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奄美市住用町の「黒潮の森マングローブパーク」でリュウキュウアユの稚魚が施設内の水槽に放流され、元気に泳ぎ回っている。体長三―六a。施設を運営するマングローブ公社の寿浩義支配人は「うろこが見え、アユらしい形になったばかり。ゴールデンウイークを機に成長していく姿を継続して観察してみては」と話している。パークは二〇〇一年開園。以来、展示アユを使った養殖を続け、毎年、ゴールデンウイーク前に稚魚を展示水槽に戻している。 今年の第一陣は昨年十二月二十四日ふ化したアユ九十匹。寿支配人によると、一年で十二―十三センチに成長するという。ゴールデンウイーク期間中の同園は無休で営業する。 |
「みんなが花を見て、喜んでくれるのがうれしいの」。笑顔いっぱいでそう話すのは奄美市名瀬小湊の小元イマ子さん(74)。自宅から約一キロ離れた西仲勝の県道脇に、たった一人で花の苗を植え続けている“花咲かおばあちゃん”だ。数年前、県道小湊・朝戸線の整備に伴い、旧県道との間に三日月形の緑地帯ができた。長さは約五十メートル。一人で世話するには有り余るほどの広い土地に、小元さんは約七十種類数千本の花苗を根付かせた。今はアマリリス約三百本のほか、ブローディア、サポナリア、ナデシコ、キク、アオイなどの花が咲き、道行く人の目を楽しませている。 緑地帯は三年前から小元さん一人で整備を始めた。石ころばかりのやせた土地を花壇に変えるのはひと苦労。最初に植えた苗は全滅したため、五―六万円かけて肥料を購入した。毎日、明け方に自転車で通い、石を拾ったり草を取ったり。地道な努力を続け、花が育てられる土をつくった。 水まきは一日置き。県道を挟んで向かい側にある小元さんの畑から、約百二十bのホースを引っ張ってこなければならず、作業を終えるまでには二時間かかる。 県道を通る車は小元さんを見付けると、スピードをゆるめ、「おばちゃん、これ何て花?」「いつもご苦労さま」などと声を掛けていく。小元さんは「はげー。腰っくゎが痛くてね。でもつぼみが出てるのを見たらうれしくて、うれしくて」と屈託無い笑顔で答える。 「初めは『何のためにやっているのか』と聞いてくる人もいたけど、今はピッとクラクションを鳴らして声を掛けてくれる。応援してくれているんだと思い、励みになる」と小元さん。無償で緑地帯の美化作業を続ける小元さんを、地域の人たちも温かい目で見守っている。 花壇は春夏秋冬、それぞれの季節に咲く花を交互に植えるなど工夫した。小元さんは「ここに一年中きれいな花を咲くまでまだまだ頑張るつもり。いつか私がいなくなっても、『ああ、あのおばちゃんが花を植えていたね』と思ってくれる人がいたらうれしい」と目を輝かせた。 |
| 鹿児島市に本社を置く県内大手企業経営の大型パチンコ店が二日、奄美市名瀬にオープンした。奄美最大の店舗開店により、地域の遊技台数は急増。愛好者の注目の一方、既存店からは顧客の分散化による経営悪化を懸念する声も聞かれ、関係者は複雑な表情だ。 新たな大型店は、鹿児島県内で運輸、ホテル、酒造、遊技場関連事業などを展開する大手企業が運営。奄美での店舗開店は二店目となる。 新店舗の遊技台数は五百十二席。これにより、奄美遊技場組合加盟店舗の遊技台総数は、それまでの十四店舗・三千七十八台から十五店舗・三千五百九十台に急増した。 これを受け、地元の業界関係者は「過度な台数増加は、限られた顧客の奪い合いを招くのではないか」と懸念する。 この関係者は、ここ数年の業界を取り巻く環境について「法改正に伴い、射幸心を刺激する機種の撤去が義務付けられ、全体的な愛好者が減少している」と分析。さらに「奄美の場合、人口減が顧客減に拍車をかけている。顧客離れ防止へ、出球率(還元率)を高めるなどの対策が求められていくのではないか」と話す。 そうした中での大型店参入に「業界は自由競争」とした上で、顧客離れ防止策として「既存店を含め、収益と還元のバランスをどのように保っていくかが、大きな課題になっていく。経営基盤が弱い店舗の整理・閉店が進むのは確実」と予想する。 一方、新店舗の関係者は「奄美への参入は、確かに刺激になると思う」とした上で、「顧客の“奪い合い”になるような事態になることは避けたい」と強調する。 オープン初日には、店舗前で地元町内会による八月踊りも披露され「地元密着型」の経営もアピール。取材に対し「レストランや喫茶店の併設などの利用者サービスを含め、既存店と切磋琢磨し、お互いのサービスの質を高めていきたい」と共存の考えを訴えた。 ただ、地元からは「接客サービスよりも出球を優先するのが愛好者の心理。大企業のバックアップを受けた店舗にはかなわない」との声が聞かれるのも事実だ。 地元関係者によると、今後は別企業の大型店進出の情報も聞かれるという。遊技台数のさらなる増加が予想される中、顧客離れ防止に向け、各経営者にはこれまで以上の知恵と工夫が求められそうだ。 |
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「奄美を 世界自然遺産へ!」の幟(のぼり)も勇ましく、全国の離島と都市との交流を推進する「しまづくりキャラバン2008in大阪」(国土交通省など主催)が三日、大阪・住之江のインテックス大阪で開幕した。五日まで。奄美関係では鹿児島県と奄美群島広域事務組合が合同ブースを設け、二〇〇九年七月に奄美の一部で観察できる皆既日食や観光、特産品などの島の情報・魅力を発信している。同キャラバンは二〇〇〇四年度にスタート。東京以外の主要都市で毎年一回開催。都市に住む人たちのニーズを把握して、離島地域の活性化に役立てる。 会場は大阪港に近い大阪国際見本市会場。今年は八都県、十一離島ブースが出展。連休や他の国際イベントと重なって大勢の人が詰め掛けている。 奄美のブースでは、黒糖焼酎の試飲が相変わらずの人気。そろえた十八銘柄の味を少しずつ試飲し、比較するグループなどをはじめ、人だかりができている。ウコンきび酢の試飲・販売も好調だ。 また、県離島振興課による恒例の「しまのサポーター(無料メルマガ会員募集)」も観光情報発信の目玉。会員になると、抽選プレゼントがあり、その結果に歓声を上げる声も聞かれたほか、奄美群島観光受入協議会が製作した皆既日食のTシャツの初販売も人目を引いている。 このほか、枝サンゴの鉛筆立てやヤコウガイによる携帯ストラップの製作・販売も親子連れで人気を集めている。会場ステージでは期間中、喜界町出身の唄者・牧岡奈美さんの島唄ライブが六ステージ行われる。初日は「朝花節」「ワイド節」などで会場を盛り上げた。 奄美群島広域事務組合の森吉広さんは「今年も多くの人が入場している。東京で開かれるアイランダーの催しと比べると、規模はやや小さいが、今回のイベントは関西圏の人たちに奄美諸島をアピールできる絶好の機会だと思う」などと話していた。 |
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| 奄美市笠利町の県奄美パーク田中一村記念美術館の隣接地では、昨年十一月から新企画展示室(延べ床面積四百八十五平方メートル)の増築工事が行われており、今秋完成、来春オープンを目指している。三日、同館で記者会見があり、宮崎緑館長が建築状況を説明、完成予想図を公開した。来春のオープンまでの期間に増築完成記念イベント、一村生誕百周年記念日仏交流シンポジウム、日本ブラジル交流年事業イベント、学芸員五人による一村作品調査など各種催しを計画していることも明らかにした。 宮崎館長は「所蔵作品数は二〇〇一年のスタート時が約百六十点だったが、大作などの寄託を受けて現在は二百六十二点に増えて大変充実してきた。魅力的な作品を見てもらうために展示室を拡大することになった。奄美パークは地域文化の受発信拠点という第一ステージから、地域文化と自然など素晴らしさを世界に発信していく第二ステージに突入する段階を迎えた。一村生誕百年の節目の時期にさまざまなイベントを企画していく」と述べた。 新企画展示室は高床式(高さ一・四メートル)で鉄筋コンクリート造り平屋建て。地面部分に水を張り回廊から水辺を望める。回廊の一角には和泊町出身の彫刻家・重村三雄氏から寄贈された彫刻作品を展示する。企画展示室はガラスケースを配置、襖(ふすま)絵や屏風(びょうぶ)絵など大型作品を展示できる。 主な関連イベント概要は次の通り。 ▽七月二十日―八月十日 日仏交流美術展▽七月二十日 日仏交流シンポジウム▽十二月二十一日 日本ブラジル交流年事業イベント(写真展)▽同二十五日 増築完成式、吉俣良ミニコンサート、重村三雄氏講演▽二〇〇九年三月二十二日―五月六日 一村の襖絵・屏風絵展 |
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| 施行から六十一年の憲法記念日を迎えた三日、戦争放棄をうたう憲法九条を守ろうと声を上げている「奄美憲法九条の会ネットワーク」(事務局・奄美地区平和運動センター)が奄美各地で全郡一斉統一行動を繰り広げた。昨年五月に憲法改正の手続きを定めた国民投票法が成立するなど、改憲の動きが現実味を帯びているだけに、参加者は「九条は世界平和の流れの目標」「運動のすそ野を広げよう」などと九条の価値をアピールした。 奄美市役所では、幅広い年代の約七十人が参加した。集会あいさつで奄美憲法九条の会の治井文茂さんが「改憲に踏み込む根拠が日米同盟の強化と国連軍への参加を意図した画策であることは明らか」と批判。「改憲の本当の狙いを知れば、必ず憲法を守ることができる」などと強調した。 また、名瀬九条の会の薗博明さん(73)は「一人一人が平和のために努力し続けることで展望は広がる。みんなで頑張ろう」などと訴えた。 集会は「航空自衛隊のイラク派遣は憲法九条に違反するとした名古屋高裁判決は画期的」「九条改悪に反対する圧倒的多数の国民の意思を実現させよう」とのアピールを拍手で採択した。 この後、参加者は「頑張ろう」を三唱して車を各市町村に走らせ、街頭宣伝やチラシを配布して改憲阻止を訴えた。 奄美憲法九条の会ネットは二〇〇四年、県内で最初に発足。支持政党や宗教、思想信条の違いを超えた有志が集い、学習会や講演会など草の根運動を展開しており、ネットワークには十六団体が加盟している。 |
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| 【徳之島総局】闘牛文化を持つ全国六県九市町で構成する全国闘牛サミット協議会の「第十一回全国闘牛サミットIN天城大会」(同実行委員会主催)が四日、天城町であった。闘牛文化の振興策などについて協議し、構成市町村・団体がより連携を深めて闘牛を国内外に発信するネットワークを構築すると同時に、闘牛文化の継承・保存に積極的に取り組んでいくことなどを確認した。徳之島での開催は三年ぶり三度目。次回は岩手県久慈市で開催する。 サミットには岩手、新潟、島根、鹿児島、沖縄の五県八市町が参加。自治体の職員や闘牛協会関係者などを加え約五十人がサミットに出席した。 大久幸助同協議会会長・天城町長は「闘牛文化を持つ自治体や団体が一堂に会することはとても意義深い。きたんない意見を」などと開会あいさつ。岡積常治鹿児島県副知事らが「徳之島の闘牛は約五百年の歴史がある。互いに闘牛の伝統を引き継いでいき、さらに交流を深めて」と来賓あいさつした。 新年度の事業計画、予算などを承認後、天城町が協議事項として提案した「闘牛数の減少要因」について協議した。 勝負へのこだわりから人工的に幼牛の角が曲げられ、闘牛の現役生命に影響を与えているとされる点について、岩手県久慈市の代表は「人工的に角を曲げることは成長の過程で影響があるように思う。できるだけしないようにしている」と説明。一方で島根県隠岐の島町の関係者は「伝統的に角を作る風習がある。ダメージはあると思うが、闘牛数の減少にはなっていない」と述べた。 徳之島闘牛研究家の遠藤智氏が「徳之島の闘牛文化」の演目で講演。最後に「全国的なネットワークを構築するとともに、『闘牛』を支える市町村、闘牛団体が相互に連携を深め、地域間の交流を促進する」「貴重な伝統文化を次世代に伝えていくとともに、『闘牛』という地域資源の継承、保存育成を図るための活動を積極的に推進する」など三項目のサミット宣言を採択して閉会した。 |
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瀬戸内町加計呂麻島の芝集落(義田隆二区長、六十世帯)で四日、集落総出の浜下れ行事が催された。行事が行われるのは三年ぶりで、地元住民が立ち上げた保存会(柳一範会長)が主催。集落出身者など、地域外からも多数の参加者が訪れ、地域に伝わる伝統行事の復活を喜んだ。芝の浜下れは、秋葉神社祭り(旧暦六月二十二日)、豊年祭・敬老会と並ぶ集落の主催行事として続けられてきた。 しかし、運営経費に赤字が生じていたことなどから継続が困難とされ、一昨年は中止。昨年も天候不良などが重なり、結果的に中止となった。 集落の恒例行事が存続の危機に立たされたことから、柳会長を中心とした有志が今年二月に保存会を組織。集落民や出身者に協力を呼びかけたところ、多額の寸志が寄せられ復活にこぎつけることができたという。 三年ぶりの浜下れは午後二時半の海上パレードを皮切りにスタート。大漁旗をなびかせた漁船十一隻の雄姿に、集落の浜に詰め掛けた人々からは大きな歓声と拍手が起こった。パレードから離れた漁船一隻が浜に乗り上げる寸前まで近づき、カツオの模擬釣りとあわせ、船上から紅白のもちが見物客に振る舞われた。 以前はもちではなく、カツオがそのまま船上から放り投げられていたが、「カツオが見物客にあたってけが人が出るのでは」との懸念から、数年前からもちに代えられたという。 ただ、もちを包んでいる袋には、「鰹(かつお)」と書かれたものも混ぜられており、これを拾った見物客は本物のカツオと交換できることから、漁船の周りはカツオをねらう見物客で沸いた。 柳会長は「集落に引き継がれてきた行事が復活し、とてもうれしく思う。カツオ漁の集落の伝統として、絶やすことなく子々孫々に伝えていきたい」と話した。 |
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| 奄美群島広域事務組合(管理者・平田隆義奄美市長)は二〇〇八年度末で期限切れとなる奄美群島振興開発特別措置法(奄振法)の延長を見据えて議論を進めているが、島々で実施したブロック協議会の席上、幹事(企画担当)や産業担当者から「航空運賃の離島割引制度拡充で『離島間交流の活発化』『搭乗率の向上』につながる」との指摘があった。提案は「群島内外との交流ネットワーク形成」の一環。奄美大島発の東京、大阪路線に割引制度を導入しようというもの。奄美大島を経由することで徳之島、沖永良部、喜界島の運賃も安くなり、大きな経済効果が見込まれる。 離島割引制度は奄美群島をはじめ県内離島に住む人々が離島間や鹿児島路線を利用する際に割り引きが受けられる。以前は鹿児島路線を除き、往復のみが割り引きの対象だったが、四月から離島間の片道にも範囲が広がった。 割引制度が奄美大島―東京、大阪路線に導入され、現行の割引率(26%)が適用された場合、奄美大島―東京(片道)が三万四千百九十円になると試算する。通常料金(四万六千二百円)に比べて一万二千十円安くなる。大阪路線は二万六千七百九十円、通常料金(三万六千二百円)よりも九千四百十円安い。 奄美大島以外もメリットがある。徳之島から奄美大島経由で東京に向かった場合、四万三千九百四十円となり、千九百六十円安くなる。沖永良部島は三百十円安。喜界島は二千九百六十円安くなる。与論は逆に六千四百四十円高くなるが、広域事務組合幹事会は与論―那覇路線の制度創設を求めていく考えだ。 制度提案きっかけとなったのが奄美群島の観光収入と移出の差額(観光域際収支)。〇五年度、奄美を訪れた入域・入込客)は五十四万三千四百九人。このうち観光客は二十九万二千四百八十七人で投資総額は二百三十億六千七百万円。 これに対し、奄美の人が島外に出ていく際に使う観光移出額は四百九億九千七百万円に上る。差額は百七十九億三千万円。航空運賃は鹿児島だけで八十九億五千九百万円かかった計算だ。 幹事会は「航空運賃を圧縮すれば経済活動にカネが回る」と発案した。一九九六年に制度を導入したところ、奄美群島の総生産額(九七年)を八十億円押し上げた実績がある。 割引制度は航空会社が独自に実施している制度のため、拡充しやすい条件整備が必要だ。広域事務組合は奄振法論議を進めていく中で、(1)航空燃料税(2)着陸料(3)航行援助施設使用料―の減免などを提案していく方針。 |
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【徳之島総局】徳之島町などが主催する「黒砂糖まつり」が五日、同町畦プリンスビーチであった。恒例となったサタグンマ(砂糖車)実演のほか、来場者に出来立ての黒砂糖が振る舞われた。ステージでは子供らが伝統芸能やダンス、吹奏楽などを披露した。島の基幹産業であるサトウキビと黒糖に感謝することなどが目的。本年は町制施行五十周年記念イベントとして開催された。あいにくの曇り空となったが、会場は「こどもの日」とあって親子連れや観光客など多くの人出でにぎわった。 開会宣言の後、亀津小学校吹奏楽部の演奏や亀津南区浜踊り保存会が伝統の踊りを披露。高岡秀規町長が「最後の最後まで楽しんで」などとあいさつした。 昭和三十年代中ごろまで島内で行われていたという牛を使ってサトウキビを絞るサタグンマの実演。詰め掛けた観光客や子供たちが珍しそうにその光景に見入っていた。 |
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| ○…「今度は夏休みに帰ります」―。奄美群島の行楽地や古里でゴールデンウイークを過ごした人たちのUターンラッシュが始まった。各島の空港や港では土産を抱えた家族連れや見送り客でにぎわっている。 ○…奄美大島の奄美空港の出発ロビーでも五日、家族や友人との見送りを受ける乗客らで混雑、笑顔で再会を約束する姿が見られた。中村健一さん(32)=兵庫県尼崎市在住=一家は「四日間しか休みがなく、少しあわただしい気もするけれど、天気も良くて良い骨休めになりました」と話していた。 ○…帰省客だけでなく、観光で島を訪れた若者も多く、山口早紀さん(23)=熊本県阿蘇市在住=らは「初めて訪れたけど、海の青さや島唄の心地よさに感動した」と話しながら、何度も訪れたいと表情を輝かせた。 ○…日本航空によると、Uターンラッシュはきょう六日にピークを迎える見込みで、奄美空港から本土に向かう各便ともに満席。空港の混雑度合いも最高潮に達しそうだ。 |
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| 奄美群島内の大型製糖工場五社の二〇〇七―〇八年期操業が終了した。原料処理量は富国製糖の黒糖製造分を含め計四十六万三千二百四トン。前期を七万二千七百二十七トン(18・6%)上回り、一九九四―九五年期の品質取引移行では二番目の多さだった。原料の平均甘しゃ糖度も高水準の一四・八度台。キビ生産者の一d当たり平均手取り額は、高止まりしている砂糖市場価格の反映もあって前期より約千円高い二万一千六百円程度になったもようだ。年々上昇傾向にある収穫機械ハーベスターの収穫率は二島で|%台になった。 製糖各社からの聞き取りと日本甘しゃ糖工業会〇七―〇八年期分蜜糖製造実績(四月三十日発表)を基にまとめた。今期の大型製糖工場の操業は〇七年十二月十日(喜界島・生和糖業)に始まり、〇八年四月二十八日(沖永良部島・南栄糖業)に終了した。 【原料処理量】大島地区計では、品取移行では九八―九九年期の四十七万五千トンに次ぐ水準。天候に恵まれたこともあって、各社とも前期を上回った。特に与論島で54・1%増、沖永良部島で38・2%増と南二島の伸びは顕著。生和は九年ぶりの九万トン台、富国は品取移行では最高の三万八千トン台となった。 【平均甘しゃ糖度】南海日日新聞試算で、全体では前期より〇・〇八度高い一四・八四度。会社別では生和を除く四社で前期を上回った。特に富国は過去最高の一五・三三度となった。与論島も過去最高の一四・七一度だった。 【農家手取り】原料一トン当たりの平均農家手取り額は▽富国二万二千三百十八円▽生和二万一千五百二十七円▽南西二万一千五百九十三円▽南栄二万一千七百四十三円▽与論島二万一千五百九十七円。今期はキビ取引新制度の初年。市場価格を反映して昨年末決定された取引価格(製糖会社支払い)が高水準だったのに加え、糖度の上昇もあって農家手取りはアップ。会社別では、前期に比べ五百八十四円(生和)―千二百三円(富国)のアップとなった。 【産糖量】前期比18%増の六万七十三トン。会社によって製品歩留まり率にばらつきはあったものの、九二―九三年期以来の六万トン台となった。富国と南西の製品歩留まり率は過去最高だった。 【ハーベスター収穫率】 高い順に▽南西76・2%(前期68・8%)▽南栄71・6%(同68・9%)▽富国68・1%(同62・6%)▽生和66・7%(同63%)▽与論島26・9%(同20・2%)。いずれも上昇し、南西と南栄では七割を突破した。 |
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○…ゴールデンウイーク最終日の六日、昼の潮では今年最も潮位が下がり、奄美大島各地の海岸には潮干狩り、釣り客らが繰り出して海遊びを楽しんだ。○…大潮のこの日、名瀬港の潮位は午後二時十七分にマイナス二十一センチとの予測。宇検村宇検の倉木崎と枝手久島間は、干潮時にサンゴ礁原が浮上し、服が濡れるのを覚悟すれば歩いて渡れる状態。 ○…多数の村民がリーフ周辺に繰り出し、チョウセンサザエ、トビンニャ(テラジャ)、アサリなどの貝類を採っていた。また、枝手久島に船で渡り、貝採りを楽しむ人々の姿も見られた。 |
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| 龍郷町長雲峠にある奄美自然観察の森の園内に六日朝、野ヤギ(ノヤギ)の群れがいるのを宇都宮英之自然観察指導員が目撃した。野ヤギは昨年の五月にも奄美自然観察の森の駐車場などで目撃されている。野ヤギの食害によるはげ山化や土砂崩れが発生し、植生破壊による生態系への影響が指摘されてきた。同観察の森には希少種植物が自生しており、食害の影響が懸念されている。ヤギの適正飼養と駆除対策があらためて問われそうだ。 宇都宮さんによると、毎朝の園内巡回のときにクワ、イヌビワの葉が何かに食われて少ないのに気づいた。午前八時すぎ、バス駐車場近くの展望デッキへの上り口付近にいる野ヤギを発見。四、五匹の野ヤギは宇都宮さんに気付くと、大慌てで町道に飛び出し、円林道方面へ逃げて行った。その後、車で追いかけたが、山の中に入ったらしく見つけられなかった。「野ヤギは雌と子供のようだった」 園内にはヤッコソウ、リュウキュウスズカケ、オキナワテイショウソウなどの希少種が自生している。昨年は五月中旬にバス駐車場周辺で野ヤギの群れが目撃され、植樹帯の木の葉や幹が食害を受けた。「希少種などの植物が野ヤギに踏み荒らされ、食害を受けると大変だ。野ヤギの出没は今後も起こり得ることであり、継続した対策が求められる。(園内への)侵入防止網など何らかの対策が必要かもしれない」と話した。 奄美大島五市町村では昨年十二月と今年三月議会で「山羊(ヤギ)の放し飼い防止条例」を可決し、今年六月と九月に施行される。内容は(1)ヤギは小屋、柵などで囲まれた場所で飼養しなければならない(2)放し飼いをしてはいけない(3)逃走防止の措置を講じる(4)所有していることを首輪などで示す―など五項目。飼い主が条例違反した場合、首長は指導および勧告を行うことができると定めている。 奄美大島五市町村は野ヤギ対策として本年度、駆除を予定。県補助金六百六十四万円余りに各町村負担分を合わせて駆除を行う計画。 |
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| 五日午前一時すぎ、瀬戸内町網野子峠の国道58号沿いでノネコが国の特別天然記念物のアマミノクロウサギを襲っているのを通りがかったドライバーが見つけた。クロウサギは既に死んでおり、同日、死骸(しがい)を大和村にある奄美野生生物保護センターで解剖した結果、首にノネコにかまれたとみられる跡があったことから同センターは「死因はノネコ捕殺の可能性が高い」とみている。ノネコによるクロウサギ捕殺の確認事例は少ない。昨年からクロウサギの受難が続いており、あらためてノイヌ・ノネコ対策が問われそうだ。 発見者は東京在住で獣医師の伊藤圭子さん(30)と釣谷洋輔さん(29)。伊藤さんらによると、瀬戸内方面から奄美市住用方面に車を走らせている途中、ノネコが見え、足元に何か黒いものを押さえ込んでいた。よく見ると、ノネコはクロウサギの首を抱え、その後、首を離して落とすような動作をした。クロウサギの体は温もりが残っていたという。 カメラに収めたノネコの体色は背が黒毛、腹部が白毛。伊藤さんは「大変ショッキングな出来事に遭遇した。ノネコは最初車が近づいても逃げ去ろうとはしなかった。われわれがクロウサギのそばに行った後、ノネコは近くでその様子をうかがっていた」「クロウサギに出血はなく、交通事故らしい痕跡も見られなかった」と話した。 解剖した奄美野生生物保護センター(環境省奄美自然保護官事務所)によると、クロウサギは全長三十六センチの雄。ノイヌの犬歯による傷跡や、交通事故とみられる傷跡は確認できなかった。「クロウサギの成獣の平均全長は四十センチを超える。成獣より小さめだが、全長にはばらつきがあり、成獣なのか幼獣なのか判別できない」としている。 昨年十一月に奄美大島でクロウサギの大量死(合計十一体)が発見され、それ以降も交通事故(ロードキル)や死因不明の事故が続いている。 クロウサギが死んだ場合、法律で県と文化庁に「滅失届」の提出が義務付けられており、奄美地区での取りまとめ窓口である大島教育事務所によると、二〇〇七年度(〇七年四月―〇八年三月)の滅失届件数は奄美大島六十一件、徳之島三件。〇八年度は今のところ奄美大島六件、徳之島四件となっている。 |
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| 九州運輸局鹿児島運輸支局大島自動車検査登録事務所が三月末現在でまとめた奄美群島の保有車両数は八万千百三台で前年同期に比べて六百九十台減少した。車両一台当たりの人口比(車一台を保有する人数)は一・四八人。年々増加している軽自動車の登録数は過去最多の四万八千九百四十三台に上り、全体の60・3%を占めている。 市町村別の登録台数は奄美市が二万七千六百六十四台と最も多く、次いで徳之島町八千八百九十六台、喜界町六千百三十五台、伊仙町六千二十一台など。 車両一台当たりの人口比は瀬戸内町が一・七五人、奄美市一・七〇人、大和村一・六四人、与論町一・六二人、龍郷町一・四四人、徳之島町一・三八人だった。 全車両に占める軽自動車の割合は、喜界町の67・1%をトップに伊仙町65・5%、与論町64・5%、天城町64・4%、徳之島町64・0%など。〇二年に普通車と軽自動車の登録台数が逆転し、それ以降は軽自動車が大きな伸びをみせている。 軽自動車の人気について、奄美市内の自動車販売店担当者は「低価格、維持費の安さが増加要因の一つ。ガソリンの値上げで、長距離通勤者や中高年を中心に軽自動車へ買い替える人も増えた。車内装備も充実し、普通車との差が縮まっていることもつながっているのではないか」などと話している。 |
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喜界島近海のクロカワカジキ釣りがシーズンを迎えた。トローリングによる釣果が報告されており、百キロ超も上がるなど話題を呼んでいる。同島でのカジキのシーズンは例年四月後半ごろスタートする。ほとんどがクロカワカジキで、船尾に竿を固定するトローリングが一般的。魚体が非常に重く力もあるため、ヒットしてから船に上げるまでには電動のウインチを使用し、十五―二十分前後かかるという。 喜界町赤連の西俣昭男さん(70)は四月二十八日、島の南東沖合いで約百キロの獲物を釣り上げた。 これまでの自己ベストは百八十キロだが「今シーズン中には記録更新を狙う」と意気盛んだ。 また、今月四日には同町湾の吉川文清さん(58)が、島の南沖合いで百三十キロの獲物をゲット。「取り込むまでに四十分はかかった。久し振りの大物」とうれしそうに話した。 クロカワカジキの計量は、内臓などを取り去って行うため、実際には計量値よりも重いという。「まさに魚との格闘。手に汗握るダイナミックさがたまらない」と話す二人。シーズンは今月いっぱい続く見込みで、期間中はさらなる大物の釣果も聞かれそうだ。 |
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