May

●梅雨入り 平年では5月10日。梅雨明けは6月28日。

●デイゴ開花
 奄美各地で半ばにデイゴが見ごろを迎える。巨木並木で知られる瀬戸内町加計呂麻島の諸鈍集落では、真紅の花が海岸線を鮮やかに彩り見事。1978年に町の天然記念物に指定された。インド原産のマメ科の落葉高木。
●サネン花開花 梅雨に入ると人家の庭先や山すそでは梅雨期の花を代表するゲットウがほころび始める。ショウガ科の植物で九州南部に分布し、奄美では「サネン花」と呼ばれる。

   June

●白色ノボタン開花 ノボタンは奄美大島以南に分布する常緑低木。通常は紅紫色で白色はまれ。

●ウミガメ産卵 初旬から7月まで産卵は続く。奄美市(旧名瀬市)は県の保護条例と保護対策事業に基づき産卵期に大浜海岸と小湊海岸で確認調査を行い、監視員を置いてウミガメの産卵およびふ化を見守っている。例年、アカウミガメとアオウミガメ計20数頭の産卵を確認している。

●奄美プラム出荷最盛期
 奄美の夏の味覚スモモ。プラムにはがん予防効果のある成分が含まれているといわれている。大和村が主産地。

   July
●ゴールデンシャワー満開 和名・ナンバンサイカチ。盛花期を迎え、黄金色の花々がまぶしく咲き誇る。

●サンゴ産卵 サンゴの産卵は海水温25─26度が適温。ピンク色の卵が次々放出され、海中は神秘的な世界に包まれる。幼生は海を漂い、適地に定着してサンゴとして成長していく。

●アマミクサアジサイの開花 絶滅危ぐ種に指定され、ごく限られた森の中で薄紫の色のかれんな花を咲かせる。「本州から九州に分布するクサアジサイとは異なり、花序に装飾花がなく、クサアジサイの祖先種と推定される」(「レッド・データ・ブック」)

●キバナセッコク開花 龍郷町の奄美自然観察の森でシイの大木に茎を垂らし、清そで名前の通り黄色い花を咲かせる。東京(八丈島)から鹿児島まで分布するが、業者らの採集や森林伐採で、絶滅危急種に指定されている。

●奄美マンゴーはさみ入れ式 県内一の産地、天城町で中旬に行われる。収穫は9月ごろまで続く。

●サガリバナ満開 奄美大島や沖縄、太平洋諸島などの海岸や川岸地帯に咲く。夕方から開花し、明け方には花を散らす。白や淡い桃色の花を咲かせ、周辺には魅力的な香りを漂わせる。開発などの伐採によって次第に姿を消しつつある「幻の花」だという。

●オカヤドカリ繁殖期 南西諸島や小笠原諸島などに生息する国の天然記念物。白い砂浜とアダンの群落が残る徳之島町金見崎海岸では、無数のオカヤドカリが波打ち際に集まり、太古から連綿と続く生命のドラマを繰り広げる。

●六月灯 7月の最終土、日曜日に奄美市の高千穂神社で行われる夏の風物詩。奉納芸能大会や露店に家族連れ、浴衣姿の若者が繰り出してにぎわう。


   August

●子ガメ放流 奄美市大浜や小湊、笠利町土浜などウミガメ産卵場所で、子供たちの「頑張れ」の声援を受けながら子ガメが大海原へ旅立つ姿が見られる。

●夏目踊り 徳之島町井之川で行われる伝統行事で、家々を回って五穀豊穣を祈願する。県無形文化財指定。


●ムチタボレ
 徳之島町手々集落で300年以上前から伝わる稲作由来の伝統行事。扇子を手に白い布を頭からかぶった男性陣と、手ぬぐいで頭を覆った浴衣姿の女性陣が集落内の民家の庭先でにぎやかに舞い踊り、五穀豊穣(ほうじょう)を祈願する。かつては旧暦8月15日に行われていたが、お盆の帰省客などにも参加してもらおうと近年は新暦で行われている。

●ハシカンボク開花  九州南部から沖縄にかけて分布するノボタン科の常緑低木。ピンク色の愛らしい花が咲き始めると秋の訪れは間近に。