「一日も早い日常を」 参拝者らコロナ収束願う 奄美市の初詣、初商い

 

高千穂神社の拝殿で静かに手を合わせる参拝者=1日、午前0時ごろ、奄美市名瀬  

高千穂神社の拝殿で静かに手を合わせる参拝者=1日、午前0時ごろ、奄美市名瀬

 「早く日常に戻って」「笑顔広がる年に」。新型コロナウイルスに翻弄(ほんろう)された2020年が終わり、新たな年を迎えた。正月三が日に奄美市内での初詣、初商いに訪れた人たちや商店主からは、新型コロナの一日も早い収束を願う声が多く聞かれた。

 

 奄美市名瀬の高千穂神社(黒木正和宮司)には年明け約1時間前から多くの参拝者が訪れ、境内で新年を迎えた。今年は年越しのカウントダウンは行われず、参拝者は家内安全や受験合格、コロナ禍からの回復などそれぞれの願いを込め、静かに手を合わせた。

 

 友人と一緒に訪れた姶良市の高校1年生、小川美音さん(16)は「例年はもっとにぎわって楽しい雰囲気だったが、今年はそれもなくさびしい。早く通常通りの毎日に戻ってほしい」と話した。

 

 神社の授与所では、おみくじやお守りを買い求める参拝客にマスクとフェイスシールドを着用した巫女(みこ)らが交代で対応。大島高出身の平井美優さん(19)は「お勤めは2回目だが、昨年とは違った対応。消毒などを徹底して多くの方に気持ちよく参拝してもらえたら」と話した。

 

 黒木宮司も「いつもとは違った雰囲気の年越しとなった。コロナの収束を願い、安心してお参りができる1年になれば」と語った。

 

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商店街の初商いで福袋を購入する買い物客=2日午前9時ごろ、同市名瀬

商店街の初商いで福袋を購入する買い物客=2日午前9時ごろ、同市名瀬

 名瀬の中心商店街では2日から新春恒例の初商いがあり、買い物客でにぎわった。商店主らによると、今年は店内の混雑回避のためダイレクトメールや年賀状による初商いの宣伝を自粛したり、3が日は休業を決めた店もあった。

 

 買い物客もマスク着用、入店前の手指消毒など感染症対策をしつつ、お得感のある福袋やセール品などを買い求め、商店街を巡った。家族で買い物に来た同市名瀬の公務員の男性(40代)は「年末年始も市内で感染者が出ていたので、出歩くか少し悩んだが、子どもたちと約束していたので来た。思っていたより人が多い」と話していた。

 

 文房具店「東京堂」では、1万~1万5千円相当分の品が入ったお得な2200円の福袋を34点用意。店内の混雑回避のため福袋などは店先で販売し、事前に整理券も配った。

 代表の泉力さん(55)は「商店街全体の客足減などで昨年はうちの店も多少は売り上げが落ちた。今年はお客さんが感染症などを気にせず、笑顔で買い物を楽しめる年になってほしい」と話した。

 

 名瀬中央通りアーケード商店街振興組合の松尾典昭理事長(65)は「今年は営業開始日を後ろにずらした店もあり、人通りも例年よりはやや少ないのではないか。ワクチン開発なども進んでいるようだが、今年は早くコロナが収束し、通常の生活に戻ってほしい」と願った。