「行事食」テーマに鈴木さん講演 奄美図書館

奄美の伝統的な正月行事と食文化を紹介した鈴木さん=21日、奄美市名瀬

奄美の伝統的な正月行事と食文化を紹介した鈴木さん=21日、奄美市名瀬

 県立奄美図書館の生涯学習講座「あまみならでは学舎」の2019年度第6回は21日、奄美市名瀬の同図書館であった。約60人が聴講。シマユムタ伝える会の鈴木るり子さん(67)が「シマの行事食(正月)」と題して講話し、奄美の伝統的な正月行事を紹介し、豊かな食文化の継承を呼び掛けた。

 

 鈴木さんは正月準備について、庭に束ねた薪を立てて山の神に供えるという「シツ木」や、家々で飼っている豚を食肉処理する「正月豚」、大みそかに作る豚肉とツワブキの煮物などを紹介。

 

 元旦に家族そろって年始祝いをする儀式として、餅の吸い物と刺し身、豚肉の吸い物の三つの膳と、高膳に盛った塩、昆布、干物をいただく「三献」を説明した。

 

 「奄美の正月料理は餅、豚が主。三献の中身は縁起を担いだ海の幸、山の幸を使った」と紹介し、「自然を崇拝する暮らしは生活文化の礎になっている。便利になってシマの暮らしは忘れられているが、気持ち一つで大切なものは残せる。シマの心を大事にしたい」と話した。