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3月15日(土)付 

奄美市で「産業クロスリンクin奄美」開催
 「奄美から環境産業の創出」をキャッチフレーズに、産業クロスリンクin奄美(奄美市農業研究センター主催)が十四日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。黒糖焼酎粕(かす)を利用してもろみ酢や化粧品を開発している企業が事例発表。鹿児島大学農学部の藤井悟教授は焼酎粕に含まれる日焼け防止、美白効果に着目、化粧品としての「可能性が高い」と期待した。
 クロスリンクは「環境」をキーワードにした産学官の集い。@特別講演A地域新生コンソーシアム研究開発事業成果報告B地域内企業の発表C地域外企業の発表D地域資源活用研究発表―の五部構成で行われた。
 コンソーシアム研究は藤井教授が「黒糖焼酎廃液由来の生理活性物質の化粧品としての可能性」と題して発表した。焼酎粕に含まれているポリフェノールに着目。日焼けの原因となるメラニンとの関係を調べた結果、一般の化粧品によく使われるアルピチンよりもメラニンの抑制効果があることが判明。「毒性成分もなく、化粧品として活用できる」と述べた。
 地域内企業は五つの企業、団体が発表した。奄美大島開運酒造の泊浩伸取締役は焼酎粕を利用したもろみ酢、ドレッシング開発について発表し、「添加物なしで好評だが、薬事法との関係で宣伝が難しい。他産地の競合も激しく、販売方法が課題」と述べた。
 「奄美のしずく」の泊一子取締役は島の山草などを使った酵素エキス開発、アマミファッション研究所の原暁穂主任研究員は「発酵黒糖もろみエキスを配合した基礎化粧品」、アイランドソウルの野崎昇礼代表は環境に優しい洗剤開発を発表した。奄美市農林振興課の山下修営農指導係長は焼酎粕や木くずを利用したたい肥づくりを紹介した。
 地域外発表、地域資源活用発表も多彩。沖縄のトマス技術研究所の福富健仁代表取締役(奄美市名瀬出身)はダイオキシン発生量を抑えた小型・中型の焼却炉を開発。与那国島をはじめ沖縄の例を挙げ、奄美での導入を提案した。
 文化センターのロビーには発表した企業のブースも設置。ビジネス商談も行われ、「環境をテーマにした島内・島内企業の出合い」を演出した。
地デジ名瀬中継局に予備免許
 九州総合通信局は十四日、県内の放送事業者五社に対し地上デジタル放送の名瀬、中之島両中継局の予備免許を交付した。名瀬中継局は、奄美市や龍郷町、喜界町の一部(約一万九千九百世帯)をカバーする。今月三十一日からの試験放送を経て八月一日に開局し、本放送を開始する予定。残る瀬戸内、徳之島、知名の基幹中継局は十月に本放送開始予定。
 奄美の基幹中継局は、総務省の「地域情報通信基盤整備推進交付金」制度を活用して整備する。
 八月に名瀬、中之島両中継局が開局すると、県内の世帯カバー率は78・2%になる。奄美では二〇一一年のアナログ放送終了までに、基幹中継局五局のほかに、二十一カ所の小規模中継局も整備される予定。
 県庁であった交付式にはNHK鹿児島放送局、南日本放送、鹿児島テレビ放送、鹿児島放送、鹿児島読売テレビの代表者が出席し、九州総合通信局の武井俊幸局長が各社に予備免許の書類を手渡した。武井局長は「南北六百キロある鹿児島県で奄美群島のデジタル放送普及が懸案となっていたが、今回の中継局はその第一歩となる。今後は、共同受信施設の整備にも取り組んでいきたい」などと語っていた。

3月16日(日)付 

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和泊町で「おもしろジャガイモコンテスト」

 和泊町の内城こども園(瀬川兼代園長、園児三十九人)で十五日、「おもしろジャガイモコンテスト」が開かれた。沖永良部島の農産物に親しみ、食育を広げようと初開催したイベント。審査の結果、最優秀賞に東大悟朗君、優秀賞に高山夢生(いぶき)さん、優良賞に伊集院喜美枝さん出品のジャガイモが選ばれた。
 コンテストは園児や町民に参加を呼び掛け、個人、団体計四十組から約百二十個が集まった。会場にはハートや雪だるま、チューリップなどに似たユニークなジャガイモがずらり。来場者の人気投票で上位三点を選び、表彰した。
 審査の合間には園児が踊りを披露したり、ジャガイモのおやつを試食したりと場内は和やかな雰囲気に包まれた。
 優秀賞に輝いた高山さん(四歳)は「家族と一緒に畑へ出掛けた。変わった形のジャガイモが次々と出てきて楽しかった」と笑顔。瀬川園長は「産地ならではの充実したイベント。子供や保護者が地元の農産物に接する機会を多く提供したい」と話していた。

3月17日(月)付 

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障害者らが車いすバスケなどで交流

 奄美市身体障害者協会(里島光一郎会長)は十六日、同市住用町の奄美体験交流館などで交流会を開いた。一昨年から障害者グループが取り組んでいる車いすバスケットボールやグラウンドゴルフなどを通じ会員の親ぼくを深めた。
 旧三市町村の障害者の交流を図り、社会参加の気運づくりを目的に昨年、笠利町で初の交流会を開催した。会員のほか、奄美看護福祉専門学校生や市や市社会福祉協議会職員、特別養護老人ホーム「奄美佳南園」職員ら約百二十人が参加した。
 参加者らは屋内(奄美体験交流館)と屋外(東城小中グラウンド)に分かれ、車いすバスケットボールや車いすフォークダンス、グラウンドゴルフ、ゲートボールの四種目で交流した。
 車いすバスケットボールには、障害者グループ「ライブ・ライフ・夢創花」のメンバーらが参加。奄美佳南園職員らの指導でボランティアのチームらと対戦した。ゴールが決まるたびに歓声が上がった。
 「夢創花」は、若い在宅障害者の交流にと一昨年から車いすバスケットボールボールに取り組んでおり、現在、競技用の車いす二台を所有し、近く国の障害者自立支援法に基づく特別対策事業で五台を導入する予定。後藤美智子代表世話人は「普段は五―九人で毎月一回練習している。このように大勢の人たちと交流試合をすることが理想」と話す。

ツバキの枝にぬいぐるみ状のカビ

 奄美市名瀬長浜町の民家の庭に植えられている高さ約一・五メートルのツバキの枝に長さ約一三センチ、幅約七センチの白いぬいぐるみのようなものが下がっているのが見つかった。園芸植物病害虫図鑑などによると、ツバキ類やツツジ類にだけ発生する「もち病」といわれる病気のようだ。
 家主によると数日前に友人が見つけた。頭、手足があってぬいぐるみのように見え、二人でダンスをしているようにも見える。
 図鑑によると、「担子菌に属するカビで、若い葉が餅を焼いたように肉厚になり、球状に膨れてくる。病気が進行すると、表面は白いカビに覆われ、肥大部はつぶれたように干からびて落葉する」という。

3月18日(火)付 

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奄美市で「奄美地域の自然資源の保全・活用に関する検討会」開催
 環境省が設置した「奄美地域の自然資源の保全・活用に関する検討会」(座長・田川日出夫鹿児島大名誉教授、委員九人)の第一回会合が十七日、奄美市であった。奄美群島の世界自然遺産登録の前提となる国立公園指定に向けた、自然資源の保全策と活用策の基本的な考え方を検討する機関で、今年十月をめどに提言をまとめる。協議の中で事務局は、国立公園指定時期について「計画は無いが、努力目標として五年後ぐらいまでに」と説明した。
 検討委は環境、経済、観光、民俗文化、行政機関、森林保有の林業者など幅広い分野の専門家で構成。
 検討事項の柱は@社会経済や歴史文化を含めた地域現状A保全・活用すべき資源B自然資源の保全・活用策。具体的には林業と自然を共存させる方策や、遺産登録が実現すると高まるとみられる観光需要への対応方策なども検討する。環境省は、提言を区域規制の線引きなどに活用する。
 委員からは「専門的な議論と併行して地域住民の理解を得る取り組みが必要だ」「遺産登録で伝統や自然景観が失われている地域もある。地域と地元行政の議論が必要だ。他の省庁がどう絡むのかも問題だ」「自然と文化を合わせて考えることで人間主体の指定方針が見えてくるではないか」などの意見が出た。
 次回七月の検討委では提言骨子案を論議する見込み。事務局は「この二年で地域の了解が得られれば、国立公園としての規制と事業の姿が見えてくる」とも説明した。

昇曙夢没後50年シンポの記念誌できる

 昨年五月に開かれた昇曙夢没後五十年をしのぶシンポジウム(同実行委員会主催)の記念誌が完成した。ロシア文学者、日本復帰運動家、民俗学者の三つの側面から昇が国内や奄美に残した功績に迫った。実行委員会会長で昇研究家の和田芳英さんは後書きで「純民間の企画として出発したシンポジウムの大成功は昇先生の御遺徳のたまもの」と記し、参加者の支援協力に感謝の言葉をつづっている。非売品。
 昇は瀬戸内町加計呂麻島芝の出身。東京でロシア文学研究の傍ら翻訳集などを出版した。泉芳朗らと奄美の日本復帰運動に尽力するとともに、民俗誌「大奄美史」を著したことでも知られる。
 記念誌はシンポジウムの進行に沿って@ロシア文学者(ロシア学全般)としての功績を語るA日本復帰運動に関する功績と名著「大奄美史」を語る―の二章で構成し、パネリストやフロアの発言を詳細にまとめた。
 付録では昇の年譜や交流人物一覧、シンポ関連記事のほか、昇の著作が芸術院賞候補に挙がった際の談話記事なども掲載している。

県大島紬技術指導センターで紬伝習生の修了式

 県大島紬技術指導センター(上原守峰館長)で十七日、紬伝習生の修了式があった。二〇〇七年度はデザイン、染色化学両科合わせて五人が修了。大島紬を技術面で支える若い力が誕生した。出席者は時代に対応した新感覚の紬作りに期待した。
 修了式に当たって上原館長はそれぞれの進路についてアドバイスした後、「伝統とは昔からの知恵を今に生かすことでもある。若い力が産地を支える。現代社会に新しい感覚の大島紬を創造してほしい」と式辞を述べた。
 行政、業界の祝辞に続いて修了生代表の日野澤恵さん(染色化学)が謝辞。「大島紬のさまざまな工程を見学、実習することで多くの人の思いや苦労が詰まっていることを実感した。紬を取り巻く環境は明るいとはいえないが、伝統産業の発展のため、頑張っていきたい」と決意を新たにした。
 日野さんら五人とも奄美に残り、引き続き紬の技術習得、販売に携わる。
 大島紬の中堅技術者を育成する伝習生制度は一九三二年度(昭和七年度)に始まった。二〇〇七年度を含めて千三十九人の技術者を送り出している。

3月19日(水)付 

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喜界町が15集落の八月踊りをDVD化

 喜界町は、二年計画で町内各集落の八月踊りの映像化に取り組んでおり、このほど十五集落のDVDが完成した。十八日、映像作製委員会のメンバーらが町役場を訪れ、加藤啓雄町長にDVDを引き渡した。
 県が推進するあまみ長寿・子宝プロジェクトの「巡るいのちのキョラジマ創造事業」の一環。「伝統文化を通じ癒やしの長寿社会の実現」を狙いに映像作製委員会(十五人)を立ち上げ、昨年九月の伊砂集落を皮切りに撮影してきた。
 完成したDVDは、八月踊りのほか、集落の風景やシマ遊び(豊年祭)など年中行事も収録されている。特長は、手の振りや足の運びなどが分かるように八月踊りを前後左右から撮影した三人踊りが収録されていること。
 映像作製委員会のメンバーらは十八日午前、町役場を訪れ、同委員会の北島公一さんが加藤啓雄町長に今年度収録した十五集落のDVDを手渡した。来年度は八集落での収録を予定している。
 DVDは各集落や図書館、学校などに配布し、八月踊りの伝承に役立てる。町教育委員会は「八月踊り唄を歌える人が少なくなってきている。撮影をきっかけに次世代へ伝えていかなければないらいという気運が高まっている」と話す。

節田マンカイとウケユリ自生地を県指定文化財指定へ答申

 県文化財保護審議会(三木靖会長)は十八日、奄美市笠利町の伝統芸能、節田マンカイ(無形民俗文化財)や瀬戸内町請島のウケユリ自生地(天然記念物)など九件を県指定文化財にするよう県教育委員会に答申した。四月開催予定の県教育委員会で議決後、正式に指定される。
 答申があったのは有形文化財五件、天然記念物三件、無形民俗文化財一件。奄美関係では、節田マンカイが無形民俗文化財、請島のウケユリ自生地が天然記念物に含まれている。県指定の文化財は今回の九件を含めると二百三十九件になる。
 節田マンカイは、節田集落に伝わる旧正月の伝統芸能で、男女が向かい合って座り、招くような手振りをしながら歌の掛け合いをする。奄美の島唄・唄遊びの核となる掛け合いの古態を示している。ウケユリは花弁が純白で強い芳香を持つユリ科の植物。現在は請島のほか加計呂麻島、与路島、奄美大島にわずかに分布し、県の希少野生動植物にも指定されている。

3月20日(木)付 

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オオトラツグミのさえずりを聞く探鳥会実施
 国の天然記念物のオオトラツグミのさえずりを聞くことを目的とした奄美野鳥の会(高美喜男会長)主催の「リスニング探鳥会」が十六日早朝、奄美市住用町神屋であり、さえずりを三回確認した。アマミヤマシギ、カラスバト、アカヒゲ、ルリカケスのさえずりも確認した。
 二十三日に行われるオオトラツグミさえずり一斉調査、二十日から始まる補足調査の参加者らに鳴き声を知ってもらおうと開催しており、他の野鳥があまり鳴かない時間帯に実施している。
 この日のリスニング探鳥会には、幼児を含め三十五人が参加。辺りが真っ暗な午前五時四十分ごろから夜明け間近い六時半ごろまで周囲の山々から聞こえてくる野鳥のさえずりに耳を傾けた。

3月21日(金)付 

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奄美市住用町で「巨大昆虫展」

 大型の昆虫を集めた「アドベンチャーワールド・巨大昆虫フェスティバル」(同実行委員会主催)は二十日、奄美市住用町の奄美体験交流館で始まった。カブトムシでは世界最大種のヘラクレス・ヘラクレスや幻のオオカブトといわれるサタンオオカブトなど珍しい昆虫がずらり。ふわふわランドなどアトラクションコーナーもあり、家族連れなどでにぎわった。二十三日まで。
 展示しているのはカブトムシやクワガタの生体二十一種、世界のチョウの写真や標本など。どん帳の下りたステージには高さ二メートル余りの動く昆虫ロボットも置かれ、子どもたちが興味深そうに見入っていた。一日四回、ノコギリクワガタなどが力比べをするバトルショーもある。
 虫好きだという龍郷町の龍瀬小四年生の大司龍朋君と東条公亮君は「すごいやー」と言い合いながら展示場を一周。「島で捕まえられるクワガタとは比べ物にならない迫力もある」と話していた。
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