コロナテーマに公開講座 鹿児島大学島嶼研

オンラインであった鹿大国際島嶼教育研究センターの公開講座(画面右上が講演した西教授)=18日

オンラインであった鹿大国際島嶼教育研究センターの公開講座(画面右上が講演した西教授)=18日

 鹿児島大学国際島嶼教育研究センター主催の新型コロナウイルス感染症をテーマとした公開講座が18日、インターネットを通じたオンラインであった。同大学大学院医歯学総合研究科の西順一郎教授が講演し、離島における新型コロナのリスクと予防について解説した。

 

 講座は鹿児島大学機能強化事業「奄美大島を拠点とした離島へき地医療人育成の推進│災害医療を含む救急医療強化プログラムの構築│」との共催。同大医歯学総合研究科の嶽﨑俊郎教授が座長を務めた。

 

 西教授は講演で「県内離島での人口10万人当たりの陽性者数は本土の1・8倍」との調査結果などを紹介。感染対策については「多人数でのお酒を伴う会食や医療機関・高齢者施設のクラスター(感染者集団)などに的を絞った感染対策が重要」と指摘した。

 

 与論島などでのクラスター発生時に行われた感染者の島外搬送について「世界でもないすばらしい事例」として関係者の対応を評価したほか、今後のワクチン接種については「安全性を確認して慎重に行われるべきだが、離島では集団免疫を得やすく感染防止につながる」との見解を示した。

 

 県立大島病院での勤務経験もある西教授は「人と人のつながりの深い離島の良さを守りながら『過剰にならず、油断しないこと』。新型コロナには誰でもいつかは感染する。差別・偏見ではなく、寛容の気持ちを大切にしてほしい」と述べた。