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1月12日(土)付 

与論島で1月1位の気温24・7度
 ○…十一日の奄美地方は高気圧に覆われたことなどから、各地で気温が上がった。和泊で二四・二度、奄美市名瀬で二三・九度を観測するなど四月下旬並みの暖かさとなった。
 ○…奄美群島の最南端にある与論島では、過去の一月一位の最高気温を更新する二四・七度を観測するなど汗ばむ陽気に。大金久海岸ではビーチを散策する家族連れの姿も見られた。
大和村、3年後に中学校5校を統合へ
 大和村立学校統合推進本部(本部長・永田武光村長、委員九人)は、学校統合に関する検討を重ねてきたが、構想がまとまったことから十日、国直公民館で開かれた村政懇談会の席上、永田村長らが概要を発表した。それによると、「三年後の二〇一一年四月一日に村内の中学校五校を一校(単独校)に統合し、新校舎を大和校区に建設する。小学校五校は残す。ただし、〇九年四月一日に湯湾釜分校は本校の大和小学校に統合する。児童・生徒送迎のためスクールバスを運行したい」としている。
 村教育委員会によると、〇七年四月現在の五中学校の生徒数は、大和四十四人、大棚十五人、戸円六人、名音十三人、今里二人の合計八十人。合計数の推移は〇八年度七十三人、〇九年度六十四人、一〇年度五十九人、一一年度六十三人、一二年度六十二人、一三年度五十九人と予測している。
 昨年、校区、PTA、学校、議会の各代表らで構成する「学校統合検討審議会」(委員十五人)を立ち上げ、計四回の会合を経て昨年十月に意見書をまとめて村側へ提出した。意見書の概要には(児童・生徒数減少の)現実を見たとき、最終的には中学校統合を優先的に考え、委員全員が統合はやむを得ない選択であるとの考えを持つに至った」などの結論を記してある。
 意見書提出を受けて、村側は推進本部を数回開いて検討を重ねてきた。今回発表した村側の構想は、審議会の意見書に沿った内容となっている。
 村内の学校は五校とも小中学校の併設校。中学校の統合が実現すれば単独校が誕生する。村教委によると、統合による一番の長所は、専門教科の教師の配置ができることだという。村政懇談会の席上、永田世史教育長は「これまでは便宜上、併設校を設置してきたが、小学校と中学校の教育目標は元々異なるもの。資金はかかるが、将来の子供たちのために中学校を単独校とし、教育内容を充実させたい」と述べ、理解を求めた。
 村側は十日、「学校統合等に関する調査特別委員会」を立ち上げている村議会の議員九人にも構想について説明し、質問を受けた。

1月13日(日)付 

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奄美市笠利町にトビが飛来

 奄美市笠利町の大瀬海岸では今年に入り、多数の渡り鳥に交じって珍しいトビ、くちばしがそり上がっているソリハシセイタカシギが観察された。
 奄美野鳥の会の高美喜男会長らによると、トビが飛来しているとの情報を得て十一日に大瀬海岸に出向いて確認し、写真に収めた。全長は雄が五十九センチ、雌は六十九センチで全身黒褐色。「本州などでは普通にいるトビだが、奄美での観察は非常に珍しい。私は十七年ぶりの再会。越冬しているサシバに比べてかなり大きく、迫力があった」(高会長)。
 一方、ソリハシセイタカシギは四日以降、野鳥の会メンバーらが観察。数年ごとに観察されているという。鳥飼久裕副会長は「くちばしが極端に細く、大きくそり返っており、餌を捕まえにくそうだが、それなりに機能しているようだからすごい」と話した。

太陽電池工作コンクールで瀬戸内町の与路中が2年連続長官賞

 第十九回太陽電池工作コンクール(独立行政法人新エネルギー・産業技術開発機構主催)の最終審査がこのほどあり、瀬戸内町立与路中学校(石原茂仁校長、生徒八人)の榮海帆さん(一年)、福井亜未さん(同)の「スーパーアンブレラ安心君」が資源エネルギー庁長官賞、泰綾香さん(二年)、徳永奈津美さん(一年)の「Solar Washing Machine(ソーラー洗濯機)」が審査委員長特別賞を受賞した。同校は前回大会から同コンクールに出場。資源エネルギー庁長官賞は二年連続受賞となった。
 全校生徒八人が同コンクールに応募。生徒たちはお互いのアイデアを出し合い、夏休み期間を中心に製作に取り組んだ。指導に当たった牟田典丘教諭は「回路を組み立てるのも初めての生徒が多く、機材など手に入れにくい中でも、生徒たちは自分たちなりに考え工夫していた」と言う。
 「スーパーアンブレラ安心君」は傘に仕込んだ充電電池に太陽エネルギーで発電した電気を充電。雨の日は傘に取り付けた発光ダイオードが点灯し、安全性にも優れている。また、充電をしながらぬれた傘を温風で乾かす機能も備えている。
 「Solar Washing Machine(ソーラー洗濯機)」は太陽電池で動く洗濯機。温風で細菌を退治する機能を持ち、@洗濯A脱水B乾燥―すべてを太陽エネルギーで行う画期的な装置。母親の毎日の苦労を手助けしたいという思いから考案された。
 作品は今後、校内で展示予定。同校は「機会があれば町内の多くの人たちにも見てもらいたい」と話している。

1月14日(月)付 

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加計呂麻島でキョウチクトウスズメが発生

 アフリカやインドなどに分布する熱帯系の大型スズメガの一種「キョウチクトウスズメ」が昨秋、瀬戸内町加計呂麻島で発見された。同ガは奄美では数十年前に発見されているが、発生はまれ。発生を確認した長崎県生物学会会員で同町諸鈍の柘植達雄さん(67)は「おそらく加計呂麻島では初めてで、何かが原因で成虫が飛来、食餌植物を見つけ産卵したものだろう」と推測し、今後の大量発生を懸念している。
 同ガは迷彩色のような模様で広げた羽の長さは約八センチ。幼虫はキョウチクトウやニチニチソウの葉を食べる。発見したのは同町諸鈍の山下清美さん(84)。昨年十月中旬、近所にある墓地に生えているニチニチソウの葉に約二百匹の幼虫が群がっているのを見つけた。十一月末、羽化させた成虫を柘植さんに見せ、キョウチクトウスズメであることが分かった。
 柘植さんは、今年一月九日に集落内の別の場所で幼虫二匹を発見しており、「ガは次世代になった。多産卵と思われる点が懸念される。さらに今期は暖冬傾向なので越冬して、高温期に街路樹などに利用されているキョウチクトウに食害を起こさないか見守りたい」と話している。
 同町手安に住む奄美昆虫同好会会員の前田芳之さん(60)によると、キョウチクトウスズメは奄美では侵入個体が少ないためか、周期的に発生。「何年も続けて発生したという話は聞かないが、やがてすみつくかもしれない」と定着の可能性も指摘する。

南海日日旗争奪少年サッカー大会A級はFC朝日が連覇

 第12回南海日日旗争奪少年サッカー大会(南海日日新聞社主催、奄美市サッカー協会主管)は13日、奄美市名瀬の古見方多目的広場でA、B両級、名瀬運動公園多目的広場でC級の決勝までがあり、A級はFC朝日が連覇を飾った。B級は朝日サッカースポーツ少年団A、C級は伊津部FCAがそれぞれ優勝した。FC朝日は来月開催される九州ジュニア(U―12)サッカー大会鹿児島県予選への出場権を得た。
 A級決勝は予選から無失点で勝ち上がったFC朝日、和泊両チームが激しい攻防を繰り広げた。前半は互いに譲らず、無得点で折り返したが、後半、勢いを増したFC朝日が一気に3得点。昨年王者の実力を見せ付けた。
 B級決勝カードは昨年、PK戦で惜しくも準優勝に終わった朝日Aと準決勝で昨年優勝した伊津部FCを破ったFC龍郷。後半、1点を追う朝日Aは土壇場で同点に追い付き、試合は延長戦へ突入。両者無得点で延長を終え、勝負は昨年に続くPK戦へもつれ込んだ。最後は朝日AのGK谷村がボールで顔面を強打しながらもゴールを死守し、勝利を呼び込んだ。
 C級決勝はAC奄ミランと伊津部FCAの対戦。1日で4試合を戦うきつい日程となったが、多くの保護者が見守る中、両チームの選手とも最後まで熱戦を展開。前半から積極的に攻めた伊津部FCAが3―0で制した。

喜界町が「東経130度の島」売込みへ

 喜界町小野津集落の海岸沿いの公園内に北に向かい一直線に伸びる二本の黄色いラインがある。東経一三〇度を示すこのラインは町産業振興課がこのほど、「島内外に東経一三〇度線上の島をアピールしたい」と設置した。
 天気図などで必ずといっていいほど表記される東経一三〇度は喜界島の小野津集落から平家森付近を通過し嘉鈍集落の海岸線に至る。同島から北にいくと熊本県天草、南はインドネシア・セラム島付近に達する。
 鹿児島、沖縄両県で一三〇度線上にあるのは喜界島だけ。小野津集落には町観光協会が一三〇度線の看板を設置しており、町産業振興課が実際にラインを引いた。ラインは約五十メートル。同課は「東経一三〇度線上にあることを島内外に発信し、観光振興などに役立てたい」と話している。

1月15日(火)付 

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子供たちがヤコウガイでアクセサリー作り
  奄美手熟師会(安田謙志会長)主催のこども講習会が十三日、奄美市名瀬の奄美博物館企画展示室であり、参加者らはヤコウガイアクセサリー制作に取り組んだ。講師は徳之島町母間の工房・海彩代表の池村茂さん(51)。参加者たちはヤコウガイの性質や特徴を学んだ後、それぞれ自分だけのアクセサリー作りに励んだ。
 親子連れら約六十人が参加。池村さんが初めに、ヤコウガイは@日本では屋久島から南に生息しているA海藻を食べて成長するB環境・場所によって成長に差がある―などと説明した。
 その後、参加者一人ひとりに小さく切られたヤコウガイと耐水ペーパーが配られ、水を漬けながら磨いていった。耐水ペーパーは目の粗いものから細かいものまで十枚あり、参加者たちは磨くうちにヤコウガイが次第に鮮やかな光沢を放つのを楽しみながら、約二時間ほどの作業に集中していた。
 磨き終わるとペンダントかキーホルダーのどちらかを選び、ストラップなどを取り付け、自分だけのアクセサリーを完成させた。ヤコウガイは最初と磨き終えた後の色が全く違い、参加者たちは驚きの表情を見せていた。


1月16日(水)付 

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奄美市のおがみ山バイパス、ルート変更・全線トンネル化案出る

 奄美市名瀬の中心市街地周辺で計画されている大型公共事業の今後の進め方を検討してきた「奄美のまちづくりのあり方検討委員会」(宮廻甫允委員長、委員七人)の第五回会合は十五日、鹿児島市であり、報告書案を取りまとめた。検討課題のうち「国道58号おがみ山バイパス」については、計画ルートを変更し、末広交差点から名瀬中学校前までをトンネル一本で結ぶ新案の採用を提案する。ただし事業の是非判断も事業の見直し提案も大勢意見の集約で、報告書には反対意見も併記される。報告書はこの日の論議も反映させて修正し、近く宮廻委員長が伊藤祐一郎知事に提出する。
 第五回会合では報告書案について協議した。報告書案は過去四回の会合内容と昨年十一月の第四回会合後に各委員に文書で提出を求めた意見を基に、委員長が取りまとめた。検討してきたのは@県が事業主体のおがみ山バイパス整備事業A県と市が連動して取り組む名瀬港マリンタウン整備事業。
 報告書では両事業とも「実施すべき」と結論付けた上で、現計画の見直しを提案する。見直し部分で@については、現計画の施工で必要な奄美小学校裏山「配田ヶ丘」の切り崩しと久里町など住宅密集地の用地買収を回避する、全線トンネル化の選択を提案。Aについては既に着工済みの一期工事の推進を認め、未着工の二期工事は「必要性について改めて検討し直すべき」との表現にとどめた。
 協議では、この日も地元委員らから異論が相次いだ。「事業の必要性を含め地元でさらに検討する時間がほしい」「トンネル一本のルートにすることで、現計画で解決が見込まれた市の課題が残ることになる 見直し案が地元で受け入れるだろうか」といった疑問も出された。
 これまでの議論の中心は@のルート問題。現計画は二本のトンネルを含むルートで、施工に伴い住宅密集地での用地買収や希少種の生息が確認されている配田ヶ丘の切り崩しなども疑問視されてきた。報告書で変更の最大の理由とするのは「奄美群島の世界自然遺産の登録の動きに配慮した自然環境への対応」。協議の中で宮廻委員長は「バイパスルート決定時と今とでは政策目標が変わり、自然保護を考えなけらばならない」と強調した。
 両事業の今後の進め方については、報告書の提出を受けて@は知事が、Aは知事と奄美市長が判断する。@についてルート変更となれば、都市計画の変更が必要となるため、変更設計を固めた上で改めて都市計画決定手続きが取られる。

リュウキュウアサギマダラが集団越冬

 ○…群島内各地でリュウキュウアサギマダラの集団越冬が見られるようになった。地の褐色に鮮やかな水色の斑紋の羽をたたみ、北風の吹き込まない木立でじっと体を寄せ合う姿は美しく神秘的だ。
 ○…成虫で冬を越す数少ないチョウの仲間で奄美大島を北限に東南アジアまで分布する。気温が十五度を割ると活動を休止し、集団越冬することで知られる。
 ○…十四日、奄美大島北部の雑木林ではリュウキュウアサギマダラ群がつる性の植物に列をなしてぶら下がっていた。最高気温一九度と穏やかな昼下がりになったこの日、しばしの眠りから覚めたチョウがひらひらと舞う姿も。寒さに耐えながら春の訪れを待つ集団越冬は二月中旬ごろまで見られる。

歯・口の健康に関する図画・ポスター全国コンクールで伊仙町阿権小2年生の仲島君の作品が優秀賞

 全国の小、中学生を対象にした「二〇〇七年度歯・口の健康に関する図画・ポスターコンクール」(日本学校歯科医会主催)の審査結果がこのほど発表され、県代表として出品された伊仙町立阿権小学校二年生の仲島大智君の作品が小学低学年の部で優秀賞を受賞した。大島郡歯科医師会によると、奄美からの優秀賞受賞は十二人目。同校の松本慎一郎校長は「小規模校(児童十五人)の児童たちの自信と勇気につながれば」と喜んでいる。
 コンクールは、次代を担う児童生徒に口の健康について理解と認識を深めてもらおうと、一九七七年から毎年実施。〇七年度は都道府県単位で選出した百四十七点の中から最優秀賞、優秀賞を選出した。
 仲島君は四つ切りの画用紙いっぱいに歯を磨く自分自身の顔を描き、一緒に歯磨きする弟二人の姿を入れて、歯の大切さを表現している。
 受賞について、仲島君は「とてもうれしい。これからも虫歯にならないように歯を一生懸命に磨きたい」と笑顔で話した。

1月17日(木)付 

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沖永良部島で伝統の「墓正月」
  沖永良部島で十六日、伝統行事の「墓正月」があった。各家庭が集落の共同墓地で一重一瓶を囲み、祖霊とともに新年の到来を喜ぶ光景が見られた。
 知名町の田皆集落は午前中に墓参りを済ませるのが慣例。早朝から住民が次々と墓地に集まり、吸い物や白米、豆腐、菓子を墓前に供えた。
 タイモ料理などのごちそうに舌鼓を打ち、焼酎を酌み交わして歓談。この日に合わせて帰省した出身者も加わり、近況を語り合った。午後は昨年中に不幸があった家庭に集い、祖先とともに新年を祝った。
 田皆集落は新生活改善運動に伴って墓正月が途絶えた時期もあったが、昔ながらの風習を残そうと復活させた経緯がある。根釜ナツさん(84)は「一族が顔をそろえ、正月を締めくくる大切な行事。大みそかに迎えた祖霊と正月を過ごし、再び送り出す意味もある。祖先を敬う風習を大切にしたい」と話していた。
奄美のアセビは沖縄産などとは別種
 沖縄本島では絶滅し、奄美でも野生状態では絶滅に近いリュウキュウアセビは花冠と呼ばれる花や葉の形態の違いに続いて、DNA分析でも沖縄産や台湾産と異なることが京都大学大学院人間・環境学研究科の瀬戸口浩彰准教授らのグループ研究で明らかになった。現在の和名は沖縄産につけられているため、瀬戸口准教授らは奄美産を別種として発表する準備を進めている。瀬戸口准教授は「リュウキュウアセビは一つの奄美の遺産。大事にしてほしい」と話す。
 植物系統分類が専門の瀬戸口准教授らは奄美大島や沖縄本島、台湾、屋久島の各アセビについて葉と花の形態を比較。この結果、奄美大島産の葉は沖縄産より幅が広く、台湾産や屋久島産より大きく、花冠も奄美大島産が最も大きかった。結果は二〇〇六年、日本植物分類学会誌に瀬戸内町の造園業前田芳之さんや台湾の研究者ら五人の共同執筆で「琉球列島と台湾のアセビ属の葉と花の形態比較」の題で発表した。
 DNAの分析結果は昨年、ドイツ・スプリンガー社のインターネットサイト「植物の系統と進化」上で公開された。瀬戸口准教授によると、沖縄産は台湾産に近く、奄美大島産はむしろ屋久島産に近かったという。瀬戸口准教授は「奄美大島産は形、DNAの両方で区別できた」とし、奄美大島産アセビが独立することで系統が二つに分かれる、と説明する。
 同社は今後、DNAの分析結果を印刷物にして発表する予定。
 瀬戸口准教授によると、台湾から琉球列島に分布するアセビ属の研究が遅れた背景には沖縄、奄美での野生絶滅や絶滅寸前状態があるとし、今回の研究でも奄美大島や沖縄産は民家や試験場に残された株を使用。民家で維持されている株も傷んでいるものが見られ、「絶滅する前に系統保存したい」として、系統維持のための取り組みも続けていくという。

1月18日(金)付 

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デイゴの害虫・デイゴヒメコバチがまん延

 奄美、沖縄で街路樹などに植栽され、初夏の花として親しまれているデイゴに害虫がまん延していることが島内の研究者らの観察で分かった。害虫は体長が一ミリ余りしかない「デイゴヒメコバチ」と呼ばれる昆虫。こずえや葉にすくって虫こぶを作り、木を枯らすこともある。文化財指定などの貴重なデイゴが被害に遭わないか懸念されている。
 「植物防疫」第六十一巻第九号=二〇〇七年九月号)で発生の状況などを紹介した日本学術振興会の上地奈美特別研究員によると、デイゴヒメコバチは国内では二〇〇五年五月に沖縄県石垣島で発見されたのが最初。その後、沖縄本島で枝葉がこぶ状に変形した株が次々と見つかった。デイゴヒメコバチは〇四年に新種として記載され、和名は上地特別研究員らが昨年の短報で提案した。
 沖縄での発生情報を受けて奄美大島では瀬戸内町の造園業前田芳之さんや県立大島高校の金井賢一教諭、龍郷町の県森林技術総合センター龍郷町駐在職員らが調査。前田さんや金井教諭によると、奄美大島では〇六年十二月、〇七年一月には瀬戸内町を中心に一部で発生を確認したが、同八月にはほぼ全域で確認。徳之島は昨年二月の時点で、喜界島も昨年八月の調査でいずれも広範囲の発生が確認された。
 金井教諭は結果をまとめ、昨年九月の日本昆虫学会神戸大会で「奄美群島へのデイゴヒメコバチの侵入」のタイトルで発表した。金井教諭によると、昨年八月の時点で発生していない島もあったが、「現在は奄美全域で発生している可能性がある。諸鈍のデイゴにいつ移ってもおかしくない。奄美でデイゴは数が多く、薬剤をまくのは無理。奄美から(この虫が)消えることはないだろう」と悲観的だ。
 羽化も調べている前田さんによると、奄美大島では冬場でもねずみ色のほこりみたいな成虫が風で撒き散らされて飛んでおり、今後も被害の拡大を懸念。「昨年八月の調査で奄美大島全域に広がっているのを確認した。(被害の枝葉を)今の間にせん定して焼却すればいい」と提案する一方、観光資源にもなっている巨木デイゴへの被害を心配している。

2号竿で6・8キロのカスミアジ釣る

 龍郷町の前田誠さん(32)は三日、奄美市住用町の標的ハナレで2号竿(さお)を使っての細仕掛けで八〇・五センチ、六・八キロのカスミアジを上げた。「去年の正月は三・五キロのカツオ。それよりも大きい」と自己最高サイズの釣果にも喜んだ。
 毎年正月の釣りクラブの釣行に三度目の参加。友人の柳雅也さんと二人でポイントに降り、午前五時半ごろから釣り始めた。くだんの当たりは午前九時から同十時ごろだったという。最初は魚影が見えず、「クロからもしれない」と慎重にやりとりし、十五―二十分で無事に取り込んだ。
 柳さんが隣でラインの調整をアドバイスし、タモを入れた。前田さんは「最後まで上げれたのは柳君のアドバイスのおかげ」と感謝。「次も2号竿(さお)で七`オーバーを釣りたい」とこだわりを見せた。

 【前田さんの仕掛け】▽竿 上物2号竿▽道糸 6号▽ハリス 8号▽針 チヌ8号▽餌 沖アミ
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