イノシシ対策にトウガラシを 宇検村で集落点検報告会 駒澤大須山研究室

地域の課題解決策を提案した駒澤大学の集落点検報告会=18日、宇検村佐念

地域の課題解決策を提案した駒澤大学の集落点検報告会=18日、宇検村佐念

 駒澤大学地理学科須山研究室(東京)は17、18の両日、宇検村の部連、佐念集落でフィールドワーク報告会を開催した。両集落とも人口は30人弱。過疎高齢化が著しい。学生たちは昨年7月に実施した「集落点検」の結果を基に、地域の課題を拾いだし、「トウガラシを活用したイノシシ対策」「ヤギによる草刈り代行」など、課題解決、活性化につながる方策を提言した。

 

 報告会は研修室の須山聡教授と学生2人が参加。佐念集落の現状・問題点について①子どもがいないと寂しい。集落消滅の危機(人口)②空き家と耕作放棄地が多い(生活環境)③にぎわいを取り戻す。シマ(集落)を知ってもらう手立てが必要④移動手段の確保(生活の利便性)―を指摘した。

 

 住民が特に困っていることはイノシシが畑を荒らすことと、草刈り。イノシシ対策は現状では捕獲以外にない。草刈りはハブの危険を回避するためにも重要な作業だが、高齢者が多くままならない。研究室は「イノシシの嫌いなトウガラシの活用」を提案。イノシシはトウガラシが嫌い。「畑の周囲にトウガラシを植える」「トウガラシをペットボトルに詰め、等間隔で置く」ことを提唱した。草刈りについて「ヤギの飼育」を提案した。

 

 このほか、▽集落救急箱の配備▽名瀬地区で行われる「軽トラ市」でシマのヤセ(野菜)を売る▽集落オリンピック▽U・Iターン者に介護タクシーの資格を取ってもらう―などを提案した。

 

 須山研究室は15年間、奄美大島調査を続けている。昨年7月は同村部連、佐念で集落点検を実施。報告書も作成した。