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10月13日(土)付 

奄美・沖縄航路で運賃値上げ
 奄美・沖縄航路にフェリーを運航しているマリックスライン(鹿児島市)とマルエーフェリー(同)の両社は、原油価格高騰に伴う燃料費の増加が経営を圧迫するとして、燃料費上昇分を運賃に上乗せして徴収する「燃料油価格変動調整金」を十一月から導入する。鹿児島―名瀬間の大人片道料金(二等)は、現行より四百円アップの九千二百円、乗用車航送運賃(四メートル―五メートル)が二千円アップの四万八千円となる。
 マルエーフェリーは十一月一日、マリックスラインは二日からの値上げとなる。
 マリックスラインは「原油価格の上昇により船舶燃料油価格が大幅に高騰しており、フェリー業界においても燃料費負担の増加から経営上深刻な状況に陥っている」「経費の削減、運航コストの節減を図るなど経営の合理化に努めてきたが、燃料油価格の高騰は収支改善の範囲を大きく超えている」とし、利用者への負担増に理解を求めている。
 燃料油価格変動調整金は〇三年に約二十年ぶりに設定され、両社は〇五年六月にも同調整金を導入している。
奄美から2氏に危険業務従事者叙勲
 政府は十日、第九回危険業務従事者叙勲の受章者を発表した。発令は十一月三日。受章者は全国で瑞宝双光章が千二百六十六人、瑞宝単光章が二千三百五十六人(うち女性六人)の計三千六百二十二人。鹿児島県在住者は七十一人で、奄美からは奄美市笠利町節田の丸田秀己氏(60)が瑞宝双光章(防衛功労)、喜界町手久津久の大倉光男氏(76)も同じく瑞宝双光章(警察功労)を受章する。
 同叙勲は二〇〇三年の栄典制度改革に伴い創設された。春、秋の叙勲とは別に、五十五歳以上の警察官や自衛官、消防吏員など現場で危険な業務に精励した者を対象に、四月二十九日と十一月三日に発令される。

10月14日(日)付 

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徳之島でカムィヤキ・シンポジウム

 伊仙町に所在する徳之島カムィヤキ陶器窯跡の国指定史跡登録を記念したシンポジウムが十三日、同町総合体育館であった。テーマは「〜カムィヤキの郷(さと)徳之島発〜奄美諸島の重要遺跡の保存・活用について」で、奄美の歴史と文化について理解を深めつつ、島の魅力を全国に発信する方策を探った。シンポジウムのほか、奄美各地の遺跡の紹介、県奄美パーク園長の宮崎緑さんによる記念講演もあった。
 三部構成で開催。第一部は「発掘された奄美諸島の重要遺跡」と題して、城久遺跡群(喜界町)、ウフタ遺跡(龍郷町)、国指定史跡住吉貝塚(知名町)、国指定史跡宇宿貝塚(奄美市)、倉木ア海底遺跡(宇検村)、徳之島カムィヤキ陶器窯跡(伊仙町)について各教育委員会が発掘などこれまでの経緯を発表。各遺跡の持つ課題や、学習教材として活用している事例なども紹介した。
 第二部のシンポジウムは、鹿児島県立埋蔵文化財センターの新東晃一次長、県教育委員会文化財課の青崎和憲係長、九州国立博物館の赤司善彦展示課長、沖縄県立埋蔵文化財センターの岸本義彦調査課長、鹿児島大学埋蔵文化財調査室の新里貴之助教授の五人がパネリスト。カムィヤキの発見者である元伊仙町歴史民俗資料館長の義憲和さんをゲストに、遺跡の保存と活用について討論。コーディネーターは琉球大学法文学部の池田榮史教授が務めた。
 シンポジウムでは新東次長らが、一大陶器生産地とされるカムィヤキの重要性を改めて強調。池田教授は「なぜ徳之島で焼かれ始め、誰が運び出したのか。まだ分からないことも多い」とし、今後の調査、研究の進展にも期待した。
 今後の保存・活用について岸本調査課長は、沖縄での事例を紹介しつつ「地域住民に根ざした地域住民の宝として保存、活用していくことが重要」と述べ、赤司展示課長は「カムィヤキに焼酎を入れたものを特産品として作っては」などと提言した。
 第三部では宮崎緑さんが「奄美の文化の魅力を語る」と題して講演した。

与論町でエコツアー・サミット

 「エコツアーで体験・交流し語り合おう」をスローガンに「市民相互交流学び合い全国サミット」が十三日、与論町で始まり、環境問題に取り組む民間団体や企業のメンバー約四十人が全国から訪れた。初日は町中央公民館を会場に基調報告や講演、交流会が行われ、与論町地域女性団体連絡協議会員のメンバーなど約百人が参加した。十五日まで。
 同サミットは、NPO法人「持続可能な社会をつくる元気ネット」主催。同法人では一九九六年から、リサイクルや地域での環境学習の推進など、二十一世紀の暮らしと環境のまちを創造しようと、全国各地で生まれている取り組みを広く社会に公表する目的で、市民がつくる環境のまち「元気大賞」を創設。昨年度、与論町が同賞を受賞したことから同サミットが開催された。
 同法人の崎田裕子理事長のあいさつに続き、南政吾与論町長が歓迎のあいさつ。丸岡憲治鹿児島県環境生活部次長、西村淳環境省リサイクル推進室長などの来賓あいさつの後、二〇〇六年度「元気大賞」を受賞した与論町地域女性団体連絡協議会の竹村由美子さんの基調発表があったほか、ウル(サンゴ)プロジェクトや子ども会活動など与論町の取り組みが紹介された。
 竹村さんは花いっぱい運動やマイバッグ運動の取り組みを紹介したほか、米のとぎ汁が与える水質汚染について報告しながら「次の世代にきれいな環境を残すことが私たちの使命。皆さんと協力しながら今後も頑張りたい」などと話した。
 特別講演があり、東京海洋大学の兼広春之教授が「日本の海を取りまく漂着ごみ―解決に向けた取り組み」のテーマで講話。兼広教授は増加する漂着ごみの現状を説明した上で、「漂着ごみ問題の解決は、企業や消費者が連携して取り組む必要がある」と指摘。「ごみのないきれいな砂浜を取り戻そう」と呼び掛けた。

10月15日(月)付 

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休刊日


10月16日(火)付 

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徳之島町産の「宮貞福号」が和牛能力共進会で日本一に

 第九回全国和牛能力共進会(社団法人全国和牛登録協会主催)の最終比較審査が十一―十四日、鳥取県米子市などであり、徳之島町産で鹿児島県代表の宮貞福号が、種雄牛の「第一区(若雄)」の部で最高賞の「優等賞」を獲得、一―七区の代表牛の中から「農林水産大臣賞」(副賞)も贈られた。地元の畜産関係者は「島から日本一が出るとは。大変名誉で農家の励みになる」と地元産牛の快挙を喜んでいる。
 宮貞福号は、徳之島町諸田の宮上貞男(57)さんの生産牛で、父・岡茂福、母・いちこ、母の父・金幸、母の祖父・神高福の血統。その高い資質を買われて生後六カ月に宮上さんから県肉用牛改良研究所の手に渡った。
 全国和牛能力共進会は「和牛再発見!地域で築こう和牛の未来」をテーマに開催。五年に一度開催され和牛のオリンピックと位置付けられる大会で、今回は全国四十道府県の代表四百九十四頭(種牛の部三百十三頭、肉牛の部百八十一頭)が出場。宮貞福号が出場した第一区(若雄)には二十一頭が出場した。
 大会には宮上さんのほか、徳之島の畜産関係者も参加。審査を見守った宮上さんは「島から日本一が出るとは。本当にうれしい」。JAあまみ徳之島事業本部の基山初男畜産課長は「畜産農家の励みになる」、徳之島町役場農政課畜産係の川田隆博さんは「全国大会に出場するだけでも大変名誉なことだが、まさか優勝するとは」とそれぞれ宮貞福号の快挙を喜んだ。

県中学校陸上競技で村田(男子共通400)、川上(同砲丸投げ)が優勝

 第46回鹿児島県中学校陸上競技大会は14日、鹿児島市の県立鴨池陸上競技場であり、奄美から参加した3選手が活躍した。男子共通400メートルに出場した村田丈尚(龍南)と同共通砲丸投げの川上祥生(和泊)の3年生2人がそれぞれ優勝し、同1年100メートル中屋翔太(名瀬)が準優勝した。村田は27日に神奈川県で開幕するジュニアオリンピック大会にも出場する。
 村田は2位に2秒以上の差を付け、他を圧倒。川上は共通部門で2位に約1メートルの差を付け、唯一の10メートル台の記録で優勝を飾った。中屋は0・07秒差で惜しくも2位だった。

マングースの生息密度が低下

 奄美大島のジャワマングース防除対策検討会(環境省主催)が十四日、奄美市笠利の農村環境改善センターであった。マングース駆除事業はバスターズ(雇用捕獲従事者)による捕獲が奏功し、生息密度が低下、新たな段階に入った。出席者は密度低下を踏まえて、わなの改良、探索犬の導入について報告、意見交換した。バスターズは今年度二人増員、探索犬は順調にいけば、来年春には奄美での訓練が始まる見通し。
 二〇〇七年度の防除事業中間報告によると、バスターズは三十一人に増強、作業車両も二台増やし、十七台とした。バスターズは四月から九月までかごわな、筒式わなを延べ五十万三千四百四十七個設置、百六十三頭を捕獲した。前年同期に比べて延べわな数は若干増加したが、捕獲頭数は85%も減少した。
 事業はマングースの捕獲と併せて希少動物の混獲防止にも力を入れている。筒式わなを改良した結果、マングースのほかクマネズミとヘビが捕獲されただけで在来種の混獲はなかった。かご式わなはアカヒゲの死亡を確認した。降雨による衰弱死と考えられるため、雨よけメッシュシートの設置を進めている。
 探索犬は低密度化した地域で有効な対策といわれ、先進地ニュージーランドからの導入を計画している。予定通り進めば来年春にはハンドラー(訓練士)候補がニュージーランドで研修。犬とともに帰国した後、奄美大島で訓練継続、一〇年春ごろから試験的実用開始を予定している。国内では琉球大学農学部が探索犬育成の実験を進めている。
 わな、探索犬をめぐって出席者から意見、提言が相次いだ。わなについては「わなの上や横にマングースのふんがあった。わながあることを知って入っていない」「餌に塩豚を使っているが、犬の餌に代えてみようととも考えている」との声があった。探索犬はニュージーランドの状況が把握しにくい状況で「探索犬をどう使うか、訓練をどうするかなど課題が多い」との指摘もあった。

10月17日(水)付 

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温暖化対策コンテストで奄美エコマネー事業が奨励賞

 地球温暖化対策一村一品・知恵の環づくり事業CO2・CO2(こつこつ)と減らす「かごしまアクション」コンテストが十四日、鹿児島市であり、奄美市の「奄美エコマネー事業」が奨励賞を受賞した。環境省が主催する全国コンクールの県代表選考会を兼ねたもので、最優秀賞(県代表)には大崎町の菜の花エコプロジェクトを中心とした資源循環型のまちづくりが選ばれた。
 環境省は温暖化対策の推進を目的に二〇〇七年度から三年計画で「一村一品・知恵の環づくり事業」を展開している。初年度となる今回のコンテストには、県内から十八団体の応募があり、書類選考で選ばれた五団体を対象に県代表選考会が行われた。
 選考会と表彰式は、鹿児島市で十四日開催された「かごしま環境フェスティバル」のイベントとして行われた。
 県代表に選ばれた大崎町の取り組みは、一般家庭から出る生ごみを遊休地で栽培する菜の花の有機肥料として活用し、菜の花から抽出した菜種油を製品化して一般家庭などに販売。使用済みとなった廃油は精製処理してごみ収集車の燃料とするもの。全国的に展開されている菜の花エコプロジェクトを県内で先駆的に取り入れて実績を上げている点などが高く評価された。
 奄美エコマネー事業は、アルミ缶や一升瓶のリサイクル量に応じて地域通貨を受け入れるシステムで、二〇〇五年からNPOや行政が一体となって取り組んでいる。これまでに回収した量はアルミ缶で約一万三千四百キロ、一升瓶で二万六百二十八本。
 奄美エコマネー運営委員会の安田壮一郎委員長は、表彰式で「エコマネー事業を通じて環境問題に対する住民の関心を高め、奄美の世界自然遺産につなげていきたい」と語っていた。

県建設設計競技で大島工業高校3年の加納さんが金賞

 社団法人鹿児島県建築士会が主催する二〇〇七年度建設設計競技の入賞者発表がこのほどあり、奄美市の県立大島工業高校(山口益男校長)の加納崇嗣さん(建設工学科三年)が県一位の金賞、平祐樹さん(同)が銅賞に選ばれた。同校生徒が佳作以上を受賞するのは今回が初めてで、関係者らを喜ばせている。
 同競技には「住宅地に建つ専用住宅」をテーマに県内の十一高校から二百六十八点が出展され、二十一人が入賞した。大島地区からは同校の作品三点が出展され、二人の作品が上位六位内に入った。生徒たちは夏休みを含む約四カ月をかけて作品づくりに取り組んだ。加納さんは「色にこだわり、自分らしさが出るように工夫した。受賞を聞いたときは信じられなかった。毎日遅くまで頑張ってきたので素直にうれしい」と話し、平さんは「本当にうれしかった。眠くなるまで頑張ったかいがあった。今回の経験で忍耐力も付いた。また次の目標へ向け頑張りたい」と述べた。
 二人の指導に当たった池M祐司教諭は「受賞を電話で聞いたときは鳥肌が立った。生徒は自分たちでアイデアを持ち、熱心に取り組んでいた。指導では正確かつスピーディーにとアドバイスした」と語り、楽しく集中できる雰囲気づくりや小規模校だからこそできるマンツーマン指導もいい作品ができた要因ではないかと話した。

10月18日(木)付 

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高橋さん、瀬戸内町で新たに標石2本を確認
 九州、山口一円を中心に旧陸軍、海軍両省が明治時代から要塞地帯の範囲を示すために設置した標石を調査している長崎県佐世保市の高橋輝吉さん(80)が十一日、奄美大島を訪れ、瀬戸内町の民家で保管されている標石二本を新たに確認した。昨年に続き二回目の来島の高橋さんは「奄美大島は厳しい要塞地帯だったことが分かる。体力が続く限り調査を続け、歴史を知らせていきたい」と話した。
 高橋さんは、兄二人を戦争で亡くした。家電品修理業を辞める一九九二年以前から訪問先で戦争にまつわる話を聞かされるうち、標石に興味を持った。これまでに佐世保市をはじめ、福岡県北九州市、宗像市、瀬戸内町などで約九十本の標石を確認。このうち、瀬戸内町では昨年、同町図書館・郷土館と古仁屋高校正門前にそれぞれ一本あることを確認した。
 今回高橋さんは、図書館・郷土館に標石を寄贈した同町清水の里力さん(86)宅にまだ標石があるという情報を得たのが来島のきっかけ。調査の結果、門付近に立てられた花こう岩製の一本と屋敷東側に表面だけ残して埋められたコンクリート製の一本を確認した。標石には「大正十年三月五日」「陸軍省」「FD」「SM」「奄美大島要塞第一地帯標」などの文字が刻まれている。
 里さんによると、戦後、近くの山から掘り出し、運んできたもので、床下にはまだ二十、三十本が埋められているという。里さんは「戦争の記念にと持ってきたが歴史の解明に役立ってよかった」と話している。
 高橋さんによると、「FZ」の文字はフライトゾーンの略で、「SM」よりも統制が厳しい地帯を意味し、「FZの標石は佐世保には一本もなく、奄美で初めて確認した」と説明する。
 各地で写真展などを開いて調査結果を市民に公表してきた高橋さんは 「今後も要塞地帯の標石は見つかるだろう。いつかは標石から見た裏面史を語りたい」と話している。

県空手道大会で奄美市の心道館が成年男子形で13連覇

 第41回全空連県秋季空手道大会(全空連県空手道連盟主催)が14日、鹿児島市の県体育館であり、奄美市の心道館(西決造代表)が成年男子形で13連覇を達成した。連覇を狙った組手は準決勝で敗れ3位に終わった。
 県秋季大会は団体のみで、形、組手に延べ103チームが出場した。奄美からは奄美市の心道館が成年男子形、同組手の両部門に出場。国体県代表の中山晋平を中心に萩原広幸、喜島大介の布陣で臨んだ。昨年と同じ顔合わせとなった決勝は糸洲会(鹿児島市)を5―0と圧倒し、連覇記録を更新した。成年男子組手は準決勝で糸洲会と当たり1―2で敗れ、組手は糸洲会が優勝した。
 里島正志監督は「形は中山を中心に安定し、連覇更新を果たした。組手は若手を加え善戦したが残念」と語り、「大島地区はベテランと若手ががっちりかみ合っている。後進を育成しながらさらなる連覇を期待したい」と願っていた。

10月19日(金)付 

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ソ連抑留で死亡した基さんの遺骨故郷へ

 第二次世界大戦後に旧ソ連に抑留され、現地で死亡した徳之島二世の基一男さん(当時三十四歳)の遺骨が十八日、伊仙町に住む長女、浅利睦子さん(61)に返還された。戦後六十二年が経過し、ようやく戻ってきた父の遺骨に睦子さんは「おかえりなさい、お父さん」と涙を流しながら語りかけた。
 政府が二〇〇〇年八月から〇一年六月にかけて収集した遺骨をDNA鑑定した結果、基さんと判明した。DNA鑑定による旧ソ連抑留死亡者の身元判明は、県関係者では今回が十四柱目。奄美関係者では初めて。
 睦子さんらによると、一男さんは満州鉄道に勤務していたが、睦子さんが生まれる前に徴兵され、抑留先のソ連シベリアクラスノヤルスク州で睦子さんが生まれた四カ月後の一九四六年七月十四日に死亡。睦子さんは母親のヨシさんと満州から引き揚げる際、当時二歳の兄も亡くしている。
 県庁であった遺骨伝達式に出席した睦子さんは一男さんの遺骨を抱えながら「会えて良かった。母が五年前に亡くなったのが残念だが、同じお墓に入れてあげたい。寒い満州から母の元に帰れたのは奇跡に近いと思うので、関係者に心からお礼を言いたい」と涙ながらに語っていた。

郷土料理百選で奄美の「鶏飯」、全国2位

 農林水産省が実施した「農山漁村の郷土料理百選」の人気投票が十日終了した。インターネットによる投票の結果、奄美の代表的な郷土料理「鶏飯」は堂々の全国二位。中間発表(九月二十日現在)の十三位から躍進した。鹿児島県はトップ10のうち四品目を占めた。
 「百選」は全国各地に伝わる郷土料理のうち、農山漁村で脈々と受け継がれ、「食べてみたい! 食べさせたい! ふるさとの味」として国民に支持される料理を選出する。人気投票の後、選定委員会を経て十二月中旬に決定する。
 投票総数は七万二千五百六十六票。全国の一万二千百三十二人が投票した。トップはイモ煮(山形)で三千七百四十六票。鶏飯は三千二百三十二票を獲得し、五百十四票差で続いた。県内料理は、キビナゴ料理が五位、豚骨料理は八位、さつまもすじは十位に入った。
 鶏飯が全国二位に選ばれたことについて県大島支庁の中野実支庁長は「鶏飯は奄美、鹿児島を代表する郷土料理。全国にアピールできた」と満足そう。「実は私も大好き。前回、奄美に赴任した際、妻が作り方を覚えたので、県本土でも食べていました」。
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