「えらぶの宝、長生きして」島内最高齢、大里アキさん106歳祝/和泊町

2018年05月26日

地域

家族や施設職員、仲間に見守られて106歳の誕生日を迎えた大里アキさん(中央)=25日、和泊町国頭

家族や施設職員、仲間に見守られて106歳の誕生日を迎えた大里アキさん(中央)=25日、和泊町国頭

 沖永良部島の最高齢、和泊町の大里アキさんの106歳の誕生会が25日、大里さんが入所する同町国頭のグループホームひだまり(名島勝一施設長、入所者9人)であった。この日のため千葉県から駆け付けた子や孫をはじめ、職員や入所者、地域住民ら20人余が祝福。「えらぶの宝。これからも長生きして」との温かい祝いの言葉に、大里さんも「ありがとう」と笑顔で応じた。

 

 大里さんは1912年(明治45年)5月25日生まれ。同町和の出身。2009年にひだまりに入所し、頑張り屋で気さくなその人柄から、職員や入所者仲間からも愛されている施設の人気者。

 

 この日も普段通りに、歩行補助器具を使いながら歩いて入場し、温かい拍手に迎えられた。「きょうで何歳になりましたか」との司会の問いに「50歳」と答え、会場を笑いで包んだ大里さん。その後も歌を歌ったり、ケーキのろうそくの火を吹き消したりして誕生日を満喫していた。

 

 娘の池田百合子さん(86)は「母が100歳を過ぎてもこんなに元気でいられるのは、職員や地域の方たち、島の皆さんの温かい愛情があればこそ。本当に感謝している」とお礼を述べ、大里さんの長寿を喜んだ。