タンカン栽培の工夫学ぶ 果樹の低木化、計画密植など 瀬戸内かんきつ技術研究会

果樹の低木化によるメリットなどについて、現地学習会で理解を深める参加者=25日、奄美市名瀬の平井果樹園

果樹の低木化によるメリットなどについて、現地学習会で理解を深める参加者=25日、奄美市名瀬の平井果樹園

 瀬戸内町内のかんきつ生産者や新規就農者などで組織する瀬戸内かんきつ技術研究会(事務局・県大島支庁農政普及課瀬戸内町駐在)の2018年度夏季現地学習会が25日、奄美市で始まった。26日までの2日間で、初日は同市名瀬の平井果樹園と住用町の松元果樹園を視察。参加者は果樹の剪定(せんてい)による低木化や計画密植のメリットなど、タンカン生産の工夫について理解を深めた。

 

 同会は瀬戸内町担い手育成総合支援協議会が母体で、新規就農者や初めてかんきつ栽培に取り組む果樹農家などの技術や知識習得を目的に活動している。会員数は29人で、現地学習会には行政担当職員なども含め約40人が参加した。

 

 平井果樹園では▽タンカンの低木化への効果的な改良剪定▽春先からの薬剤葉面散布▽次年度着果のための幼木管理法―について、園主の平井孝宜さんが手法や効果を説明。果樹の低木化による管理省力化のメリットや、果樹上部の第2亜主枝と呼ばれる枝葉を剪定して下部の発芽や着果を促し、収量増を図る実践方法などを解説した。

 

 また、幼果の肥大促進に向けた混合液肥の葉面散布や施肥手法など、栽培に関する工夫を具体的なデータも交えて紹介。面積が限られた園地に効果的に果樹を植える計画密植の技術についても説明した。

 

 剪定や施肥、植え付けなど技術面については、肥料や土壌改良資材の販売を行うロイヤルインダストリーズ㈱南九州営業所の瀬片元治技術部長が注意点を含めて詳しく解説し、参加者は真剣な表情で聞き入っていた。

 

 瀬戸内町久根津でタンカン生産に取り組んでいる豊田孝一郎さん(63)は「作業の省力化や収量増への工夫など、参考にすべき部分は非常に多い」と感想。26日は瀬戸内町の果樹園で、かんきつの新品種である津之輝(つのかがやき)の栽培技術などについて現地学習を行う。