〝食〟誇り、まちおこしに 料理家の梛木さん講演 食交流推進協・奄美市

奄美の食文化をテーマに講演した梛木春幸さん=22日、奄美市名瀬

奄美の食文化をテーマに講演した梛木春幸さん=22日、奄美市名瀬

 食育や地産地消を推進する大島地域かごしまの〝食〟交流推進協議会主催の研修会が22日、奄美市名瀬の集宴会施設であった。「食育日本料理家」として活動する梛木春幸さん(50)が「世界に誇れる奄美の食文化」をテーマに講演。「奄美の長寿の一番の要因は食文化」と強調し、伝統の継承と、食を通じた地域おこしの推進を呼び掛けた。


 梛木さんは南さつま市出身。関西の料亭などで修行を重ね、大阪のホテルで総料理長を務めた後、2004年に帰郷。県内外で食育の講演会や食を通じた地域おこしプロデュース活動を展開している。


 研修会には同協議会の関係機関・団体から約100人が参加。講演で梛木さんは「日本の食文化はすごい」と話し、料理に添える薬味などを例に、「日本料理はおいしく食べるだけでなく、子孫が健康で長生きするために伝えられた。1000年以上前から伝わる食文化が詰まっている」と説明。


 奄美大島や徳之島は「元気で長生きの人が多い」として、島ならではの食文化を長寿の要因に挙げた。世界自然遺産登録による観光客の増加を視野に、「奄美の長寿料理」を提供する観光メニューを提案。「日本食は世界中で認められている。奄美の食文化は魅力的。先人に感謝しながら取り入れて、次の世代へ伝える義務がある。島の方々は誇りを持って再認識してほしい」と呼び掛けた。


 県内各地の地場産食材を使ったまちおこしメニューの開発や、プロデュースを手掛けた「奄美高校レストラン」などの取り組みも紹介した。


 研修会に先立ち、2020年度の栄養関係功労者厚生労働大臣表彰を受賞した瀬戸内町食生活改善推進員連絡協議会の花立弘子会長(83)への表彰伝達式があった。