キャッシュレス対応進む  奄美市、回答事業所で8割

電子マネーカードやQRコード決済に対応する飲食店のレジ=2019年、奄美市名瀬

電子マネーカードやQRコード決済に対応する飲食店のレジ=2019年、奄美市名瀬

 現金を使わずに支払いを行う「キャッシュレス決済」について、県は20日までに県内主要観光地での導入率調査の結果を公表した。奄美市は回答した62事業者のうち、79%が導入していると答えた。

 

 消費税率引き上げに伴って全国的にキャッシュレス決済への対応が進むと見込まれたことから、訪日外国人を含む旅行者のための観光地整備の一環として県が調査した。

 

 対象は指宿市、霧島市、屋久島町、奄美市の観光・商工関係施設で、▽2019年6月5日~28日▽同10月30日~11月25日―の2回に分けてアンケート形式で実施した。

 

 2回目の調査では4地区の280事業所から回答があり、普及率は全体で72・1%(前回調査から18・3ポイント増)だった。導入されている決済方法としてはクレジットカード決済が61・8%(同18・9ポイント増)で最多。QRコード決済は50・4%で前回から36・2ポイント増と大きく上昇した。

 

 そのほか、電子マネー決済が31・4%(同20・6ポイント増)、中国で普及している「銀聯(ぎんれん)カード」が17・9%(同9・9ポイント増)、J-debit(デビットカード)が10・4%(同7・1ポイント増)、その他2・5%。

 

 デビットカードは金融機関の預金口座にひも付けされた決済用カードで、クレジットカードとは異なり代金が口座から即時引き落とされることが特徴。

 

 奄美市で導入されているキャッシュレス決済方法は、クレジットカードが67・7%(前回調査から17・7ポイント増)で最も高かった。QRコード決済は51・6%(同38・1ポイント増)と前回に比べ最も増加した。電子マネーは30・6%、銀聯カードは14・5%、J-debitが9・7%、その他3・2%だった。

 

 奄美市名瀬の奄美大島商工会議所は事業者向けのキャッシュレス対応セミナーを18年から実施。奄美群島でも奄美大島や与論島を中心に18年ごろから金融各社と地元経済団体らがタイアップした普及事業が進んでおり、事業者を対象に決済に必要な読み取り機の無償貸与や手数料の割引サービスなどが展開されている。

 

 県などが主催するキャッシュレス決済に関するセミナーへの参加状況は奄美市71%、指宿市55・8%、屋久島町45%、霧島市39・5%で、奄美市の事業者らの関心の高さが現れた結果となった。