シマの歴史や文化を記録 大島北高、聞き書きサークル

住民から昔の生活などについて聞き取りをする生徒ら=2日、奄美市笠利町

住民から昔の生活などについて聞き取りをする生徒ら=2日、奄美市笠利町

 地域の古老や名人から昔の様子や生活状況を聞き取り文章にまとめる県立大島北高校(奄美市名瀬笠利町、新山剛校長)の「聞き書きサークル」が2日、取材活動を始めた。1~3年生の有志7人が2日間かけて町内5集落と介護老人保健施設を訪ねる。

 

 「聞き書き」は話し手の言葉を一字一句書き起こし、記録する手法。活動は地域の宝を生かす地元学にもつながる。同校では2014年から取り組んできた。

 

 初日は3班に分かれて調査した。このうち外金久在住の前島タヅさん(87)宅では昔の生活や食、戦時の様子、方言など多岐にわたって質問を投げ掛けた。前島さんは一つ一つ丁寧に回答。「自分が親から伝えられた話を子どもたちにも伝えたい。それをまた次ぎの世代にも伝えていってもらえれば」と思いを語った。

 

 活動への参加は3回目という藤川二千花さん(18)=普通科3年=は「自分の周りに戦争を体験した方がいないので、苦しかったことなどしっかり聞けてよかった。今後は生徒だけでなく地域全体で活動したい」と話していた。

 

 今年の訪問予定は10人。調査成果は年度末に冊子にまとめるほか、発表の場も設ける予定。