デイゴ並木を守ろう 諸鈍で腐朽診断説明会 加計呂麻島

樹木内部を断層画像化する機械を使ってデイゴを診断する後藤さん(右)ら=12日、瀬戸内町諸鈍

樹木内部を断層画像化する機械を使ってデイゴを診断する後藤さん(右)ら=12日、瀬戸内町諸鈍

 瀬戸内町加計呂麻島の諸鈍集落で12日、町文化財に指定されているデイゴ並木の腐朽診断説明会があった。町の担当課職員や集落住民ら15人余りが参加。町からの委託でデイゴの健康状態を調査している樹木医の後藤瑞穂さん(㈱木風・代表取締役)から樹木の維持管理の手ほどきを受けた。

 

 説明会で後藤さんは、これまで自身が手掛けた樹木の診断事例などについて説明したほか、CTスキャンのように樹木の内部を断層画像化する機械を使ってデイゴ1本を実際に診断した。この木の空洞化率は10%ほどで健康な状態が保たれていた。

 

 枯れ枝の処理や薬剤の使用方法などもアドバイスした後藤さんは「地元の方々の協力がないと樹木は守れない。樹勢を高めることでデイゴヒメコバチなど害虫被害も減らすことができる」と話した。

 

 諸鈍の徳元区長(60)は「並木は集落の所有物だが、集落だけでの管理は難しい。町と連携して守っていきたい」と語った。

 

 諸鈍のデイゴ並木の一番古い木は樹齢300年余りといわれる。2008年にデイゴヒメコバチによる被害が初確認され、85本あったデイゴは現在69本にまで減っている。

 

 後藤さんは今後、デイゴ並木の樹木内部に空洞ができていないかなど詳細を調査。その結果を踏まえ、地元関係者と連携して管理方法のマニュアルを作成する方針。