Top
 
 
7/28 7/29 7/30 7/31 8/1 8/2 8/3 バックナンバーへ

7月28日(土)付 

全国高校放送コンテストで徳之島農業高校放送部が優秀賞
 第五十四回NHK杯全国高校放送コンテストの本選が二十四―二十六日、東京であり、徳之島農業高校放送部(木村枝里香部長、五人)がテレビドキュメント部門で三位に相当する優秀賞に輝いた。二十七日に空路帰島した同部員らを教諭や保護者らが出迎えて歓迎。万歳三唱して部員たちの快挙を一緒に喜んだ。
 同校放送部のメンバーは部長の木村さん、町由香梨さん、北郷奈々子さん、寶照美さん、伊藤由利香さんの五人。作品名は「島口〜島人(しまんちゅ)ぬ宝〜」で、地域の若者が方言を話せなくなってきている中、島の大切な文化である方言の素晴らしさを再認識しよう、との趣旨で番組を制作した。
 全国大会には六部門に各都道府県代表五百四十九校が出場。テレビドキュメント部門には百八十三作品がエントリーされた。
 昨年は初日で破れた徳農高だったが、今年は予選に当たる準々決勝(百八十三作品から四十作品を選出)を突破すると、二日目の準決勝(四十作品から四作品を選出)も勝ち進み、最終日の決勝で同率の三位に入り、優秀賞を射止めた。
 徳之島空港で横断幕を張って出迎えた関係者を前に、木村部長は「とてもレベルが高く、駄目だろうと期待せずにやっていたが、思いも寄らず勝ち進んだ。決勝に上がったとたん欲が出ました」と笑顔で報告した。高野えみ顧問は、審査委員から「島の人がふるさとを思う気持ちが良く分かりましたとの講評を頂いた」と説明し、「皆さんの協力や励ましのおかげです」と感謝した。
 同部は昨年十二月にあった九州放送コンテストでも四位に入賞。八月一―二日に島根県である全国高等学校総合文化祭にも出場する。
産卵20個、ハブの記録更新
今月六日、奄美市の奄美観光ハブセンターに持ち込まれた、体重で歴代トップの巨大ハブはその後、同センターで産卵を始め、二十四日までに過去の記録を塗り替える二十個の卵を産んだことが分かった。群馬県の日本蛇族学術研究所の鳥羽通久所長は平均の二倍以上の産卵に「沖縄の資料を調べてみないと分からないが、多分これ以上の記録はないと思う」と話した。
 同センターの中本英一所長によると、このハブは二十一日午後産卵を開始。同日は九個、二十二日六個、二十三日四個、最終二十四日に一個産んだ。約五十年間ハブを扱っている中本所長も「おなかに卵を持っていると分かったが、こんなにたくさん産むとは思わなかった」と驚いている。
 奄美ハブ生態環境研究会野外調査部会長でもある鳥羽所長によると、これまでのハブの産卵数に関する文献で最多は十七個、平均は八・七個。鳥羽所長は「産卵数は親の大きさで決まる。大きいハブは見つかりにくい傾向があり、これから記録更新は難しい。日本爬虫・両棲類学会誌に短報として報告したい」と話している。
このハブは宇検村内で捕獲された。持ち込まれたときの体重はこれまでの最高記録を〇・二五キロ上回る三・五キロ、体長は三位の二・二一メートル。腹部が膨らんでいたことから産卵試験のため水槽で飼育していた。

西郷松のシロアリ駆除開始

 シロアリ被害が懸念されていた龍郷町指定文化財「西郷松」の駆除作業が二十三日あった。台風4号の被害もほとんどなく関係者を安どさせたが、樹勢の衰えは依然予断を許さない状況。龍郷町教育委員会の担当者は「今後も定期的な確認を行いたい」として樹勢回復に望みをつないだ。
 推定樹齢二百五十年の西郷松は、流刑された西郷隆盛の乗った船を係留したとして知られる。五月には十年ぶりに養生作戦を実施したものの、六月に入って新たにシロアリ被害を確認。昨年の水不足で木が弱ったことに加え、今年の入梅後シロアリの動きが活発になったことが原因とされる。
 作業は人的被害が少ない「セントリコン・システム」を採用した。餌場を見つけたシロアリがフェロモンで仲間を誘導する習性を利用し、シロアリが好むよう調整した薬剤を設置することで巣全体に行き渡らせ、巣ごと壊滅させようというもの。周辺五カ所のほか、樹幹二カ所にも昆虫の脱皮を阻害する薬剤の入った容器を直接打ち込んだ。
 担当者は「梅雨が終わってシロアリは少なくなったが、まだ残っているようだ」と指摘、当面は年度末まで定期的に確認作業を行うという。

7月29日(日)付 

先頭へ戻る  ホームへ

少年の主張鹿児島県大会で赤徳中の指宿さんが優秀賞、大和中の納さんが優良賞

 第二十九回少年の主張鹿児島県大会(県青少年育成県民会議主催)は二十九日、鹿児島市の鹿児島修学館中学校体育館であり、県内の中学生十人がそれぞれのテーマで日常生活で感じた思いや考えを主張した。奄美からは二人が出場、赤徳中二年生の指宿みのりさんが優秀賞、大和中三年生の納亜実さんが優良賞に選ばれた。全国大会出場の最優秀賞は紫原中学校三年生の山口実花さん。
 大会は、中学生の健全育成に対する県民理解を深める目的。本選には一次の作文審査で、応募総数四千二百十四点(学校推薦九十五人)の中から選ばれた十人が出場した。
 指宿さんは「島唄と祖父」のテーマで、島唄のレコーディングに力を入れてきた祖父の取り組みを紹介しながら、島唄の深い魅力を説いた。納さんは「絶滅との闘い」のテーマで、絶滅の危機にあるリュウキュウアユの生息環境に触れ、奄美の自然の大切さを訴えた。

7月30日(月)付 

先頭へ戻る  ホームへ

参院選鹿児島選挙区は自民党の加治屋義人氏が再選

  安倍政権が初めて国民の審判を受ける第二十一回参院選は二十九日投票、即日開票された。与党が改選議席を大幅に減らしたが、鹿児島選挙区(改選数一)は、自民党の加治屋義人氏(69)が、民主党新人の皆吉稲生氏(57)との激しい選挙戦を制し再選を果たした。共産党新人の山口陽規氏(54)は及ばなかった。年金問題などで与党への逆風が吹く中、加治屋氏も苦しい選挙戦を強いられた。異例とも言える安倍晋三首相の二度の来鹿などで後半から反転攻勢に転じ、約二千票差で皆吉氏を振り切って保守王国の牙城を守った。注目された投票率は60・67%で、前回(二〇〇四年)を2・2ポイント下回った。
 年金や格差、「政治とカネ」の問題などが争点となった今回の選挙は、与党が過半数を維持できるかが最大の焦点だった。勝敗のカギを握る一人区の鹿児島選挙区でも、加治屋氏が自民の議席を死守するか、野党候補が保守王国を切り崩すかが注目され、最後まで激しい選挙戦が繰り広げられた。自民党総裁の安倍首相、民主党の小沢一郎代表ら両党幹部が次々と鹿児島入りするなど、かつてない盛り上がりをみせた。
 再選を果たした加治屋氏は、農政連などの業界団体や公明党の推薦を得て組織型選挙を展開。「年金逆風」をはね返すため、県選出自民党国会議員や県議らが連携した「衆参同日選的態勢」で保守票固めを強化。参院農林水産委員長も務めた一期六年間の実績をアピールし、農林水産業や離島の振興、教育再生などを訴えた。党本部も安倍首相のほか小泉純一郎前総理や小池百合子防衛相など大物弁士を次々と投入しテコ入れを行った。
 二度目の挑戦となった皆吉氏は、労働団体を軸に選挙戦を展開。〇四年の前回選挙で当選した自民候補との得票差十四万票を埋めるため、商工会や建設業者、開業医など自民支持層の切り崩しにも力を入れた。小沢代表や鳩山由紀夫幹事長、岡田克也副代表ら党幹部も精力的に鹿児島入りし「鹿児島から政治を変えよう」と無党派層への支持を呼びかけたが、あと一歩及ばなかった。
 山口氏は、貧困と格差の是正や社会保障制度の充実、増税反対、憲法改正反対などを争点に草の根の選挙戦を展開。「政治とカネ」の問題でも他党派との違いをアピールし「『たしかな野党』の共産党が伸びてこそ政治を変えることができる」と訴えたが、基礎票の大幅上積みはならなかった。

「一村の杜(もり)」が完成

 鹿児島県が奄美市笠利町の奄美パーク内に整備を進めてきた「一村の杜(もり)」完成セレモニーが二十九日、現地で行われた。田中一村が描いた「奄美の杜」シリーズをイメージして作品に描かれた植物を植栽したスポットを六カ所に造成した。式典であいさつした宮崎緑園長らは「今年は一村さん没後三十年、来年は生誕百年を迎える。完成したスポットが“一村の世界”を感じる場となり、奄美パークがさらに奄美の素晴らしさを伝える拠点となることを祈念している」と期待を込めた。
 「一村の杜」は、県の魅力ある観光地づくり事業の一環である「にぎわい回廊整備事業」で整備した。作品に描かれたクワズイモ、ソテツ、ビロウ、コンロンカ、ブーゲンビリア、ガジュマル、ハマユウ、ヒカゲヘゴ、サクラツツジ、オオタニワタリなどを中心に約八十種類の植物を植え、六カ所のスポットに案内板を設置した。スポット内にある長いすに座って眺めると作品と似た風景が広がるように植栽した。事業費は八千万円。
 完成セレモニーには約七十人が出席。県商工労働部観光交流局の庭田清和局長、平田隆義奄美市長らがあいさつした。この中で「四季の移ろいを楽しめる場になってほしい。今年九月十一日に没後三十年、来年七月二十二日は生誕百年の節目の年を迎える。作品の寄託を受け、来年は田中一村記念美術館の増築を計画している。奄美パークは今年一月に開館五年余りで入園者百万人を突破した。パークが奄美に行ってみたいと思う観光拠点としてさらに発展することを祈念している」などと述べた。
 中野実県大島支庁長ら五人がテープカットして完成を祝い、赤木名中学校吹奏楽部の十七人のメンバーが演奏を披露して式典に花を添えた。終了後に式典参加者は「一村の杜」内を巡り、説明を受けた。

7月31日(火)付 

先頭へ戻る  ホームへ

伊仙町で新種の陸ガメ化石発見

 伊仙町の琉球石灰岩の割れ目から新種の陸産カメが発見され、このほど英文学術雑誌「カレント ハーペトロジー」(六月三十日発行)に発表された。新種のカメは「アマミヤマガメ」と命名された。現在、奄美群島には陸生のヤマガメ類は分布しておらず、研究の中心スタッフ、琉球大学二十一世紀COEプログラムの高橋亮雄非常勤研究員は「アマミヤマガメはオナガヤマガメ属の化石として最初の記録。アマミヤマガメとリュウキュウヤマガメは中期更新世以前の徳之島と沖縄諸島の間の地理的分断により、互いに分化したと考えられる」と話している。
 発表したのは高橋研究員、倉敷芸術科学大学の加藤敬史講師、琉球大学熱帯生物圏研究センターの太田英利教授の三人。高橋研究員らが発見したのは二〇〇五年三月、伊仙町小島のフィッシャー(石灰岩にできた割れ目)を埋める一・五万年―二万年前程度の比較的新しい地層。部分的な欠けた背中と腹側の甲羅(背甲、腹甲)や甲羅をつなぐ骨の計十五点を発見した。
 甲羅や板骨の形状などを比較分析した結果、発見されたカメは、沖縄本島、久米島、渡嘉敷島の固有種・リュウキュウヤマガメに最も近縁だが、骨板の形状などが異なっていた。高橋研究員ら三人は「中琉球の徳之島に分布する後期更新世の地層から発見されたオナガヤマガメ属の新種」の題で発表した。
高橋研究員らは、今回の発見場所近くの後期更新世地層から絶滅したリクガメの化石種を発見し、二〇〇三年にオオヤマリクガメとして発表している。高橋研究員は、「中琉球には固有の共通種が多く分布するにもかかわらず、なぜリュウキュウヤマガメは奄美諸島にはいないのかと常々思っていた。その一方で、オオヤマリクガメ(リクガメ科の絶滅種)のほかに、少なくとももう一種の絶滅した陸生カメ類がいたという確信は持っていた」と話し、発見に期待していた。
 現在、陸生のカメ類は沖縄本島と渡嘉敷、久米島にリュウキュウヤマガメ、石垣と西表島にヤエヤマセマルハコガメ、石垣、西表、与那国島にヤエヤマイシガメが分布しているが、奄美諸島には絶滅した化石二種だけで、現生陸ガメは生息していない。
 オナガヤマガメ属には、リュウキュウヤマガメとスペングラーヤマガメの二種の現生種がいるが、化石種としてアマミヤマガメが加わり三種となった。
 高橋研究員は「アマミヤマガメとリュウキュウヤマガメは中期更新世以前の徳之島と沖縄諸島の間の地理的分断により互いに分化したと考えられる。与論、沖永良部には両種または両種の近縁種が分布したと考えられており、ヤマガメ属の化石を含む脊椎動物化石の発見が強く期待できる」と話し、沖永良部と与論での発掘調査を計画しているという。
 太田教授は、「ヤマガメ属が全く生息していない奄美諸島のしかもごく最近の地層からのアマミヤマガメの発見は、地域集団の絶滅による現生集団の地理的分布の縮小、不連続化のシナリオを具体的な証拠に基づいて裏付ける点で興味深い」と話している。

知名町の小・中学校教諭らが沖永良部民謡研修

 知名町音楽部(逆瀬川逸子顧問)主催の二〇〇七年度知名町小・中学校音楽実技研修会が三十日、下平川小学校であった。町内の教諭約二十人が三味線演奏と民謡を学び、沖永良部の文化に親しんだ。
 沖永良部民謡は郷土学習の広がりとともに授業でも盛んに取り入れられている教材の一つ。実技研修は四月に赴任した教諭を中心に要望が上がり、メニューに組み込んだ。
 講師に招いたのは沖永良部民謡の第一人者として知られる川畑先民さん。講話では民謡の特徴について「上の句と下の句で詩を作り、一つの歌詞で四十曲が歌える」「昔の島民にとっては唯一の娯楽。農作業に励んだ後、朝まで歌い明かしたのが懐かしい」と語った。
 教諭らは弾き方の基本を教わると、「子守唄」「れんさー節」「さいさい節」などに挑戦した。慣れないばちさばきに苦戦しながらも、譜面と向き合う表情は真剣そのもの。初めて受講した知名小の松元千鶴教諭は「曲調が奄美の島唄とは違って驚いた。上達して子供たちと一緒に演奏を楽しみたい」と話していた。

8月1日(水)付 

先頭へ戻る  ホームへ

沖永良部地下ダム建設へ水利事業所を開所

 沖永良部地区国営土地改良事業(地下ダム事業)を実施する九州農政局沖永良部農業水利事業所(野道彰一所長)の開所式が三十一日、知名町のおきえらぶ文化ホールであった。事業は二〇一八年度の完成と供用開始を目指し、今年度中に着工する見込み。式には島内外から約百二十人が出席し、事業の成功と沖永良部農業の飛躍を願った。
 同事業は農業用水の安定確保が困難な現状を踏まえ、地下ダム建設で農業生産の向上を図るのが目的。知名町の余多揚水機場から大山吐水槽へ地下水を送り、四十四キロのパイプラインを通じて島内各地へ配水する。
 事業費は三百二十億円。〇七年度のパイプライン整備を皮切りに一八年度まで十二年間の工期を計画した。受益面積は島内耕地面積の三割に当たる千四百九十七ヘクタール(和泊町七百四ヘクタール、知名町七百九十三ヘクタール)。受益者の同意率は94%に達し、@収量増加と生産安定A計画的な土地利用B高収益作物の導入、拡大C水の多目的利用―などの効果が期待されている。
 開所式で九州農政局の國弘実整備部長は「地下ダムが将来にわたって優良な財産になると確信している。早期完成へ向けて努力したい」と式辞。伊藤祐一郎県知事(代読)や平安正盛・事業推進協議会会長らが祝辞を述べ、ダム効果に期待を寄せた。式後は知名町知名の事業所へ移動し、正面玄関に看板を掲げた。
山下さんが「琉球軍記 薩琉軍談」を出版
  薩摩藩の奄美侵攻(一六〇九年)四百年を二年後に控えて、奄美市名瀬の山下文武さん氏@史家=は六月、「琉球軍記 薩琉軍談」(南方新社)=写真=を出版した。島津武士団の奄美での戦闘状況が記録されている貴重な記録だ。奄美・琉球にとって歴史的な事件に光を当てる一冊になりそう。
 「琉球軍記」は薩摩藩が残した奄美・沖縄侵攻の記録。琉球征討を決めた薩摩藩は一六〇九年、椛山久高を総大将とする軍勢を奄美に向ける。軍勢は奄美大島、徳之島、沖永良部を制圧。「軍記」は各島の抵抗の状況などを記している。本書は「読み下し」と解読を付け、読みやすくした。
 「薩琉軍談」はいわゆる軍記物(創作)。「琉球征討から後年に書かれたもので、島津軍の士気を鼓舞するためのもの。人物や事跡など歴史的事実とは無関係のものが多い」(山下さん)。こちらも、解読と意訳をつけた。史実として取り扱うことはできないが、薩摩武士の間で流布した文書として注目できる。
 山下さんはこれからも、古文書研究をベースにした出版を計画している。
本書は定価二千百円(税別)。問い合わせ先南方新社TEL099・2448・5455。

8月2日(木)付 

先頭へ戻る  ホームへ
奄美青少年支援センターゆずり葉の郷が活動記録誌を刊行
 奄美市名瀬のNPO法人・奄美青少年支援センターゆずり葉の郷はこのほど、二〇〇五年度からの活動記録をまとめた冊子「すべての子にチャンスを!―ゆずり葉の郷の挑戦」を刊行した。
 〇五年八月刊行の冊子の続編。同センターの三浦一広所長が奄美市の青少年支援担当として定期発行してきた活動記録誌「すべての子にチャンスを!」の二十五号から〇七年三月発行の三十四号までが収録されている。
 「すべての子にチャンスを!」は、〇一年に三浦所長が青少年支援担当に着任し、同年四月に「大空に飛び立て」との見出しで第一号を発行、暴力や薬物乱用、引きこもりなどさまざまな青少年問題に真正面から取り組んできた記録。
 「いじめ」という副題が付けられた二十五号では、中学時代に同級生の陰湿ないじめを受けた女子生徒とその保護者が適切なアドバイスによって立ち直っていく過程を報告。また、三十四号では、暴力事件を何度も引き起こしていた
 問題行動のある少年たちと二十四時間体制で向き合ってきた三浦所長は「非行は悲しみの最前線。青少年たちの心に寄り添い、支え合う『共育』が求められている。この記録を通じて一人でも多くの悩める親子の希望、自信につなぐことができたらと思う」と話す。
天城町立図書館の夏休み講座で子供らが島のことわざをカルタに
 天城町立図書館の夏休み講座が七月二十八日あり、小学生や保護者ら約三十人が参加して島のことわざでカルタを作製した。
 島独自の文化を理解し学ばせるために、島の先人たちが残したことわざを子供たちに伝承させることなどが目的。
 講師を務めたのは町文化財保護審議委員会の松村省三さん。松村さんは、方言から共通語の流れを楽しく、ユーモアいっぱいに説明。児童らはそれぞれが好きな絵や言葉を使って個性的なカルタを作成した。
 参加者は「島のことわざには、先人たちの心からの願いがこもっており、とても勉強になった」「好きなことわざに絵をつけたところが面白かった」などと感想を話した。
 同館は十二日、中学生を対象に同じ講座を実施する予定。

8月3日(金)付 

先頭へ戻る  ホームへ

徳之島町産の「宮貞福号」が全国和牛能力共進会県予選で県代表に

 第九回全国和牛能力共進会鹿児島県最終予選が七月三十一日、霧島市隼人町姶良中央家畜市場であり、徳之島町産の「宮貞福号」(雄、十八カ月)が県代表に選出され、徳之島の畜産関係者を喜ばせている。種牛候補として高く評価されたもので、五年に一度開催される全国和牛能力共進会(十月、鳥取県)に出場する。関係者によると「奄美からの県代表はおそらく初めて」と話している。
 宮貞福号が出場した第T区(若雄の月齢十五カ月―二十三カ月未満)最終予選には各地区から選出された四頭が出場、若貞福号は県代表二頭の内の一頭に選ばれた。
 宮貞福号は、徳之島町諸田の宮上貞男さんの生産牛。父・岡茂福、母・いちこ、母の父・金幸、母の祖父・神高福の血統で、生後六カ月に宮上さんから県肉用牛改良研究所の手に渡った。関係者によると、種牛候補として県の機関に買われること自体が珍しいらしい。
 県最終予選には宮上さんのほか、徳之島の畜産関係者が参加。宮上さんは「自分の牛が全国大会に行けるとは」と喜んだ。
 徳之島町農政課によると、県代表は毎回のように農林水産大臣賞などを獲得しているとのことで、宮貞福号も上位入賞が期待されている。

奄美市名瀬の奄美まつりが島唄大会で開幕

 奄美市の「第四十四回奄美まつり」(同協賛会主催)が二日、「第三十一回島唄大会」(南海日日新聞社、同市共催)で開幕した。過去最多となる百人超が出演、チビッ子が、期待の若手が、シマの唄名人が奄美文化センターに勢ぞろいして個性豊かな歌声を披露した。奄美最大規模の同祭りは五日までの四日間、花火大会、舟こぎ競争、相撲大会、パレードなど多彩に繰り広げられる。
 南海日日新聞社の村山三千夫社長は「同じ唄でも唄者によって違った味わいが聞ける。最後までじっくり堪能して」と呼び掛けた。協賛会会長の平田隆義市長は「島唄は奄美独特の文化遺産であり、多くの市民が楽しみにしている大会。きょうから四日間、奄美市は祭り一色になる。喜んでいただけたらありがたい」とあいさつした。
 台風5号の影響で若干欠場が出たものの、今年も奄美大島をはじめ徳之島や喜界島、本土などから百五人がそろった。
 コンクールとは違い、リラックスした表情の出演者らは祭りらしく涼しげな浴衣姿が目立った。伸び伸びとした高音で拍手喝采を浴びた川畑瀬莉さん(赤木名小二年)から、「野茶坊節」を円熟した節回しで聴かせた森チエさん(85)=瀬戸内町=まで多彩な顔ぶれ。兄弟姉妹、夫婦、親子競演も見られ、今年の奄美民謡大賞の山下聖子さんが受賞曲「請けくま慢女節」でトリを飾った。
 このほか新民謡の泉清次さん、西美智子さんがゲスト出演して華を添えた。
先頭に戻る