きょう、劇団「稀」が奄美市名瀬で旗揚げ公演

旗揚げ公演への来場を呼び掛ける「稀」のメンバー

旗揚げ公演への来場を呼び掛ける「稀」のメンバー

 「奄美ならではの演劇発信を」の理念のもとで発足した劇団「稀(まれ)」(永田彬也団長)が10日、奄美市名瀬のAiAiひろばで旗揚げ公演を開く。団員たちは「演劇で奄美に新しい風を吹かせたい。始まりを体験してほしい」と来場を呼び掛けている。

 

 「稀」は奄美大島在住の20~70代の計11人が所属。2015年に鹿児島市で開かれた国民文化祭で演劇の舞台を経験したメンバーが集い、東京の芸能事務所に所属する中山史尚さん(32)=奄美市笠利町出身=を演技指導者に迎えて発足した。

 

 演出、シナリオも担当する中山さんは「奄美は島唄や八月踊りなど独特の音楽文化があるだけでなく、埋もれている史実や逸話も多い。独自性の高い劇が生まれる可能性がある」と期待し、「団員もすんなり劇中に入って来れるようになった。成長が素晴らしくて指導も楽しい」と笑顔を見せた。

 

 戦後、本土と分離されていた奄美では娯楽に飢えた青年たちが数多く劇団を結成した時期があり、中でも「ヤチャ坊」「犬田布騒動記」など郷土ものの劇を演じた「熱風座」は当時の演劇ブームを象徴する存在として語り継がれている。

 

 かつての演劇ブームについて永田団長(74)は「奄美にしかない、目に見えないエネルギーが当時の高揚につながったと思う」と話し「歴史的に見ても類い稀な力を若い人たちに受け継げるよう、奄美に根差した活動を展開していきたい」と思いを込めた。

 

 旗揚げ公演では奄美の民話を島口で演じる「アモレウナグ」など2~3人の少人数劇計3演目を予定している。開演午後7時。入場料は1人500円(中高生250円、小学生以下無料)。

 

 劇団、公演についての問い合わせはメールgekidan.mare@gmail.comまで。

リハーサルを行う永田団長と中山さん(左から)=3日、龍郷町

リハーサルを行う永田団長と中山さん(左から)=3日、龍郷町