コミュニティ・デザイナー山崎亮さんが講演 宇検村

全国の地域活性化の事例について講演する山崎亮さん=16日、宇検村

全国の地域活性化の事例について講演する山崎亮さん=16日、宇検村

 宇検村の村生涯学習センター「元気の出る館」で16日、2019年度公民館講座の閉講式があり、全国で地域づくりに取り組むコミュニティ・デザイナーの山崎亮さん(studio-L代表=大阪市)が「人と人とをつなぐコミュニティデザイン」の題で講演した。山崎さんは「このような講座の成果が発表できるゆとりこそが、地域の豊かさ」と話した。

 

 山崎さんは愛知県出身。大学教授の傍ら、地域の課題を住民が自ら解決するプロジェクトを手掛ける。奄美群島でも17年から伊仙町で地域包括ケアに関する企画を進めている。

 

 講演では秋田県での事例を紹介。中高年世代の健康長寿に対する意識を向上するために、有志100人で、豊かに暮らす地域の75歳以上の家を訪問し、聞き取り取材をした企画展を展開。「幸せな高齢者には年の差のある友達を持つ人が多い」などの結論を発表した。

 

 また島根県の離島・海士町では唯一の高校の存続をかけて、高校魅力化プロジェクトを実施。過疎の進む同島に都心部から多くの高校生が留学するようになった事例を報告した。

 

 その上で「村で豊かな人生を送ったとの気持ちを、村民みんなが持っていることが大事。若い人も一緒になって関係をつくる手助けができたら」と話した。

 

 聴講した湯湾の自営業男性(68)は「さまざまな企画に、どのように人を巻き込んでいけるかが難しいところだが、自分たちにもできそうだという気持ちになった」と語った。

 

 本年度公民館講座は14あり、178人が修了した。閉講式と合わせて学習発表会があり、会場には生け花や書道など力作が展示され、舞台では6講座の受講生が華やかなパフォーマンスを披露した。