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2月16日(土)付 

瀬戸内町久慈で集落のユセ釣り大会
 瀬戸内町の久慈集落(武田正文区長、九十世帯)は十日、旧正月恒例のユセ(和名エソ)釣り大会を開催した。小学生からお年寄りまで三十四人が参加し、釣りを楽しながら、親ぼくを深めた。
 ユセ釣りは十年以上も続く恒例行事。参加した人々は午前八時には船を出し、思い思いの漁場で計量の午後三時まで目いっぱい釣りを楽しみ、婦人会は特製うどんを作って出迎えた。
 計量には見物人も大勢集まった。台秤(はかり)を見詰めていた人々は「これはだいばん」「釣れる人には釣れるんだな」と感心することしきり。大物賞は五九〇グラムを釣り上げた伊村良宜さん(68)が獲得し、恵比寿(えびす)さまのような笑顔を見せた。
 ユセは水深五〇―六〇メートルに生息する深海魚寒さの厳しい時期によく釣れるで、すり身や練り物に利用されることが多いが、油でカリカリに揚げても美味。久慈の人々は昔から空揚げを好んで食べているという。
モニターツアー「奄美ヘルスツーリズム」が奄美大島で始まる
 奄美の自然や食文化に触れ、長寿と健康、癒やしをテーマにしたモニターツアー「奄美ヘルスツーリズム」が十四日に奄美大島で始まった。福岡県から二十―六十歳代の十二人が参加。十五日は奄美市名瀬の金作原原生林を散策し、タラソテラピーも体験した。
 県が二〇〇四年度から奄美の自立的発展を目指し推進する「あまみ長寿・子宝プロジェクト」の一環。同プロジェクトで健康増進や癒やし効果が検証されたタラソテラピーや長寿食材、島唄・島踊りなど活用したツーリズムを確立し、産業振興につなげるのが狙い。県が企画し、奄美エーストラベルが主催した。
 モニターは約百六十人の中から抽選で選ばれた十二人。ほとんどの参加者が奄美大島は初めて。二日目の十五日のプログラムは金作原散策とタラソ体験。奄美中央林道の林道知名瀬線始点でバスを降りた一行は、金作原まで約三・五キロをウオーキング。小雨のぱらつくあいにくの天候となったが、参加者らは観光ネットワーク奄美のスタッフの案内でヒカゲヘゴなどが生い茂る奄美特有の自然を満喫した。
 一行はこの後、大浜海浜公園のタラソ奄美の竜宮に移動し、温海水プールや島踊りのエクササイズを体験した。

2月17日(日)付 

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奄美市名瀬で「ホウサイ展」

 奄美山草会(中山芳一会長)主催の報歳(ほうさい)展が十六日、奄美市名瀬の公民館金久分館で始まった。会員が丹精込めて育てたホウサイランなど百二十鉢が並び、園芸ファンを楽しませている。
 ホウサイは東洋ランの一種。旧正月のころに開花するため、年を報(しら)せる花として重宝されている、白と赤の二系統ある奄美ホウサイは貴重で、観賞用に栽培されている。清そで気品があるところが魅力だ。
 会場には奄美ホウサイを中心にフウキラン(富貴蘭)、フウラン(風蘭)も展示されており、栽培方法を熱心に質問する人も多かった。中山会長は「ホウサイは日陰で育て、水の管理に注意してほしい。肥料はあまり要らない」などと話した。

2月18日(月)付 

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喜界町で初のミカンの種飛ばし大会

 地元のミカンを見直そうと喜界町中央公民館旧館ホールで十七日、「みかん種飛ばし競争」があった。初めての試み。小学生から一般まで三十人を超す出場者が在来種のシークの種など使って飛距離を競った。
 同公民館の自主事業の一つ。小学生五人、中学生三十人、一般三人の計三十八人が出場した。使用するミカンの種類は自由。出場者らは今が旬のタンカンや在来種のシークの種を使って一人二回ずつ舞台からフロアに向かって思い切り種を飛ばした。
 距離は種の着地点でなく、止まった位置で測定。主催側は優勝者の距離を十一メートル前後とみていたが、予想以上の好記録がでた。特に中学生は四人が十メートルを超えた。各部門の優勝記録は小学生七・一三メートル、中学生十四・三三メートル、一般八・七九メートル。緊張の余り二メートル前後と不本意な記録に終わった出場者もいた。
 初めての大会でサトウキビの収穫期と重なり、出場者はやや少なかったが、会場には保護者らも応援に駆け付け、盛り上がった。同公民館では「町民誰もが気軽に楽しめるイベントとして企画した。来年も開催してほしいとの要望もあり、次回はクリハー(喜界ミカン)の収穫期の秋ごろに開催したい」と話す。

県奄美パーク「春まつり」、舞台芸能でにぎわう

 奄美市笠利町の県奄美パーク「春まつり〜シマジマだより」が十七日、イベント広場であった。伊仙町上面縄に伝わる素朴な「ションマイカ踊り」をはじめ、島唄や日本舞踊、琉球舞踊、新民謡と各地の舞台芸能がにぎやかに繰り広げられた。
 幕開けを飾ったのは渡哲一さんら瀬戸内町の唄者による島唄。「嘉徳なべ加那節」「いとぅ節」などをヒギャ節独特の曲げで歌い上げた。竜柳流茂教室が日舞を、柳清本流柳清会が琉舞をあでやかに舞い踊った。
 泉清次さんら三人は新民謡を披露。おなじみ「島のブルース」では会場から手拍子、指笛(ハト)に加えて手踊りする観客も見られ、来場者は情感たっぷりの歌声に酔いしれた。
 奄美大島初公演の上面縄ションマイカ保存会(富岡義英会長)は会員約四十人のうち十七人が来島した。「越中おわら節」をルーツとし、関西の紡績工場で働いていた出身者が伝承したのが始まりとされる。
 太鼓のリズムで調子を取り、輪になった男女が歌を掛け合う素朴な伝統芸能。「おわらのションマイカイナ おわらの十八番 今出てやってきたよ」などと歌い継ぎながら手踊りを繰り返した。締めはワイド節踊りから六調へと移り、ステージ下では観客も飛び入りするなどにぎやかな歌と踊りが広がった。

2月19日(火)付 

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宇検村議会議長に前田啓一氏
 宇検村議会は十八日、臨時会を開いた。宮原計介議長の死去に伴い、空席となっていた議長選挙があり、前田啓一副議長(53)=宇検=を選出した。副議長が空席となったため、補充選挙も行われ、松井辰夫議員(54)=芦検=を選んだ。
 議長、副議長選挙とも投票で行われた。有効投票十票のうち、議長選挙は前田氏が六票、無効四票で当選した。副議長は松井氏五票を獲得して当選。幸春美氏は四票、無効一票だった。併せて大島地区衛生組合議員選挙もあり、前田議長を選出した。

奄美市も戸籍事務を電算化

 奄美市の戸籍総合システム稼動式が十八日、本庁舎一階ロビーであった。紙原本で管理していた戸籍を電算化管理することで事務処理の迅速化などを図り、住民サービスや事務処理水準の向上に努める。平田隆義市長など関係者三人がテープカットを行い、新システムの稼動を祝った。群島内では十番目の新システム導入となる。
 稼動式で平田市長は「住民サービスの向上、プライバシーの保護、事務の効率化などを目的に事業を進めてきた。担当職員においては、稼動を契機に更なる住民サービスの向上と戸籍事務の効率化に努めてもらいたい」とあいさつ。
 テープカット後、住用村山間の農業肥後末雄さん(61)の戸籍証明書を第一号として発行し、平田市長が肥後さんに手渡した。
 奄美市の本籍数は昨年十二月現在で二万八千二百四十二戸、本籍人口は六万七千九百七十一人。電算化により用紙サイズがB4からA4に、縦書きが横書きとなり、生年月日等の数字が漢数字からアラビア数字に、表示が文章形式から項目のみの表示となる。
 これまで各支所の戸籍発行に約二十分を要したが、電算化により約五分に短縮される。また、事務処理水準の向上や経費節減なども期待されている。事業導入にかかる費用は約一億七千八百九十万円。

2月20日(水)付 

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林野庁の奄美群島森林生態系保護地域設定委員会が現地調査

 林野庁の九州森林管理局が設置した「奄美群島森林生態系保護地域設定委員会」(委員十八人)の現地調査会が十九日、奄美市役所会議室で開かれ、委員会設置趣旨の説明があった。また、三日間にわたって徳之島と奄美大島で現地調査を実施・計画している。二島の国有林を対象に奄美で初となる「森林生態系保護地域」の保護林を設定、原生的な天然林を保存することが目的。来年度に保存地区や保全利用地区の位置や区域、保存を図るべき生物や管理・利用などに関する事項を審議し、九州森林管理局長へ意見を述べる。
 現地調査会には委員ら二十五人が出席。津元ョ光九州森林管理局長は「奄美には貴重な動植物が生息しており、国有林の管理を綿密にしていきたい。今年度は調査を進め、来年度検討してほしい。奄美は世界自然遺産登録を目指しており、森林生態系保護地域指定は(登録に向けた)保護担保措置の一つとなる」と述べた。
 続いて森林生態系保護地域設定要領、保護林制度の概要などについて説明があり、終了後に金作原と神屋周辺の国有林で現地調査があった。
森林生態系保護地域とは七種類に区分されている保護林の一種。この保護林制度は国立公園制度より古く、一九一五年に制定された国有林独自の制度。原生的な天然林を保存することで自然環境の維持、動植物の保護、遺伝資源の保存、森林施業・管理技術の発展、学術研究等に役立てると位置付けている地域。
 委員は@林学、生態学等について学術的見識を有する者A林業、自然保護、文化等の有識者B関係地方公共団体の長―など。

奄美各島にもハングル入りポリタンク漂着

 今年に入り、山陰から九州にかけてハングルのラベルが付いたポリ容器が大量に漂着しているが、県内でも同様のポリ容器が喜界町で今月十七日に百三十個発見されたほか、十三日に和泊町で三十個、十八日には宇検村で八個見つかった。和泊と宇検の容器はすべて空だったが、喜界に漂着した容器の約三分の一には液体が入っており、強酸性の硫酸や酢酸が入っていることを示すラベルが付いていた。県は市町村を通じ「ポリ容器を発見した場合、絶対に手を触れず地元自治体に連絡してほしい」と住民に呼びかけている。
 県河川課などによると、ポリ容器は十八―二十リットル入りのものが中心で、喜界に漂着した液体の分析はまだ行っていないが、ラベルなどから強酸性の液体が入っている可能性があり、液体に触れた場合、やけどや目に入った場合には失明する恐れがあるという。
 県は二月八日に国から、ハングルのポリ容器が大量に漂着しているので注意するよう情報提供を受け、十二日に県の出先機関に注意喚起の連絡をしていた。これまで県に報告があったのは@沖永良部島・和泊町の西海岸で三十個A喜界島北部の小野津海岸一帯で百三十個B奄美大島・宇検村の船越海岸で八個―の三件。

2月21日(木)付 

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県下一周駅伝で奄美は総合12位
 第55回県下一周市郡対抗駅伝競走大会(県、県教委、南日本新聞社など主催)最終日は20日、根占―鹿児島市間の11区間115・5キロであり、大島は日間11位と健闘したが、総合順位は変わらず、2年連続の最下位に終わった。8区春山優太が区間8位の力走を見せた。姶良が5日間連続の日間優勝で総合7連覇を達成。躍進順位は昨年より17分31秒縮めた出水が1位、大島は6分17秒縮め、6位だった。
 大島は最終日1区を任された永里剛城が区間11位でたすきをつなぐと、最終区まで11位をキープ。6区までは総合11位の熊毛に迫る勢いを見せたが、後半伸びなかった。チーム最年長の備博典は最終区で9位に入る意地を見せた。
 備秀朗監督は最終日レースを振り返り、「総合順位を上げることを目標に、選手全員が最後まであきらめず、走ってくれた」と選手の頑張りをたたえた。2年連続総合最下位の結果については「全体的にしっかり走れてはいるが、他チームに対抗できるエースがいないということ。出走21人のレベルアップに努めなければならない」と選手層の薄さを悔やんだ。
 大会では連日、多くの奄美出身者らが沿道で熱い声援を送った。備監督は「今が一番の踏ん張りどころ。山田勇基、永里剛城、春山優太、川翔太ら若手はこれからますます強くなる。来年は期待に応えられるように頑張りたい」と飛躍を誓った。
大和村の大和小湯湾釜分校統合、2年延期
 大和村の学校統合検討推進本部(本部長・永田武光村長、委員九人)は十八日夜、大和小学校湯湾釜分校の保護者らに対し、本校への統合を当初計画より二年延期し、二〇一一年四月一日とすると報告した。
 同村は昨年、学校統合検討審議会(委員十五人)を立ち上げ、計四回の会合を経て同年十月に意見書をまとめ村側へ提出した。意見書提出を受けて村側は推進本部を設置し検討してきた。
 先月中旬、各集落で開催した村政懇談会で@一一年四月一日に村内の中学校五校を一校に統合し、新校舎を大和校区に建設するA小学校五校は残すが、湯湾釜分校は〇九年四月一日に統合する―との計画を示した。
 懇談会の席上、湯湾釜分校について国直、湯湾釜両集落の住民、保護者から「統合時期が早いのでは」などの意見があり、同本部で再度検討、統合時期を二年延期し、中学校の統合と同じ一一年四月一日とした。
 湯湾釜分校には現在、一年生三人、二年生三人の計六人が在籍している。

2月22日(金)付 

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奄美市で奄美・沖縄経済シンポジウム

 奄美群島広域事務組合(管理者・平田隆義奄美市長)などが主催する奄美・沖縄経済交流シンポジウムが二十一日、奄美市内のホテルであった。今回のテーマは「焼酎文化に見る南西諸島の連携に向けて」。黒糖焼酎と泡盛の製造、PRに携わる人々が意見交換。「古酒になる蒸留酒がある琉球諸島をアピールしていけばどうか」「差異を大事にし、大きな戦略は協力して進めていこう」「沖縄にも黒糖焼酎を売り込んでほしい」といった意見が出た。焼酎と泡盛の競争、協力が奄美・沖縄の交流を一層進めることにもなりそうだ。
 シンポジウムは基調講演とパネルディスカッションの二部構成。基調講演は沖縄の豊川あさみさん。豊川さんは鍾乳洞を活用した泡盛の古酒製造と、泡盛に合う料理を出すレストランなどを営んでいる。金武町に来なければ手に入らない商品も多く、タイモなど地元の産物を取り扱っている。
 豊川さんは「地域活性化にロマンを求めて」と題して、「一次(農業)、二次(泡盛製造)、三次(観光や商業)がスムーズに連携できれば地域はもっと盛り上がる」「奄美は鶏飯がある。地鶏はアピールできる」とアドバイスした。
 パネルディスカッションは奄美側から西平功さん(西平酒造)、富田恭弘さん(富田酒造)、沖縄側からは豊川さんと、長嶺哲也さん(泡盛ライター・泡盛マイスター)が登壇し、島田勝也さん(NPO法人沖縄人財クラスター研究会)がコーディネーターを務めた。
 長嶺さんは情報の大切さを強調。「飲むだけなく、スポークスマンとして島の内外に伝えていく存在が必要」と指摘。富田さんは「焼酎造りを通じて全国に友達が増え、仲間ができた」と経験を話した。昨年は本土の居酒屋オーナー、お客とともに喜界島でキビ刈り、黒糖造り体験もした。西平さんは黒糖焼酎の歩みを語った。
 議論は焼酎と泡盛の交流に及び、「九州のメーカーには古酒はない。泡盛と黒糖焼酎は古酒ができる。『琉球諸島』を通じてアピールしてはどうか」「小さな部分では奄美、沖縄の差異を大事にして、海外輸出など大きな戦略は奄美、沖縄の枠を取り払って協力していくことが大事」との意見があった。フロアからは焼酎を活用したフルコース創作、「沖縄の物産公社で奄美の商品を取り扱ってほしい」と要望があった。

与論町で撮影の映画「めがね」がベルリン映画祭パノラマ部門でマンフレート・ザルツゲーバー賞受賞

 与論町で撮影が行われた映画「めがね」(配給・日活)がベルリン映画祭パノラマ部門でマンフレート・ザルツゲーバー賞を受賞した。日本映画の同賞受賞は初めて。荻上直子監督は授賞式で「私自身が作っていて面白いと感じたところに観客の方々が素晴らしく反応してくれた。このことが映画を作る人間として受賞にも勝る喜びです」と語り、関係者に謝意を伝えた。
 作品は小林聡美さん演じるタエコが海辺の町を訪れ、人々との触れ合いを通して失いかけていた何かを取り戻すという設定。与論町の海岸や民宿が撮影地に選ばれ、二〇〇七年二月から三月にかけてロケが行われた。小林さんのほか市川実日子さん、加瀬亮さんらが出演している。
 めがねは九月の公開以降、興行収入五億円を達成した。映画評論家の白井佳夫氏は「日本人の日常の向こう側に新しい脱力的な人間関係を発見していこうとする魅力的な映画」と評価。三月十九日にはDVD(定価五千四十円、発売元バップ)の全国発売を予定している。
ザルツゲーバー賞は既存の概念にとらわれない芸術を表現した作品が対象。受賞の知らせを受けた小林さんは「国を越えて映画の世界観を楽しんでいただけたことは何よりの喜び。これから先も世界のどこかで誰かに楽しんでもらえたらうれしい」とのコメントを発表した。
 同映画祭には奄美大島でロケを行った「母べえ」(山田洋次監督)もコンペティション部門に出品した。
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