あやまる岬でビーチクリーン 奄美市笠利町

砂浜でごみを回収した参加者=15日、奄美市笠利町のあやまる岬北側の海岸

砂浜でごみを回収した参加者=15日、奄美市笠利町のあやまる岬北側の海岸

 県内の民間企業などでつくる世界自然遺産推進共同体主催のビーチクリーン作業が15日、奄美市笠利町のあやまる岬北側の海岸であった。関係者と地域住民、観光客ら90人が参加。回収したペットボトルの多くが国外産だと判明し、参加者は「漂着ごみは国際問題」と再認識した。

 

 世界自然遺産推進共同体は、民間の立場から奄美・沖縄の世界自然遺産登録を後押ししようと、日本航空、日本エアコミューター、NTTドコモの3社の呼び掛けで昨年8月に発足。奄美大島を中心に53企業・団体が参加している。

 

 共同体主催の活動は今回が初めて。代表を務める日航鹿児島支店の久見木大介支店長は「飛行機から眺めるときれいな奄美の海も、砂浜に降りると多くのごみが目につく。群島全体で継続的に活動を展開していく必要がある」と話した。

 

 作業には、奄美市環境対策課が海岸漂着物地域対策事業の一環で協力した。参加者は砂浜で延長約400㍍の範囲のごみを回収。約1時間で小さなごみを45㍑袋150個分、大きなごみを軽トラック2台分集めた。

 

 回収したペットボトルを原産国別で分けたところ、▽中国336本▽韓国45本▽日本、ベトナム各28本▽台湾20本▽タイ1本│で、国外産が約93・9%を占めた。このほか、表示ラベルが外れて判別できないものもあった。

 

 参加した環境省沖縄奄美自然環境事務所(沖縄県那覇市)の東岡礼治所長は「世界各地で海洋生物の死骸からプラスチック片などが見つかっており、漂着ごみは国際的な問題となっている。捨てる際の適切な分別、使い捨てプラスチック削減なども意識してもらいたい」と話した。