ウニ漁解禁日に「まったく採れない」

生息数が激減したシラヒゲウニ

生息数が激減したシラヒゲウニ

 

 奄美群島で1日、シラヒゲウニ漁が解禁された。奄美大島北部の海岸では漁師らが素潜り漁を行う姿が見られたが、昨年とは比較にならない不漁。「採れたのは一桁」「まったく採れない」と嘆く声も聞かれた。

 

 シラヒゲウニは濃厚な甘みが特徴。龍郷町安木屋場海岸は例年、解禁日にはウニの殻を割る作業用のビーチパラソルが並ぶなど活気にあふれるが、今年は2、3人が素潜りをしているだけの寂しい風景となった。


 1日午前中、素潜り漁をしていた男性らは「以前は初日だけで4、500個は簡単に採れたが、徐々に減って昨年は100個で今年は8個だけ。3年ほど禁漁にすべき」「朝6時から海に入った。採れたのは4個だけ。信じられない」「少ないとは思っていたが、これほど採れないとは」と肩を落とした。


 奄美群島の各漁協は稚ウニの放流事業や密漁監視パトロールなどを展開して資源保護に取り組んでいる。漁のできる期間も昨年から1カ月短い2カ月間にとどめている。


 奄美漁業協同組合(本所・奄美市笠利町)の関係者は「なぜ数が減っているのか原因は残念ながらはっきりしない。餌となる海藻が少ない影響とも言われるが、海藻が少なくても10年ほど前は笠利湾内でたくさん採れた。赤土や家庭の排水の影響も考えられる。まずは小さいウニは採らないなどルールを徹底し、資源を管理していくことが大切だろう」などと話していた。