「規模」問題視、署名活動へ  クルーズ船寄港地誘致反対の会  瀬戸内町で会見

「奄美の自然を守る会」を立ち上げ、会見する田原代表(左)ら=9日、瀬戸内町古仁屋

「奄美の自然を守る会」を立ち上げ、会見する田原代表(左)ら=9日、瀬戸内町古仁屋

 瀬戸内町が同町西古見の池堂地区を寄港地として誘致を進めている国の大型クルーズ船寄港地開発計画に関し、誘致に反対する「奄美の自然を守る会」(田原敏也代表)が9日、町内で会見した。田原代表(62)は「クルーズ船誘致自体に反対ではない。22万㌧級クルーズという規模が問題」と話した。瀬戸内町に近く説明会の開催を要望する方針。今後、漁業やダイビング事業者らと連携しながら、クルーズ大型誘致反対活動を展開し、今後は県議会への陳情書提出や署名活動などを行っていくという。

 

 会見したのは同会の田原代表ら3人。会を立ち上げた7日にネットで反対署名を開始。9日午前中現在、1782人の署名が集まったという。

 

 田原代表は「22万㌧級の大型クルーズ誘致は西古見地区で対応する範囲を超えている。自然環境や文化を損なう可能性が非常に高い。奄美大島全体に影響をもたらす大きな問題。住民らから心配の声が上がる中、受け皿の役目として立ち上げた」「今回の誘致は前時代的な観光のあり方。奄美群島の持続的な観光利用を推進する県のマスタープランにも逆行している」と述べた。

 

 同会が説明会の開催を要望していることに対し、同町企画課の眞地浩明課長は「正式な通知や具体的なことが決まれば、町民の皆さんに説明したい。現在は候補地として手を挙げた段階で何も決まっていない。説明会が開催できる段階ではないが、質問があればいつでも役場に問い合わせてほしい」と述べた。

 

 町側は昨夏、町が寄港地候補に選定した西古見集落で説明会を2回実施。同集落と各種団体から誘致実現に向けた要望書の提出を受け、昨年12月、県に支援を要請している。