「奄美最古の岩陰風葬墓」 大津勘遺跡、知名町教委が発表

 

風葬墓とみられる遺跡で出土した骨片の年代測定結果を報告する知名町教委の宮城さん=29日、同町大津勘

風葬墓とみられる遺跡で出土した骨片の年代測定結果を報告する知名町教委の宮城さん=29日、同町大津勘

  知名町教育委員会は29日、同町大津勘の遺跡「サクダマタ古墓群7号墓」で昨年11月に発見した人骨が、同地点で出土したカムィヤキの陶片と同世代の11~12世紀の遺物とする年代測定結果を発表した。町教委生涯学習課の宮城幸也さん(33)は「岩陰を利用した風葬墓として、現段階で奄美群島最古となることが裏付けられた」と話した。

 

 町教委によると、サクダマタ古墓群7号墓は昨年6月、橋の改修工事に伴う事前の周辺埋蔵文化財調査と町が継続して行っている町内古墓調査の一環で発見された。

 

 カムィヤキは徳之島で11~14世紀に作られていた陶器の名称。大津勘で見つかった陶片は小さなつぼ型で波状の模様があり、その型式から11~12世紀のものとされる。

 

 人骨は未成人も含めて複数体とみられる骨片や歯など30点以上が出土した。今回は骨片と歯の計3点の年代測定を神奈川県の民間研究所に依頼。うち未成人の骨片1点が、カムィヤキと同じ11~12世紀と測定された。他の2点は縄文時代晩期ごろのものと測定された。

 

 発表に同席した今井力夫知名町長は「(県指定文化財で和泊町内城にある)世之主の墓など沖永良部島の琉球式の墓を研究する上でも貴重な遺跡。今後は発掘も視野に調査を進めたい」と語った。