漁協婦人部と和泊町農業青年クラブを招き、活動を紹介し合った。実習で漁協婦人部からシビ(キハダマグロ)のおろし方を教わったほか、各団体が考案した加工品を試食する取り組みも。グループの代表が活動内容とともに「カボチャ入り蒸しケーキ」「在来島モモのジャム」などアイデア満載のレシピを発表し、親ぼくを深めた。

7月19日(木)付 

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奄美市で大島紬デザインコンテストの原図製品化抽選会
 (財)奄美群島地域産業振興基金協会(赤崎拓郎理事長)主催の本場奄美大島紬デザインコンテストの原図製品化抽選会が十八日、奄美市の紬会館であった。京都府を中心に百八十六点の応募があった原図作品を、地元の紬製造業者が審査した。業者に選ばれた十数点の原図は来年三月末までに製品化され、産地のリード商品として活用される。
 同コンテストは優秀な原図を利用し大島紬の活性化につながるリード商品を製作するのが目的。参加した十七業者を前に赤崎理事長が「原図展を有効活用してモノづくりに励んでもらいたい」などとあいさつした。
 地元奄美から出品された九点を含め、京都を中心に北海道や関東などから昨年より十九点多い応募があった。審査した業者はそれぞれの作品をじっくり見比べながら製品化する原図作品を選んでいた。
 出品された原図は十九日まで同会館七階で一般公開された。
和泊町が高齢者や障害者の生活を支える体制づくりへ
 和泊町は県の二〇〇七年度地域ケア体制整備モデル事業を活用し、高齢者や障害者の生活を支える体制づくりに取り組む。災害時に備えた「要援護者避難支援マニュアル」を作成するのが目玉。町担当者は「迅速な対応には情報共有が不可欠。地域ぐるみの見守り活動を促すとともに、基盤づくりを急ぎたい」としている。
 事業期間は八月から〇八年一月まで。県内七市町村が導入し、元気高齢者推進モデル(大和村)や地域ネットワーク推進モデル(肝付町)といった独自の事業を展開する。
 和泊町の事業名は地域福祉推進モデル事業。同町は昨年七月に要援護者近所支え合い活動推進会議(会長・伊地知実利町長、委員十五人)を立ち上げ、民生委員を中心に高齢者や障害者の見守り活動を推進している。
 同事業は支え合い活動のネットワークを生かし、平常時や災害時を問わずに地域のケア体制を整えることが狙いだ。具体的には@情報整備(要援護者の登録)A避難体制整備B要援護者避難支援マニュアル作成―に本腰を入れる。要援護者の身体状況や避難支援者を記した「要援護者調査票」を作成。調査票は災害時の救援に役立てるため、関係機関が共有する。
 集落に協力を求めるのは防災会議の開催や災害時に備えた組織図の作製など。町民を対象にした研修会を開き、活動への機運も高めていく。

5月20日(金)付 

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〇七年産サトウキビ生産見込みは38万8983トン

 県大島支庁農政普及課がまとめた六月一日現在の二〇〇七年産サトウキビ生産見込みによると、収穫面積は六千八百八十九ヘクタールで〇六年産に比べ百五十四ヘクタール(2%)増。十アール当たり単収で過去十年の最高と最低を除いた八年間の平均(五千六百四十六キロ)で算出した生産量は三十八万八千九百八十三トンが見込まれている。株出しが17%増えるなど作柄の移行が急速に進んでいる。一方、〇六年産で過去最低の二万トン割れとなった与論島の収穫面積はさらに落ち込む見通しだ。
 市町村からの報告を取りまとめた資料で、奄美市で十九日あった奄美群島糖業振興会(会長・大久幸助天城町長)の総会で公表された。
 〇六年産と比べた島別の状況は▽奄美大島は面積1・0%増、生産量7・1%減▽喜界島は0・5%減、4・3%増▽徳之島は1・9%増、6・6%減▽沖永良部島は4・3%増、1・7%減▽与論島は8・2%減、36・7%増。面積は与論島で大幅減となったほかは、横ばいか増加。〇六年産並みの単収が確保されれば四十万トン台に達する面積だ。
 作柄別の面積は夏植えが千七百六十二ヘクタールで21・8%減、春植えは千百四十四ヘクタールで4%増、株出しは三千九百八十二ヘクタールで17・1%増の見込み。
 〇六年産は「さとうきび増産プロジェクト計画」初年度で、群島全体の達成率は面積、単収、生産量とも100%。島別でも与論を除く四島でほぼ達成した。〇七年産見込みでも四島の面積は計画(六千八百二十ヘクタール)の目指す水準にある。
 糖業振興会総会では増産プログラム計画に沿った活動の着実な実践を確認。〇七年産から始まる経営安定対策に対応するため作業受委託体制の整備と受委託組織の育成にも力を入れる。

奄美市のアイランドソウルが多目的エコ洗剤と車用洗剤の二種類を開発・販売

 奄美市名瀬仲勝のアイランドソウル(野崎昇礼代表)は、有用微生物群=善玉菌・EM=を配合した多目的エコ洗剤と車用洗剤の二種類を開発し、今年五月から本格的に販売開始した。「多目的エコ洗剤をトイレ、風呂場などで使うと排水は川や海へと流れ、善玉菌がヘドロ(悪玉菌)を食べて減らしてくれる。奄美の川や海をきれいにする水質浄化型の洗剤。将来、販売額の一部で奄美の環境保護団体を支援していきたい」としている。
 発売・製造元の同社の企業理念には「南の島から人と自然が共存できる製品づくりを目指す」との内容を掲げている。
 商品開発のきっかけについて野崎代表(33)は「趣味のサーフィンをやっているうち、どんどん壊れていく奄美の自然、壊れていく海のサンゴのことをどうにかしたいと考えるようになった」と話す。二種類の洗剤の商品名は「サンゴと共に美しい海を未来の子供たちに残そう」との意味を込めて「美(キョラ)多目的シャンプー」「美(キョラ)CARシャンプー」と名付けた。
 多目的洗剤はガラス窓、換気扇、ウエットスーツ、ブーツ、グローブ洗いなどにも使える。四百CC入りで税込み千五百七十五円。原液のため約四十倍に薄めて使用する。「排水すればするほど水質浄化につながる」と強調している。
 車用洗剤は車体と部品全般に使える。四百CCで税込み千五百七十五円。原液のため約八百倍に薄めて使用する。「弱アルカリ性でしつこい汚れを分解、サビ止め効果もある」などと効用をPRしている。
 同社の売り上げ額の一部は、環境保護団体やサーフライダー・ファンデーション・ジャパン(SFJ)を通じて海の環境を守るために使われる。二種類の商品は、地球の未来と環境問題を考えるフリーマガジン「エバーブルー」(2007・NO17)などの雑誌で紹介された。
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