Top
 
 
10/6 10/7 10/8 10/9 10/10 10/11 10/12 バックナンバーへ

10月6日(土)付 

かごしまの新特産品コンクールで「大島紬で作る靴4種」も入賞
 県や県特産品協会などが主催する2007かごしまの新特産品コンクールの審査会が五日、鹿児島市内のホテルであった。最高の県知事賞は、食品部門で芳恵丸(鹿屋市)の「カンパチ薫(くん)ブロック」、工芸部門で薩摩ガラス工芸(鹿児島市)の「島津薩摩切子書道具」が受賞した。奄美関係では工芸部門でクチュール・みのり(奄美市、井ノ上ミノリ代表)の「大島紬で作る靴四種」が県特産品協会理事長賞を獲得したほか、沖永良部芭蕉布工房(知名町、長谷川千代子代表)の「芭蕉布沖永良部の風(ハンティング帽子)」が奨励賞を受けた。
 出品数は食品部門が百五十点(九十八業者)、工芸部門が百十五点(七十二業者)。奄美の業者からも食品部門に焼酎や加工食品など十二点、工芸部門に大島紬製品など十五点が出品された。
 各部門五人の審査委員が素材の地域性やアイデア、技術力、市場性などを基準に審査し、それぞれ県知事賞(一点)、鹿児島市長賞(同)、県特産品協会理事長賞(三点)、県観光連盟会長賞(二点)、奨励賞(四点)を選出。今回は、NHK大河ドラマ「篤姫」が来年放映されるのを記念して「観光土産品篤姫の部」も特別に設けられた。
 工芸部門では、大島紬を素材にした「大島紬・今昔」を出品した鹿児島市の藤かをり工房・風吹布が鹿児島市長賞を受賞したほか、同じく鹿児島市の工房TOKARAの「大島紬3Wауボレロ」が奨励賞を受賞した。
奄美高校3年生がチャレンジショップ
 奄美市名瀬の県立奄美高校(迫田孝司校長)の三年生が運営するチャレンジショップ「てぃだぬくゎ」が五日、同市名瀬末広町のAiAiひろばでオープンした。初日はオープニングセレモニーがあり、通り掛かった買い物客や地域住民が大勢訪れ、にぎわいを見せた。
 オープニングセレモニーでは同校の郷土文化研究部「太陽の子(てぃだぬくゎ)」が三味線とチヂンの演奏を披露。迫田校長らがテープカットして開店を祝った。
 同日は商業科の生徒を中心に十五人が運営に参加。店内には生徒たちが仕入れた黒砂糖やアオサなどの島の特産物ほか、オクラ、ナスなどの生鮮野菜が並べられた。開店と同時に店内は買い物客で混雑状態。レジには長い行列ができていた。
 店長を務める永田拓磨君(三年)は「たくさんの協力もあって素晴らしい店が開店できた。サービスマナーに気をつけ、社会人に向け一つでも学ぶことができたらと思います。多くのお客さんに来店してほしい」と話した。
 同事業は課題研究「空き店舗の活用講座」の一環で、昨年に続き二回目の実施。来年一月十八日までに計十回の営業日(金曜日)を設け、生徒たちは仕入れから決算に至るまで自分たちで行い、業者から委託された商品や、家政科の生徒が制作した物品や食物などを販売する。

10月7日(日)付 

先頭へ戻る  ホームへ

奄振アンケート調査結果

 鹿児島県は五日、奄美群島振興開発調査の一環で、今年六―七月実施したアンケート調査の概要を公表した。法目的に「自立」を打ち出した現行奄振法のスタートから四年。五年前の前回調査と比較して人々が感じる島のイメージはどう変わったか、島の将来の姿をどう描いているか、県の分析を交えたアンケート結果で見てみる。調査対象は群島内外の六千八百四十一人。回収数は四千三百七十人(回収率63・9%)。
 @島の魅力
 前回調査と大きな差が見られたのは来訪者が感じる島の魅力。トップは前回と同じ「豊かな自然」だったが、その割合は27・6%から68・3%へと40・7ポイントも増えた。
 その来訪者が勧める「島の魅力を知ってもらう手段」はトップが「インターネットなどによる情報発信」30・3%。次いで「交通を便利に」28・3%、「イベントなどによる交流促進」10・8%と続いた。
 観光来訪者に限ると「初来訪」が51・3%、「三回以内」が24・8%、「四回以上」が23・9%。今後の来訪意向は「是非」が74・3%、「できれば」が16・8%で、九割が再来訪の意向を示した。
 一方、奄美在住者と出身者が感じる島の魅力のトップは「ゆったりとした暮らし」。階層別では一般在住者の34・9%、高校生の30・2%、出身者の29・1%が挙げた。 二位以降の回答を加えて総合すると「豊かな自然・人情に囲まれて、固有の文化や伝統を身近に、ゆったりとした気持ちで暮らせること」(県分析)となった。
 A定住・帰島意向
 進学や就職で島を離れる予定の高校生で、将来の島暮らし希望者が増えた。「是非」は28・4%で8・5ポイント増、「できれば」は46・1%で0・2ポイント増。二つを合わせた帰島希望者は74・5%で8・7ポイントえた。一方、群島内での就職予定者は3・1%で6・6ポイント減。島暮らしを望んでも受け入れてくれる職場が少ないという、島経済の実態も浮かび上がらせた。進学、就職で九割の高校生が島を離れる予定だ。
 そんな高校生たちが島での暮らしに必要と感じているのは「労働条件の良い仕事」が52・2%で過半数を占めた。次いで「医療・福祉の充実」8・8%、「自然環境が維持・保全されている」6・6%、「交通が便利になること」5・8%などの順だった。
 出身者で帰島希望を持っているのは「是非」が18・8%、「できれば」が46・4%。来訪者では「体験的に暮らしたい」26・9%、「別荘などを持ちたい」21・9%が多かった。来訪者の定住希望者は「退職後」など将来を含めて26・3%で、前回比2・1ポイントアップした。
 Bこれからの重点産業
 最も多かったのは、亜熱帯気候を生かした花や果樹、野菜といった「園芸農業」。階層別では在住者の32・0%、出身者の37・2%、事業所の25・2%が挙げた。次い多かったのは三階層そろって「サトウキビを基幹とした農業」。割合は在住者28・3%、出身者23・0%、事業所22・2%。このほか出身者で黒糖焼酎、事業所で観光・リゾート関連産業も多かった。
 では農業振興の重点施策は何か。農業従事者の回答は「青年農業者の育成」「農業用水の確保」「土壌改良など土づくりの推進」がともに10%台で並んだ。一般在住者では「販路やブランド確立など生産販売対策」が11・3%で二位だった。
 観光・リゾート関連産業の振興のため重点を置くべきことは、「航空機などの交通アクセスの改善」が断然トップ。在住者の49・3%、出身者56・7%、事業所62・3%。ただし、観光来訪者は少し低い44・2%で、「エコツーリズムの推進」を挙げた人も12・3%いた。
 C世界自然遺産登録のカギ
 五年前の調査で世界自然遺産登録を目指すこと自体を問い、今回は登録に向けた課題を問うた。その結果は「住民一人ひとりが自然を保護する意識を持つこと」が最も多く42・8%。次いで「固有種や希少動植物を保護・研究する施設の整備」10・5%、「オニヒトデの駆除などサンゴ礁保全対策の充実」9・2%、「自然環境に配慮した公共工事」5・9%などと続いた。
 生活環境を向上させるために今後、何に重点を置くべきか―。回答は割れた。「社会基盤の整備」が24・3%でトップだったが、「住宅の整備・充実」17・9%、「景観形成や環境美化の推進」17・4%と続き、「商店街の活性化」と「干ばつ時にも安心できる給水体制」もそれぞれ10・6%あった。
 D島のイメージ
 十年前に比べた島のイメージ。在住者、出身者の合計で「大変良くなった」と「いくらかは良くなった」を合わせて六割強の人が「良くなった」と回答した。一方、「悪くなった」が17・4%。内訳は「少し悪くなった」10・5%、「大変悪くなった」6・9%で、イメージ悪化の要因分析も大事そう。
 群島が果たすべき役割については、五年前の前回調査同様、「貴重な動植物など豊かな自然環境の保全」がトップでq%。次いで「固有の伝統文化の継承」14・5%、「保養・レクリエーションなどいやし・交流の場の提供」4・1%などと続いた。
 在住者に「将来なって欲しい島の姿」をたずねたところ、各島の特徴が表れた。喜界島、徳之島、沖永良部島は「農業の島」が四割前後でトップ。これに対し、奄美大島と与論島は「観光客が訪れる島」「自然に恵まれた島」「農業の島」の三つがきっ抗した。

ヒカンザクラが狂い咲き

 〇…奄美市名瀬長浜町の旧名瀬市清掃事務所の入り口近くに植えられた数本のヒカンザクラが季節外れにもかかわらず開花し、近くを通る市民を驚かせている。
 〇…ヒカンザクラは普通、早春の一月から二月にかけて開花するが、同所のヒカンザクラは昨年も十月初旬に開花。時ならぬ開花の影響か花びらの緋色が淡いものが多く、真っ白なものも混ざっている。

10月8日(月)付 

先頭へ戻る  ホームへ

8月の宿泊客、奄美地区は前年同月比7・4%の減

県観光課がまとめた八月の観光動向調査報告によると、調査対象ホテル・旅館六十二施設の宿泊客数(延べ人数)は、前年同月比5・8%増の二十八万一千九百八十五人だった。奄美地区は前年同月比7・4%の減だったが、鹿児島、指宿などの他地区はいずれも前年を上回った。同課は、前年同月の水準が低かったこともあるが、休みを利用した研修・大会関係の開催や企画募集のツアー客の入り込みなども影響しているとみている。
 八月の地区別宿泊客数は、鹿児島地区八万七千六百二十四人(前年同月比11・9%増)、指宿地区六万三千七百九十人(同5%増)、霧島地区七万七千四百四十七人(同2・6%増)、種子・屋久地区二万七千九十人(同2・5%増)、奄美地区一万五千三百三十一人(同7・4%減)、その他一万七百三人。
 宿泊客を形態別にみると、個人客(家族・小グループ含む)が全体の約80%を占めている。団体客の内訳は、一般客・企画商品が75%と高い割合を占めているが、夏休みを利用した研修・スポーツ大会の割合も18・5%と高かった。
 調査は毎月、各地区の主な施設を抽出して実施しているもので、県全域の総宿泊数などを把握するものではない。

奄美各地で運動会

 「体育の日」を前に七日、奄美の七町村・一地区で体育大会が開かれ、スポーツの秋を満喫した。老若男女が参加してトラック、フィールド種目に熱戦を繰り広げ、地区や校区対抗で優勝を競った。
 体育大会が行われたのは喜界、大和、宇検、奄美市住用地区、徳之島三町、与論。徒競走、俵運搬リレー、タイヤ回し、ムカデ競走、綱引きなどの種目がにぎやかに繰り広げられた。プログラムの合間には趣向を凝らした応援合戦を披露する会場もあり、大会を盛り上げた。台風の影響でグラウンドコンディションが悪く、時折雨が降る会場もあった。

10月9日(火)付 

先頭へ戻る  ホームへ

和泊町で沖永良部台風資料展

 和泊町の町歴史民俗資料館のミニ企画展「沖永良部台風三十周年記念資料展」が一日から開催されている。同資料展は、年三回同館ロビーで行われるミニ企画展の一環。一九七七年(昭和五十二年)九月に、中心気圧九〇七mという日本の台風観測史上最も低い気圧を記録し、大きな被害を出した「沖永良部台風」から三十年を迎えることから、資料を通じて台風が与えた影響について考えてもらおうと企画された。
 資料展では、当時の被害を伝える新聞や写真、被害状況などが分かりやすく展示されているほか、子供たちの文集や与論島や沖永良部島からの移住のきっかけとなったとされる一八九八年(明治三十一年)の台風に関する新聞資料などもある。
 先田光演館長は「被害を乗り越え、またバネにしてきた島民の強さを感じてほしい」などと話した。
 同資料展は来年一月まで。問い合わせ先はTEL0997・92・0911同館。

名瀬で往復約6キロの長距離舟こぎ

 奄美市の市民団体「野茶坊集団」(池淳一代表)主催の第一回舟こぎ祭りが八日、大熊港から大島地区消防組合消防本部前の通称・三角浜前を折り返すコースであった。七チームが参加して往復約六キロの長距離舟こぎに挑戦し、タイムレースで覇を競った結果、「あまねく夏のハイヌミ風」が初大会を制した。女子単独チームの「ドラゴン30」も出場して祭りを盛り上げた。
 こぎ手六人、かじ取り一人の計七人が舟に乗り込み、かいさばきを競った。伴走船、警戒船、連絡船の計七隻でレース運営に当たり、ボランティアスタッフ約三十人が運営を手伝った。
 発着点は浦上川の河口で、午前十時半ごろ最初の舟がスタート。七チームは約十分間隔でスタートし、山羊島沖から名瀬港内に入り、名瀬臨港大橋をくぐって三角浜前を折り返し、ゴールを目指した。参加チームは三十七分台から四十六分台で到着した。
 参加者のほとんどが長距離舟こぎは初めての体験。奄美まつりの舟こぎ競争で優勝経験がある実組メンバーの実和則さん(37)は「夏祭りの舟こぎを終えて一カ月が過ぎ、練習をせずにぶっつけ本番だった。スタミナを考えながらこいだが、後半にばてた。面白いイベントで来年もぜひ参加したい」と話し、女子単独チーム・ドラゴン30の井みゆきさんは「とっても長いと思っていたが、意外と短く感じ、楽しくこげた」と話した。

10月10日(水)付 

先頭へ戻る  ホームへ

セントラル愛知交響楽団が赤木名小で公演

 鹿児島県、奄美市教育委員会など主催のセントラル愛知交響楽団によるオーケストラ公演が九日、奄美市笠利町の赤木名小学校(積山泰夫校長、児童百十五人)であった。奄美での開催は初めて。会場の同校体育館には保護者や地域住民が大勢訪れ、全国を舞台に活躍する楽団の演奏に聴き入っていた。
 公演では松尾葉子さんの指揮の下、七十二人の楽団員が迫力ある演奏を披露。チャイコフスキーやモーツァルトの名曲が演奏されたほか、バイオリンの独奏や世界の歌メドレーもあった。曲の合い間には楽器紹介があり、児童たちは大きなトロンボーンやハープなどの楽器を興味津々な様子で見入っていた。
 後半は三、四年生の児童四十二人と楽団による昔話「笠じぞう」を題材に作られた音楽物語の共演。六月に楽団員の指導を受け、練習を重ねてきた児童たちはナレーション、コーラスなどに分かれ、楽団と共に会場を盛り上げた。最後は同校の校歌をオーケストラの伴奏に合わせて全員で合唱した。
 楽団と共演した前田実里さん(四年)は「楽団のみなさん、すてきな演奏をありがとうございます。きょうはみんなの心が一つになってよかったです。これからも新しいことにチャレンジしていきたいです」とお礼の言葉を述べた。

「かごしまの新特産品コンクール」食品部門で知名町の宗屋(株)のキビ酢「きらさん」が入賞

 知名町の宗屋株式会社(宗岡悦志社長)が製造するキビ酢「きらさん」が、五日鹿児島市で開催された「かごしまの新特産品コンクール」食品部門で鹿児島市長賞を受賞した。発売初年度での快挙に、同社では販売拡大につながると喜んでいる。
 同コンクールは今年で三回目。消費者ニーズに対応した売れる商品づくりを目指そうと県と鹿児島市、県特産品協会でつくる実行委員会が主催。サトウキビのしぼり汁を使ったキビ酢は、他の食酢と比べミネラルやポリフェノールが多く、折からの健康食ブームで需要も増加傾向にあるという。
 知名町で土木事業を営む宗岡社長がキビ酢作りを目指したのは、五年ほど前。公共事業費削減が進められる中、余裕のあるうちにとキビ酢作りに着手。県工業技術センターや先行業者への視察を繰り返し、試行錯誤の末、地元のサトウキビを使用して商品化した。 
 「きらさん」は知名の方言で「美しい」の意味。その言葉通り、入れ物である瓶の形にもこだわった。鹿児島市で販売会社を営む息子の慎太郎さんの応援も受けながら、五月には販売会社の「さとうきび酢宗屋」を設立。ネット販売を中心に全国展開。来年は男性が飲みやすいようにハチミツ入りやシークワーサー入りも検討しているという。
 問い合わせ先はTEL0997・煤E3864さとうきび酢宗屋、ホームページ(http://www.kirasan.com)。

10月11日(木)付 

先頭へ戻る  ホームへ
「瀬戸内町誌 歴史編」を刊行
  瀬戸内町はこのほど十年がかりで編纂(へんさん)を進めていた同町誌歴史編を発刊、三十年前に刊行した民俗編と合わせて町誌が完成した。砂糖自由売買の大蔵省通達に絡む新説を掲載したのをはじめ、医学や動物疫学など各分野で活躍した先人の掘り起こしにも力を入れた。あとがきで三木靖編纂委員長は「編集方針として永続的な文化活動の一環であることを意識するとともに、当町の過去と現在を客観的に記録し、最新の研究成果を活用することなどを重視した」と記している。
 町誌は六部構成。これまでの定説で明治期、薩摩藩は政府の砂糖自由売買の布達を隠していたとされてきたが、弓削政己編纂委員の研究によって島民は理解していたことが判明、新たに付け加えた。巻頭グラビアでは町の歩みが分かるよう配慮したほか、戦争や教育関連の記事も網羅した。
 永井清三氏が手掛けた人物編ではフィンランド特命全権公使を務めた昌谷忠、医学者の野村虎長、動物感染症の解明に尽力した豊島武夫ら、ほとんど知られることのなかった先人も紹介した。
 編集に携わった町立図書館の澤佳男館長は「専門的な記述もあるが、できるだけ間違いのないよう易しい文章を心掛けた。まず住民に自分たちの町の歴史を知ってもらい、誇りに思ってもらいたい」と語った。
 編纂委員は三木氏を委員長に五人編成。町制四十周年を機に一九九七年二月、第一回委員会を立ち上げ約二十回の協議を重ねてきた。執筆者は委員を含め二十四人。南海日日新聞の記事を抜粋した「新聞資料集」をはじめ、古文書解読書など史料集四冊も刊行している。
 B5版、全八百三十五ページ。税込み五千円。三千部を発刊した。

10月12日(金)付 

先頭へ戻る  ホームへ

加計呂麻島で39キロのヒラアジ釣る

 瀬戸内町加計呂麻島渡連で民宿「来々夏(ココナツ)ハウス」を経営する籾昭海さん(42)から、大物釣果の便りが届いた。二日、同民宿前のリーフ内で一四三センチ、三九キロのヒラアジを釣り上げた。念願の自己記録を更新。「こんなに早く(自己記録サイズが)釣れるとは」と興奮ぎみに喜びを語った。
 籾さんはこの日の午後五時半ごろ、いつものように、民宿のテラスから竿(さお)を出した後、隣集落の諸鈍に遊びに行っている子供を迎えに出掛けた。ヒットの知らせは諸鈍の友人宅に届いた。民宿に残っていた妻のひとみさんがうなりを上げるラインの音に気付き、ただならぬ雰囲気に慌てて受話器を取った。
 「竿がすごいことになってる!」。籾さんは子供を諸鈍に置いたまま、急いで民宿に戻り、竿を握った。ラインはすでに百メートルぐらい引き出されていた。竿を起こしても、五分ぐらいは全く動かない。「エイかサメか」とも思ったが、姿を見るまでは、と期待に胸を膨らませた。
 三十分ほど駆け引きは続いた。獲物は右へ左へと走り、エイではないことを確信。仕掛けのナイロンは40号、針は22号で切れる心配はなかった。五十メートルほど強引にリールを巻いた後、魚影を確認し、慎重にゆっくり引き寄せた。
 岸近くまで来ると、魚も疲れたのか、おとなしくなり、民宿前の砂浜に上げた。周囲で見ていた宿泊客も本人も、その大きさにびっくり。目標の四〇キロにはわずかに足りなかったが、「次こそは」とますます意欲はわいてくるばかりの籾さん。早速、次の日から竿を出している。

紬協組青年部が活動再開

 本場奄美大島紬協同組合・青年部会(谷崎浩一会長)の活動が活発になっている。この一年間は会員が一人で活動休止に近い状態にあったが、今年七月から会員数が増加。月例会が復活し、各種イベントへも参加するようになった。会員らは、和装不振で低迷する紬業界の活性化につながる活動を懸命に模索している。
 谷崎会長が一人で活動していたのを見かねた若い業界関係者が声を掛け合って集まり、七月から月例会が復活した。新たに会員に加わったのは、二十、三十代を中心に下は二十三歳から上は四十二歳までの男女十六人。紬製造業者のみならず、染色家、紬美人や紬伝習生らも名を連ねた。
 八月には奄美祭りのパレードに青年部として参加。十日の夜にも月例会を開き、今月十五日にあるすきすき紬デーのイベント企画や来月に鹿児島市である日本伝統工芸士会作品展の視察などについて協議した。
 会は活動再開にあたり、@紬業界の繁栄A地域の活性化B自己啓発―を目標に掲げ、異業種交流や他の和装産地の青年部会との交流などを行っていく方針。
先頭に戻る