オール奄美の黒糖焼酎づくりへ/原料用の加工米田植え/龍郷町秋名

足首まで泥に漬かって田植えに取り組む小、中学生ら=15日、龍郷町秋名

足首まで泥に漬かって田植えに取り組む小、中学生ら=15日、龍郷町秋名

  黒糖焼酎の原料にする加工米の田植え作業が15日、龍郷町秋名集落の水田で始まった。秋名、幾里の農家らで組織する「秋幾農業創生塾」(龍宮省三塾長)を中心とした取り組みで、休耕田の解消やプレミアムを売りにした商品販売による地域活性化が目的。雨模様のあいにくの天気となったが、子どもから大人まで町内外から約40人が参加し、元気に声を掛け合いながら苗を植え付けた。

 

 黒糖焼酎用の加工米生産は、島内産の黒糖と米を使用した「オール奄美産」の黒糖焼酎づくりに向け、2017年に始まった。秋幾農業創生塾と酒造会社が契約を結び、同塾が秋名地区の水田(85㌶)で加工米を生産する。

 

 17年は奄美市名瀬の渡酒造㈱(渡慶彦代表取締役)など島内の蔵元2社と契約し合計約1・65㌧の加工米を生産し、納入した。今年は渡酒造1社との契約で、生産量は約1・5㌧を予定している。

 

 この日は地元住民らに渡酒造の社員の家族や名瀬の中学生も加わり、足首まで泥田に漬かって慣れない手つきで稲を植え付けた。朝日相撲クラブの濱口颯翔さん(14)=朝日中3年=は「田植えは初めて。田んぼでの移動など大変だったけどいい経験になった。ここのお米でできたおいしい焼酎を多くの人に飲んでほしい」と笑顔で話した。

 

 渡酒造は昨年、700㌔の加工米を使用し、約4千㍑の焼酎を製造した。渡代表取締役は「風味豊かな焼酎ができた。3年ほど熟成させ、奄美にこだわったプレミアム焼酎として販売したい」と話した。

 

 収穫作業は7月末から8月上旬を予定しており、精米作業を経て酒造会社に提供する。