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4月26日(土)付 

タンカン農協共販4割増の252トン
 奄美大島地区の二〇〇七年度タンカン出荷反省会が二十五日、奄美市名瀬のあまみ農協大島事業本部本所会議室であった。農協共販量は前期比36・9%増の二百五十二トンで目標(二百三十トン)を上回ったが、販売額は4・9%増の五千九百二十七万円で目標(八千五百万円)を下回った。今期は台風も無く出来は比較的良好とみられていたが、二月初旬の雨でシーズン序盤の収穫が伸び悩み、中盤以降に入荷が集中して価格は低迷した。品質的にも単価の低い「良品」が65%を占めた。
 販売量のJAあまみ支所別内訳は、名瀬百十四トン(前期九十二トン)、大和十八トン(同十トン)、龍郷十六トン(同九トン)、住用三十三トン(同二十五トン)、笠利九トン(同六トン)、宇検二十三トン(同二十トン)、瀬戸内四十トン(同二十三トン)。
 品質別の構成比は▽特選品3・7%(前期4・1%)▽秀品・優品27・3%(同28・8%)▽良品65・7%(同59・4%)▽規格外6・7%(同11・4%)。品質別の平均キロ単価は▽特選九百四円(同九百五十二円)▽秀品・優品四百十円(同四百七十四円)▽良品百七十二円(同二百五十三円)▽規格外九十五円(百三十六円)。
 冒頭あいさつした、平井学・大島事業本部果樹部会長は「今期は果樹全体が表年で単価が伸び悩んだという背景もあるが、消費者のみかん離れに加えタンカンの知名度不足は否めない。依然として単収向上も課題だ」と話した。
 関係者によると、今期の奄美大島全体のタンカン生産量は前期より三百トン多い千三百トン程度。豊作で地元市場の取引価格が低迷したのも共販取扱量の増加の一因との指摘もある。JAによると、今期は商品のだぶつきもあって初めて共販取り扱いのうち四十トン程度を大阪、鹿児島の本土市場に出荷した。
 反省会では、「選果場によって基準のばらつきがみられる」「入荷量の把握ができていないため計画出荷ができない」といった反省点が挙がった。意見交換では「品質の底上げが必要」「さらに販路開拓しないと農家の手取り単価は上がらない」といった指摘もあった。「良品」が増える傾向を受けて、規格の再検討を促す意見もあった。
本場奄美大島紬協組の07年度赤字2700万円に
 本場奄美大島紬協同組合(赤崎拓郎理事長)は二十五日、二〇〇八年度第一回理事会を紬会館で開き、来月三十日に予定されている通常総会に提案する〇七年度の決算関係書類など四議案を承認した。昨年度は二千七百二万円余りの赤字決算となり、前年度までの赤字額を含めた累積赤字は六千百二十八万九千円に達した。
 赤字の主な要因となったのは、職員二人分の退職給与金千七百九十九万六千四百万円。これに、検査反数や購買品の大幅な減少が拍車をかけた形となった。
 検査反数は一万七千三百三十一反で、前年度比23・8%の大幅減。これに伴い、検査収入も七百二十七万五千四百四十八円と、前年度に比べ二百六十一万七百二十四円の減少。このほか、販売事業収入が七百六十五万二千円の減、原料糸や附属品などの購買品売り上げも千五百二十五万円余り減少した。
 こうした状況を踏まえ、監査報告では「金融・購買事業の債権取り立てに関してさらなる努力を」など、七項目の監査意見書が提出された。
 下げ止まりの予想がつかない検査反数の減少傾向に対し、理事会では強い危機感を抱いており、本年度の検査反数見通しを、前年度実績からさらに約二割減の一万五千反に設定、これに準じた検査収入予算とすることを確認した。
 このほか、同組合に対し、本場奄美大島紬販売協同組合(池島隆二理事長)から、紬会館内に設けている事務所家賃の値下げ要請があったことを報告。理事会としては「紬組合自体が厳しい財政状況にある」と、難色を示した。
 一方、両組合の合同役員協議会開催の要請については「同じ業界として、情報交換の面からも望ましい」と前向きな姿勢を示した。

4月27日(日)付 

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GWスタート 行楽地にぎわう

 今年のゴールデンウイークが二十六日スタートした。この日の奄美地方は天候にも恵まれ、各島の行楽地は家族連れ、観光客でにぎわった。奄美市住用のマングローブはカヌーを楽しむ人々が大勢繰り出した。
 マングローブは住用、役勝両川の河口に広がる奄美有数の観光スポット。アイランドサービス(荒田政行代表)が実施した午前のカヌーツアーには本土、地元含めて二十人が参加した。
 一行はメヒルギ、オヒルギの広がるマングローブ林を抜けて、沖合を目指した。途中、干潟にも上陸し、シオマネキやコメツキガニを見つけて大はしゃぎ。スタッフの丁寧な案内、解説にも満足そうだった。
 二時間のツアーを体験した渡辺弥美さん(47)=千葉県=は「奄美といえば海のイメージが強かったけれど、山も川も魅力がある。これから湯湾岳(宇検村)、マテリアの滝(大和村)を目指します」とニッコリ。
 気象庁によると、奄美地方は二十七日晴れ、二十八日は晴れ時々曇りの見込み。

奄美市名瀬小宿の養殖モズクが大被害

 奄美の養殖モズクは本張り作業の時期を迎えているが、奄美市名瀬の小宿漁港沖で養殖しているモズクに、育苗段階で成長が止まり、途中で養殖を断念した網が出たり、本張り段階で成長が止まった網が出るなどの被害が出ている。被害を受けたモズク養殖業者によると、四月初旬以降の大雨で周辺海域が濁り、モズク、網、パイプに砂や泥のようなものが付着しており「過去の河川工事、山ののり面工事などで流れ出て河口周辺にたい積した赤土汚染などの影響ではないか」とみている。
 小宿漁港沖の防波堤先では一業者が一昨年からモズク養殖を始めた。業者によると、四月六日、十六日に大雨が降り、その後にも一回雨が降り、そのたびに養殖海域周辺は濁っていたという。
 養殖場付近の海域は満潮時でも水深三メートルほどの遠浅の海域。海面近くに張る本張り網の一枚の大きさは縦二十メートル、横一・五メートル。四月十三―十五日にかけて五十枚、十六日に三十枚の本張り作業をした。本張り以降にモズクの長さは一日一センチ前後は成長するが、成長の止まるモズクが出てきた。良好な状態のモズクの先端はとがった感じだが、成長が止まったモズクの先端は丸い感じとなった。
 通常は本張りから三十五―五十日ぐらいで収穫時期を迎える。「八十枚のうち、陸側の多くの網は成長が止まっている」。本張り後十―十三日が経過しているが、モズクが成長しないため網目が覆われた所はほとんどない。
 また、海底近くに張る育苗段階の百八十五枚の網のうち、半数以上の百五枚はモズクが死滅した状態だったため養殖を断念した。「網を揺さぶると足元の周辺が真っ白に濁った。一枚当たり百―二百キロ前後のモズクが取れる。被害額は大きく、こんな被害は初めて。取引先の評判も高まり、三回目の収穫に期待していただけに残念」と嘆いた。
 平松、浜里、朝仁地区には合計五つの川や水路がある。流域周辺を見て回ったが、現在は流域近くで赤土流出が懸念される工事はしていない。しかし、数年前に河川工事やのり面工事などをしていた所がある。河口周辺の遠浅の海底には、赤土粒子らしいものがたい積した所がある。

カムィヤキジョギングに105人

 伊仙町で二十六日、第六回カムィヤキと健康長寿ジョギング大会(同大会実行委員会主催)があった。幼児から高齢者まで百五人が参加。カムィヤキ古窯跡群の発見された中世の文化薫る山林に設定されたコースを、参加者は思い思いのペースで駆け抜け、さわやかな汗を流した。
 スポーツ活動の振興や町民の健康増進、体力の向上などを目的に行われているが、天候不良で三年ぶりの開催となった。町総合グラウンドを発着点に、三キロのジョギングとウオーキングの二コースがあり、コースはカムィヤキ第二支群などが発見された山林を駆けるよう設定した。
 この日は曇り空で絶好のジョギング日和。記録を狙う選手はスタートから飛ばし、ウオーキングの参加者はゆっくりとしたペースでゴールを目指した。

4月28日(月)付 

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和泊町でフラワー都市交流連絡協議会総会

 花をテーマにしたまちづくりを推進する「フラワー都市交流連絡協議会」が二十七日、和泊町内で開かれた。同町での開催は一九九七年以来十一年ぶり。花をシンボルに掲げる加盟十一都市の代表が集い、交流を深めた。総会で伊地知実利和泊町長を新会長に選任し、二〇〇九年二月に鹿児島市でフラワー都市交流展を実施することを決めた。
 同協議会は一九八三年に設立し、加盟都市間の交流を通した産業・文化振興を図っている。今回は町外から十都市の首長や行政職員、観光客ら約二百七十人が来島。和泊町は開催時期に合わせて路傍にユリを植え、関係者を歓迎した。
 協議会の日程は(1)総会(2)伝統芸能鑑賞(3)フラワー都市交流会―が中心。総会では〇七年度決算や〇八年度事業計画などを承認した。〇八年度は共同宣伝事業や球根・花苗交換事業、特産品の販促事業、市民交流訪問事業を推進する。
 和泊中学校あかね文化ホールでは町内三集落がヤッコ踊りや獅子舞などを披露し、「わがまち紹介」と題して首長と観光推進員が各都市の魅力をPR。夜は町民を交えたフラワーパーティーに移り、黒糖焼酎と郷土料理に舌鼓を打った。二十八日は島内視察を計画している。
 加盟都市とシンボル花は次の通り。
 ▽北海道中富良野町(ラベンダー)山形県長井市(アヤメ)福島県須賀川市(ボタン)富山県砺波市(チューリップ)福井県越前市(キク)岐阜県大野町(バラ)静岡県下田市(スイセン)兵庫県宝塚市(スミレ)山口県萩市(ツバキ)福岡県久留米市(ツツジ)和泊町(ユリ)

春の褒章、奄美から川村さん(和泊)

 春の褒章で和泊町古里の川村秀文さん(68)が黄綬褒章を受章する。バレイショの専作農家として沖永良部農業をリードする川村さん。「一日一日、ただ懸命に働くだけ。仲間に恵まれ、楽しみながら農業を続けることができた。経験と技術を次世代に伝えることが私の役目だと思う」と農業振興に傾ける思いを語った。
 川村さんが就農したのは一九七二年。バレイショとユリ、サトウキビなどの複合経営を経て九一年から専作経営に移行した。四男・浩木さん(34)の就農に伴って十三ヘクタールへ規模を拡大し、法人設立(二〇〇六年)を機に経営移譲。現在はJAあまみ和泊事業本部園芸振興会会長、指導農業士などを務めている。
 就農当初から一貫して取り組んだのが技術研究と機械化農業への挑戦。沖永良部は早期出荷に適している半面、季節風の影響で茎葉の折損が相次ぎ、単収が伸び悩んでいた。そこで川村さんは防風ネットの設置を提案。新たな試みは単収向上に効果を表し、島内全域へ波及した。
 植え付け機の改良、沖永良部の土壌に対応したハーベスターの開発にも力を注いだ川村さん。離島の悪条件を克服し、機械化・省力化体系の確立に果たした役割は大きい。
 現在は島内約七十カ所の畑を行き来し、手塩にかけたバレイショの収穫に精を出す毎日だ。「生産技術は向上したが、輸入野菜との競合などで価格は最盛期の半値以下に落ち込んだ。いつの時代でも情勢変化に対応できる技術が強みになる。地域に尽くす気持ちを忘れず、技術指導という形で後輩の頑張りを後押ししたい」と語った。

徳之島でGW闘牛大会開幕

 ○…ゴールデンウイークの闘牛大会開幕を告げる「知事来島歓迎闘牛大会」(丸正建設主催)が二十七日、徳之島町亀津闘牛場であった。町制五十周年記念講演のため来島した伊藤祐一郎県知事も身を乗り出し観戦した。
 ○…七年ぶりの亀津闘牛場での開催とあって島内外の闘牛ファン約二千五百人が大会を見守った。汗ばむ陽気の中、封切り戦から十一分を超える白熱した戦いとなり、観客は一トン前後の巨体が激しくぶつかり合う迫力に満ちた取組を堪能した。
 ○…取組の合間には伊藤知事が「闘牛は大好き。一緒に楽しみましょう」などとあいさつ。結びの横綱戦後には、勝利した丸正建設蟹號にまたがって知事杯旗を振るパフォーマンスもみせた。

4月29日(火)付 

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春の叙勲、奄美から5氏受章
 政府は二十九日付で二〇〇八年春の叙勲受章者を発表した。全国の受章者は三千九百七十四人。鹿児島県関係者(本籍地含む)は旭日章二十四人、瑞宝章六十六人の計九十人(うち女性十人)。奄美関係者は元名瀬市議会議員の赤塚興一氏(70)=奄美市=と元瀬戸内町長の義永秀親氏(81)=瀬戸内町=が旭日小綬章、元与論町議会議員の竹田福重氏(85)=与論町=が旭日双光章、元名瀬測候所長の迫田正大氏(73)=鹿児島市=と元知名町収入役の東惠二美氏(75)=知名町=が瑞宝双光章を受章する。
 総務省、消防庁、厚生労働省関係分の知事伝達式は五月七日県庁で、その他の省庁分は五月九日から十三日にかけて東京で伝達式がある。

九州民謡民舞大会で奄美の3人が部門優勝

 「全九州春季大会民謡民舞の祭典」財団法人・日本民謡協会全九州各連合委員会主催)が二十六、二十七の両日、熊本県人吉市の人吉カルチャーパレスであり、前山真吾さん(奄美市)、福山幸司さん(龍郷町)、泉サダ子さん(天城町)の三人が青年(十五―三十九歳)、中年(五十代)、高年(六十代)の各部門で優勝した。このほか、青年の部は三位までを奄美勢が独占した。
 大会は民謡民舞の発展と保存、育成、普及などを目的に開催。年齢別で分けられた民謡の六部門に奄美からは十二人がエントリーした。
 前山さんは「嘉徳なべ加那節」、福山さんは「請くま慢女節」、泉さんは「長雨切り上がり節」を披露して優勝。また、福山さんは青年から高年までの各部門の優勝者で争われる梅宴の部でも優勝した。このほか、青年の部で吉原まりかさん(奄美市)が準優勝、岩元梨恵さん(同)が三位入賞を果たした。
 各部門の優勝者は、十月に東京の両国国技館で開かれる全国民謡民舞大会の出場権を獲得した。

大島地区衛生組合の汚泥処理センターが竣工

 大島地区衛生組合(管理者・平田隆義奄美市長)が奄美市名瀬に建設を進めていた有良汚泥再生処理センターがこのほど完成し、二十八日、現地で竣工(しゅんこう)式があった。奄美市と龍郷町のし尿や浄化槽汚泥を再処理する施設で、有良地区の梵論瀬(ぼろせ)埼灯台入り口付近で工事が行われていた。敷地面積は約三万四千平方メートルで、総事業費約十九億二千万円。
 同センターは、従来のし尿処理施設が行ってきたし尿や浄化槽汚泥の処理に加え、新しく家庭生ごみ、事業系食品廃棄物などを受け入れ、たい肥化などの方法によって有機性廃棄物が保有する化学エネルギーを有効活用する最新鋭施設。
 大島地区衛生組合によると、再生処理センターは鉄筋コンクリート二階建て(地下一階)で、周辺に処理棟や駐車場、洗車場、車庫棟、緑地広場などを整備した。
 計画処理量は、し尿が一日九キロリットル、浄化槽汚泥が同三十一キロリットルの計四十キロリットル。生ごみと合わせて一日一トンのたい肥に加工し、資源として再利用する。
 処理方式は、水処理系統が経済的で水質面に優れた「浄化槽汚泥の混入比率の高い脱窒素処理」を採用し、高度な水質を得るため活性炭吸着の「高度処理」を行う。資源化系統は「たい肥処理」となっている。
 式典で平田市長は「公害防止基準や厳しい環境基準をクリアできる最新鋭施設が完成した。周辺の自然や景観との調和に配慮し、敷地内に二カ所の多目的広場を整備したことで、地域住民をはじめ、多くの市民にも学習やレクリエーションの場として活用いただけるものと期待している」としている。

4月30日(水)付 

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「FM宇検」開局へ

 宇検村は二〇〇八年度、コミュニティーFMの開局に向けて動き出した。老朽化した防災行政無線に代わってラジオを活用しようとの試みで奄美初。奄美市名瀬で放送中の「あまみエフエム」(ディ!ウェイヴ)とも提携する。村側は本年度、放送施設の改修などを進めた後、来年十二月の放送開始を目指している。
 コミュニティーFMは防災行政無線の老朽化に伴い、発案した。既存の設備は一九九一年に導入、村内全世帯に屋内受信機と屋外受信機十八機を設置した。その後、十七年が経過し、屋内受信機の故障や破損が続出。現在、どの程度稼働しているのか分からないのが実情。
 屋内受信機は一機当たり五万円程度。同村は約一千世帯だから、受信機をすべて更新すると、それだけで五千万円かかる。さらに、前述したようなメンテナンスの問題もある。「メーカー側も十年を過ぎると対応できない」(村総務課)との事情もあり、屋内受信機の代わりにFMラジオを使うことを企画した。
 事業は(1)防災行政無線の更新(2)ラジオ局整備―の二本立てで進める。本年度は一億六千万円をかけて、役場内の放送施設と、村内の屋外受信機十八機を改修、更新。来年度は▽ラジオの送受信施設の整備▽受信機(FMラジオ)の購入、配布▽住民説明会―などを計画している。
 ラジオは通常時は「あまみエフエム」の放送を流す。周波数は同じ77・5MHzとし、村側の定時放送や緊急放送の際は割り込むように設定する。ラジオだけでなく、既存の屋外受信機も稼働させ、緊急時や集落の連絡などがスムーズにできるよう配慮する。
 事業を企画した村総務課は「お年寄りは畑やゲートボール場に行く時、ラジオを持っていく人が多い。あまみFMは島唄も放送している。住民から『放送を聞けるようにしてほしい』と要望も強かった」「役場の放送だけでなく、議会中継や自主制作などいろいろな活用が期待できる」と話す。コミュニティー局開局に向けて近くNPOを立ち上げる計画だ。
 “FM宇検”開局に向けて國馬和範村長は「安全安心の村づくり、定住促進にも役立てたい。若者たちのアイデアを取り入れた自主番組にも期待している」と述べた。

大島紬の名刺入れ製作―奄美大島商議所青年部

 奄美大島商工会議所青年部(有島範明部長)はこのほど、国の特別天然記念物・ルリカケスのデザインをあしらった大島紬の名刺入れを作製した。
 同部では昨年、大島紬のPRを目的に、特に生産反数が落ち込んでいる男物の「亀甲柄」の布地を使い、商議所青年部のマークをあしらった名刺入れを作製。全国の商議所青年部に配布し、大島紬のPRに活用してもらったという。
 これが好評だったため、今回は第二弾として、一般の人でも持てるように、ルリカケスのデザインを刺しゅうにした。価格は三千五百円。有島部長は「本土を含め、多くの民間の人たちに活用してもらうことで、大島紬や奄美全体のPRにつながれば」と話している。
 同部では、名刺入れの取り扱い店も募集。問い合わせは奄美大島商工会議所(TEL0997・52・6111 担当・坂元さん)まで。

天城、伊仙、知名3町で海開き

 ゴールデンウイーク期間中の二十九日、天城、伊仙、知名の三町でそれぞれ海開きがあった。各会場では晴天にも恵まれ、大勢の家族連れが繰り出し、浜辺は終日子供たちの歓声に包まれた。
 知名町観光協会主催の海開きイベント「海のカーニバル二〇〇八」が二十九日、同町の屋子母海岸であった。五百人を超える家族連れが詰め掛け、初泳ぎやイベントを楽しんだ。
 安全祈願祭には平安正盛町長と東山栄三会長ら協会関係者が参列し、期間中の無事故を祈った。ミスフローラルの有川渚さん(25)とミスハイビスカスの森えりかさん(24)が海開きを宣言し、シーズンの幕開けを告げた。
 沖永良部測候所によると、この日の最高気温は二四・〇度。青空が広がる絶好の海水浴日和となった。

5月1日(木)付 

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奄美でも駆け込み給油で列
 揮発油税の暫定税率を復活させる税制改正法案が衆議院で再可決した三十日、奄美のガソリンスタンドでは再値上げが見込まれる五月一日を目前に駆け込み給油がピークに達し、各店舗では終日対応に追われた。減税からわずか一カ月。一日以降、奄美大島では暫定税率を上乗せすることで一g当たり百九十円前後となる見込み。さらに原油価格高騰によるコスト上昇分が加算され、地域によっては二百円超も予想されることから消費者には二重の打撃になりそう。小売業者からは「振り回された」と嘆く声も聞かれた。
 県石油販売業協同組合大島支部や小売各社によると、三十日現在で奄美大島のガソリン価格は一リットル当たり百五十七―百六十五円。喜界島は百六十八―百七十三円、徳之島は百四十五―百五十八円、沖永良部島は百五十九―百六十二円、与論島は百六十七円。
 奄美大島や喜界島では一日に税率分(ガソリン二十五・一円、軽油十七・一円)が上乗せされ、続いてゴールデンウイーク明けから五月中旬にかけて原油高騰分五―七円を再値上げする方針。
 この日店員を二人増員した奄美市名瀬のガソリンスタンドでは、再値上げ前の駆け込み給油に立ち寄る車が終日列をなした。担当者は「休む暇もない。売り上げは通常の二倍以上」とうれしい悲鳴を上げながらも「あしたになれば来ないとは思うが」と複雑な表情を見せた。
 徳之島では暫定税率分と原油高騰分を同時に値上げするケースもある一方、個人経営の店では値上げ幅が大きくなるため憂慮する店主が多いようだ。ある個人経営者からは「本音を言えば当分は現在のままで推移してほしい」との声も。利用者の一人は「三十円も値上がりするとのうわさを聞いて慌てて来た。買いだめできないのがつらい」とあきらめ顔で話した。
 沖永良部島では和泊町が一日から、知名町がゴールデンウイーク明けごろから同時値上げで二十―三十円程度上乗せされる見込み。
税制改正法案再可決で黒糖焼酎業界は安ど
 税制改正法案が三十日、衆議院で再可決されたことで、ガソリン価格の再値上げと消費者の反発が注目されたが、その一方で中小酒造メーカーに対する租税特別措置法による酒税の減免措置復活も決まった。奄美の特産品である黒糖焼酎のメーカーはほとんどが減免措置の恩恵を受けており、業界からは安どの声が聞かれた。
 酒税法は、焼酎(アルコール分二五度)の税額を一升(一・八リットル)当たり四百五十円と規定。しかし、年間出荷量千三百キロリットル以下のメーカーについては、特措法により税額が25%減免されるという恩恵を受けてきた。
 ところが、同法の三月末の期限切れで、中小の酒造メーカーに対しても、四月出荷分からは酒税法に沿った一律の税率が掛かるることに。奄美の黒糖焼酎メーカー二十八社で組織する鹿児島県酒造組合奄美支部(喜禎光弘支部長)では二十五社が特措法の恩恵を受けていたことから、業界全体へのダメージを懸念する声が聞かれていた。
 衆議院での税制関連法案再可決を受け、同支部の喜禎支部長は「ほとんどの黒糖焼酎メーカーが恩恵を受けており、業界にとっては大変喜ばしいこと」と、減免措置の復活を歓迎。将来的な減免率低下を予想した上で「現在、焼酎ブームも一段落しており、新たなシェア拡大策として、技術開発や設備投資などの自助努力がメーカーには求められる。その間の支援策として、特措法の貢献度は非常に高い」と語った。
 奄美市内の黒糖焼酎メーカーからは「もし、このまま同法が打ち切られるようなことになれば、業界の死活問題になるところだった」との声も。
 同法の支援期間から漏れた四月分については、「特措法切れの一日までさかのぼって減免措置が講じられるのではないか」(喜禎支部長)との期待のほか、「四月分は特措法の恩恵が受けられないとしても、経営努力で吸収できる範囲」(メーカー)と、大きなダメージはないもようだ。
 ただ、税制関連法案の再可決によりガソリンの価格が再度値上げされることについては「一般消費者には厳しい結果となった」「焼酎とガソリンをひとくくりに考えるのは疑問」などの声も聞かれた。

5月2日(金)付 

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きび振興議連が徳之島入り

 県議会さとうきび振興議員連盟(松里保廣会長)の一行十人が一日、徳之島入りし、三町の首長や糖業関係団体などと意見交換したほか、キビのほ場を現地調査した。
 会では、松里会長が「オーストラリアとのFTA(自由貿易協定)が結ばれると、サトウキビや畜産は大打撃を受ける。我々も危機感を持って努力している」などとあいさつ。地元を代表して大久幸助天城町長が「サトウキビは徳之島で重要な位置を占めている。今後とも関係機関と連携して増産に取り組んでいきたい。協力を」などと歓迎のあいさつをした。
 関係団体代表が(1)サトウキビの奄美大島と徳之島の生産状況(2)徳之島の増産計画(3)品目別経営安定対策に向けた取り組み―などを説明した後、意見交換が行われた。
 地元側からは、畜産との競合で面積確保が難しくなっている現状が報告され、大久町長は「実験段階だが、キビの搾りかすを利用した新たな飼料の開発ができないか模索している。成功すれば畜産との農地面積の競合が解消される。奄振で調査研究できないか」と要望。これに対して与力雄議員が「支援したいが、具体的な方向性を定め、順序立てた要望が必要」などと指摘した。
 大久保明伊仙町長は徳之島ダム完成後の、各地区末端までの早期通水設備の設置を要望。担い手育成組織や特例対象農家の問題について現状が担当者から報告されたほか、バイオマス工場誘致の要望もあった。
 松里会長は「キビ価格は安いと思っている。生活できるため増産を図りながら、糖業会社の存続で雇用も持続させ、当然バイオマスの実現に対しても努力したい」などと答えた。
 会終了後、一行は天城町糖業部会のほ場を現地調査。二日は南西糖業伊仙工場や伊仙町のほ場、三日は徳之島ダムの現地調査を行う。

奄美市名瀬でメーデー集会

 労働者の祭典・第七十九回メーデーが一日、奄美群島の各地でも催された。奄美市名瀬では全労連系と連合系の二団体が、それぞれに名瀬公民館で集会。賃金や福祉向上など労働者の生活改善、ガソリン税や後期高齢者医療制度の撤廃を求めたほか、名瀬・沖永良部測候所の格上げ、存続も訴えた。
 全労連系の奄美地区集会は午後二時から開かれ、多数の労働者が参加した。
 集会スローガンは「働く者の団結で生活と権利を守り、平和と民主主義、中立の日本をめざそう」。大村允大実行委員長は、ワーキング・プアやネットカフェ難民と呼ばれる生活弱者、ガソリン税、後期高齢者医療、改憲へ向けた動きなどを取り上げ「これらの問題が解決できるまで、粘り強くあきらめずに取り組んでいこう」とあいさつした。
 集会では、加盟単組の代表者らが決意表明。「人の命を年齢で差別する憲法違反の“後期高齢者医療制度”の撤回」「名瀬測候所の気象台への格上げと沖永良部測候所の存続」を求める決議案をそれぞれ採択。参加者は、改憲反対や後期高齢者医療制度の廃止を訴える横断幕、プラカードを掲げ、中心市街地をデモ行進した。
 一方、連合系の奄美地域中央集会は午後六時から、大勢の労働者や家族らも参加して行われた。
 メーンスローガンは「すべての働く者の連帯で『平和・人権・労働・環境・共生』に取り組み、労働を中心とする福祉型社会と自由で平和な世界をつくろう!」。
 大海正一郎実行委員長と押川浩一郎連合鹿児島議長は「実感のない景気回復の中、所得格差は広がるばかり。労働者の使い捨てを許さないワークルールの確立を図らなければならない」と呼び掛けた。
 式典では、年金問題が解決しないまま後期高齢者医療制度がスタートしたことに対し「政府は社会保障抑制と高齢者医療制度を早急に見直し、安心と信頼の医療制度会各位に取り組むべき」とする特別決議を採択。「すべての労働者が立ち上がり、格差是正を求めていこう」とのメーデー宣言を採択した。

県大島支庁でクールビズスタート

 県大島支庁や奄美の一部自治体で一日、ノーネクタイ・ノー上着で業務に当たる「クールビズ」がスタートした。昨年までゴールデンウイーク明けからだった大島支庁は今年、切りがいいからとスタートを一日に引き寄せた。今春着任の元山義和支庁長はボタンダウンの半そでシャツ姿で「きゅうくつ感がなく、爽快(そうかい)。これで奄美の夏も乗り切れそうだ」と話した。

ニュージーランドのヨットマン夫婦が名瀬港に寄港

 本格的な海のシーズンを前に、名瀬港には今、外国籍の大型ヨットが相次いで寄港している。その一つ、「ロジャー・ヘンリー号」(艇長一一メートル、九トン)で来島し、長旅の疲れを癒やしているのはニュージーランド出身のサイモンさん夫妻。厳寒の北極海で氷の海に一年半以上閉じ込められ、シロクマに襲われるなど、冒険クルージングの苦労や魅力を語った。
 アメリカ・モンタナ州出身のアルバさん(57)とニュージーランド生まれの妻・ダイアナさん(56)。そして、メス猫のハリファクスも家族の一員だ。アルバさんは船上生活三十二年のベテランヨットマン。一九九〇年に、優秀なヨットマンに贈られる「シーマンシップ」を受賞した。ダイアナさんも結婚以来二十五年、夫と共に世界中を航海し続けている。
 二人の数あるエピソードの中でも、一九九四年にカナダからグリーンランド沿岸を経て、氷の北極海を目指した航海はまさに「冒険の旅」。氷点下四〇度の酷寒の流氷に行く手を阻まれ、一年七カ月間も閉じ込められた。特注の鋼鉄艇でも身動きがとれず、その間に父親死去の知らせを受けたダイアナさんはヘリで緊急脱出し、帰国した。また、ダイアナさんは、艇内に飛び込んで来たシロクマに、危うく襲われそうになったことも。
 アルバさんは艇内からヨットの専門誌にルポを投稿して生活費を稼ぎ、世界各地の大学などで講演もこなす。九四年の航海を書いた「ノース・トゥー・ザ・ナイト―北極での一年」を出版した。
 クルージングの魅力についてアルバさんは「イヌイットなど世界中の人たちとの出会いが楽しい」、ダイアナさんも「自由に行きたい場所に行ける旅のスタイルが一番の魅力」と話した。
 奄美は、「山の緑がきれい。島の人はみんな温かい」と口をそろえた。
 今回は、一年前に母港を出て、沖縄から奄美へ。日本列島を北上してアラスカへ向かう。気象条件を見ながら、数日中に名瀬港を離れる予定だ。
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