スモモ豊作へ視界良好 主産地の大和村、農家も明るく

枝にたくさんの純白の花を咲かせ、豊作が期待されるスモモの木=19日、大和村

枝にたくさんの純白の花を咲かせ、豊作が期待されるスモモの木=19日、大和村

 奄美大島で昨年まで2年連続の記録的不作が続いたスモモは今期、豊作が期待されている。昨年は暖冬の影響で花芽が極端に少なかったり、開花期が長引いたりしたが、主産地の大和村では現在、純白の花が一斉に見頃を迎え、久しぶりの豊作へ視界良好だ。管理作業に励む農家の表情も明るく見える。

 

 同村のスモモ収量は1989年に450トンあったが、農家の高齢化などに伴い年々減少。2018年は豊作年で65トンあったものの、19年は過去最低の16トンに。20年はそれをさらに下回り約3トンまで落ち込んだ。

 

 記録的不作となった原因は、はっきりしていないが、昨期は暖冬の影響が大きかったとみられている。一方、今期は12月から1月にかけてスモモの生育に必要な「寒さ」がしっかりとあり、プラスに作用したようだ。

 

 同村で約60本のスモモを栽培している伊東俊満さん(65)は「昨年は花がほとんど咲かなかったが、今年は一つの枝に密集して咲いている。ようやくいい年になりそう」と手応えを感じている様子。

 

 スモモ栽培歴約40年の梅畑益雄さん(81)も「ここまでくればもう大丈夫だろう。あとは怖いのは(収穫前の)台風だけ」と話した。

 

 不作が続いた中、農家に生産意欲を維持してもらうため、村は昨年の収穫直後と秋口の2回、「かごしまの農林水産物認証制度(K―GAP)」を取得した農家に対して、栽培面積に応じて無料で肥料を助成するなど支援してきた。

 

 村産業振興課の郁島武正課長は「6、7年管理せず放置されていたような園地の樹まで今年は見事に花を咲かせており驚いている。今年は農家も笑顔(が増える)よ」と期待していた。

 

 今後は落花した後、実が着き、奄美大島では5月下旬ごろに収穫期を迎える。